ご主人の実家をリノベーションして住むことにしたMさんご一家。今は亡きご両親の思いを残しながら、奥様がずっと憧れていた「昭和レトロモダン」をコンセプトにリノベーションを実践。特に1階のLDKに注力し、珪藻土壁や無垢材のフローリングなど自然素材をふんだんに使いながら、こだわりの空間に仕上げた。タイルを側面にあしらったキッチンは奥様が描いたイラストを基に造作し、キッチンカウンターは家具屋に注文して足場板で造作してもらうなど、まさにこだわり尽くし。随所にアンティークのステンドグラスやカラフルなタイルが効果的に使われ、扉の取っ手やフックなど奥様自ら調達したものも多い。雑貨や骨董品が好きな奥様のセンスがいかんなく発揮された居心地の良い空間が広がっている。 リノベーションから3年以上が経った今、「ずっと夢だった大好きな雑貨の映える家をかなえた喜びは、今もずっと感じています」と、リノベーションによる満足度の高さを今もなお実感している様子。 また、二重窓にしたことで特に冬場は暖かく、エアコンなどの熱効率が高まったように感じているとのこと。雨が降りだしたことに気が付かないほど遮音性も向上したという。さらに自然素材の珪藻土壁のおかげなのか、匂いの強い料理を作っても翌朝に匂いが残ったままということがなく、無垢材の床がサラっとした足触りで歩きやすいことにも快適性を感じている。「友達が遊びに来る度に褒められるんです。みんな自分の家のような感覚でくつろいでくれるのもうれしいですね」と話す奥様は常に笑顔。それを見守るご主人の優しいまなざしと、無邪気に笑う娘さんの姿が実に微笑ましい。 リノベーションで生まれ変わった家に、今も少しずつ手を加えることでさらに満足度は向上中。例えば、玄関外に置かれたガーデンシンクは、奥様自ら調達した足踏みミシンの上にタイル張りの洗面台を載せたもので、職人に依頼して造ってもらったオリジナル。「これからはもっと植物を増やしたいですね」と話すなど、Mさんご一家の夢はこれからもまだまだ大きく広がっていきそうだ。
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