No.1038 築20年の小さな納屋が 家族5人で暮らせる 快適な住まいに変貌
掘りごたつ式のダイニングリビング。カウンターは夜、帰宅したご主人が食事をとったり、奥様が学校の書類を書いたりするときに活用している
パントリーから見たキッチン。フロアの色を変えて落ち着いた空間に
ダイニングリビングとキッチンに段差をつけることで目線や空間に変化が生まれる
リビング扉の向こうは階段。冷蔵庫など大きな物も運べるよう、鍵を設けつつ両開きできるようになっている。リビング扉をすりガラスにしたのは空間に奥行きを生むとともに、家族の帰宅を扉越しに感じられるようにするため
テーブルの下の掘りごたつは場合によってフラットにすることも可能
主寝室は4.64帖。隣接するウォークインクロゼットにしっかりと広さを持たせることで部屋はすっきりと整理
長女用の子ども室。ベッドの隣に造作カウンターと枕棚、パイプハンガーを、入り口側にはデスクカウンターと棚を取り付けることで、空間を最大限に有効活用。自分の個室ができたことでとても喜んでいるという
次女と三女共同の子ども室。パイプ型のベッド＋デスクユニットを設置してそれぞれのスペースを確保
トイレは1階だけだったが、生活のメインフロアが2階となるため2階にも新たに設けた
1階には農機具を収納する倉庫や物入れを残しつつ、浴室と洗面室、ウォークインクロゼットを配置。スペースをゆったりと取った浴室と洗面室はホテルのような快適さ
明るい色合いの木で統一された美しい玄関ホール。着脱式パイプハンガーが取り付けられているため、写真奥に見えている洗面室の洗濯機から取り出した洗濯物をラクに干すことができる。家事動線の良さは奥様の長年の願いだったという
階段は既存のものを生かしつつ、玄関から2方向につなげることで、朝の忙しい時間帯に出勤・通学する人と洗面に行く人が渋滞せずにスムーズに行き来できるようになった。「ちょっとした工夫ですが、ストレスフリーで家族皆が気に入っています」と奥様
2階の廊下には、埋め込み式の造作本棚を設置。大人が余裕を持って通ることができる通路の広さを確保しつつ、天井までの高さがあり、家族の趣味である本をたっぷりと収納できる。「ここに本棚を置くのは無理だと思っていたのですが、ダメ元で聞いてみてよかったです」とご主人
リフォームのポイント
もともとは両親が住む母屋に併設された、農機具用の納屋だった。とはいえ、2階建てで寝泊まり程度ならできる部屋があったため、母屋で両親と一緒に生活しながら、夜のみご夫婦が寝室として利用していたという。3人の子どもたちは母屋で寝るため、家族がバラバラになっていた。「娘たちも成長して、家族で暮らす時間があとどれだけあるか分からないと考えたら、小さくても一緒に暮らせる家がほしいと思うようになったんです」とご主人は振り返る。
ダイニングリビングはわずか5.8帖。それでも、床の高さを上げ、ダイニングとカウンターを掘りごたつ式にしたことで、椅子を使わない分、スペースに余裕を持たせながら快適な居住空間を確保することができた。2階のデッドスペースに造作でパソコン台を造り付け、隣接するトイレとの間にはパウダールームを設けてリビングへの音漏れを防ぐなど、空間を有効活用しつつ、快適さには妥協しない間取りを追求している。「『狭いからこそ、通路になるホールを作りましょう』と提案されたときは驚きました。でも確かに、ホールがあることで部屋や人の後ろを通らなくてもスムーズに移動できるのです」と奥様。子どもたちも長女は個室を、次女と三女はロフトベッドを使うことで自分のスペースを持つことができ、大満足のよう。「納屋がこんなに快適な住まいになるなんて、と家族皆でびっくりしています。最初から無理だとあきらめずに、相談して本当に良かったと思っています」。
間取り
リフォーム概要
| リフォーム費用 | 約1,280万円 |
|---|---|
| 種類 | 戸建て |
| 築年数 | 約20年 |
| 延床面積 | 130.61㎡（39.6坪） |
| 施工面積 | 68.4㎡（21坪） |
| 施工箇所 | 1階倉庫・物入を除く全て |
| 工事期間 | 3.5カ月 |
| 家族構成 | 夫婦＋子ども3人 |
| 施工 | マエダハウジング東広島店 |
リフォーム前
リフォームを終えて
納屋をリノベーションして5人で暮らす家を造るなんて無謀かと思ったのですが、設計担当の方が話を聞きながらその場でどんどん図面に描いてくれて、まるで魔法を見ているようでした（笑）。出来上がってみたら、私たち家族の想いが全て叶えられていてびっくり。むしろ狭くて動線が短いのがラクで、とても便利な住まいです。両親からの名義変更についても、マエダハウジングの担当の方にじっくり教えていただいて助かりました！
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