No.086 安佐北区 M様邸 戸建住宅全面リフォーム事例

メール&電話をフル活用した現場密着

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深刻な湿気問愛を解決し、家族が快適に住める家に

東区に住まいを構えていたMさんご夫妻が親族から譲り受けたのは、安佐北区にあった築30年の一戸建て。この家をリフォームしてここに暮らそうと決めた。しかし、最大の悩みだったのが、水田や小川が近いゆえの湿気の多さ。クローゼットの中の衣類にカビが生えてしまうほど問題は深刻だった。そこで、発注前に建物診断を受けたところ、外壁の塗料の防水効果が切れているせいで、雨のたびに温気が多くなることが判明。入念な湿気対策も必要であることが分かった。
その上で、理想の家づくりとして、ご主人は可能な限りの収納空間とパソコンスペース確保、奥さまは以前から夢だった対面キッチンを希望するなど、夫妻の実現したい内容を箇条書きにしてスタッフに渡したという。


リフォーム前

外観 収納量があまりない従来のキッチン。
子供部屋にしたい2F。出窓カウンターの汚れが気になる 衣類にカビが生えてしまうほどの湿気がある収納
足元がひんやりするタイルの和式トイレ

見取り図

決め事が確実に伝わるメールのメリットを実感

リフォームを進めるにあたり、出張の多いご主人に代わって主導するのは身重の奥さま。しかも住まいから遠く離れた現場のリフォームということで、最初は大変なことも多かったよう。
スタッフがMさん宅を訪ねて打ち合わせを行うという形だったが、忙しいご主人と奥さまが揃う日がなかなかとれず、奥さまは何度も足を運んでもらうことを申し訳なく感じていた。そんなある時、打ち合わせの際に夫婦で決めるべき提案内容を「良かったらメールで送っておいて下さい」と奥さまが何気なくスタッフに依頼。
これならご主人にメールで内容を確認してもらいながらスムーズに話が進められると気づき、以後メールでやりとりすることが中心になった。
メールの内容は、主に経過報告や質問、確認事項など。建具の色とデザインはどのパターンで進めるかを選んでもらったり、壁材の布クロスをサンプルが届き次第確認してもらう旨を伝えるなど、細かいメールのやりとりが交わされたようだ。スタッフはできるだけ画像を添付してイメージの差異が出ないようにしたり、伝えたいことを分かりやすく箇条書きにして簡潔に書くことなどに配慮。スタッフの訪問も月に2回は行われ、床のクッションフロアや壁紙など、素材の質感を確実に伝えたい場合は、現物のサンプルを送付したりスタッフが持参することで不安を解消するようにした。
見取り図
見取り図

リフォーム中

リビングになる空間です。新しい柱や桁を入れて広く空間が取れるように工夫します。 2Fの子供部屋。将来間仕切りできるように廊下を挟む形はそのままに。
見上げたところ。大きな桁を入れて補強しました。 キッチンの対面壁が出来ました。以前は玄関のそばにあった階段をリビング階段にしました

メールのやりとりが温もりある心の交流に

こうしたメールのやりとりの最大のメリットは、時間の短縮ができること。さらに、話し合いだとどうしても伝え忘れや聞き漏らしなどが出てくるが、メールだと形に残るため、行き違いを防ぐことができるのも利点で、トラブルの回避にもつながる。メールの文章で言い表せないことや、建築関係の専門用語などに戸惑うこともあったが、そこはお互いに電話でしっかりフォローできたという。施工期間中のメール交換は実に50回以上に上ったというが、メールで交わされたのは単なる仕事上のやりとりだけではない。スタッフから奥さまに対する身体への気遣いや、「今週日曜はおじいちゃんおばあちゃん孝行の予定です」など、奥さまのスタッフに対する親近感を感じさせる文章が随所にあり、そこには確かな温かい気持ちのやりとりが垣間見えた。女性の社会進出がめざましい近年、平日の昼間にリフォームの進捗管理をすることは徐々に難しくなりつつある。遠隔地でのリフォームや、共働きで打ち合わせ時間が取りにくい夫婦などにとって、Mさんご夫妻のようにメールで打ち合わせを進めていくケースはますます増えていくと考えられる。
見取り図
見取り図

リフォーム後

懸案の湿気対策については、珪藻土を床下と壁に使い、北側の和室の床下には、吸湿効果の高い珪藻土の原石を敷き詰めた。2つの和室に挟まれて日当たりが悪く暗かったダイニングキッチンは、1室だけ和室を残し、あとは一続きのフローリングにして明るいリビングダイニングキッチンに。「子どもとのつながりを大切にしたい」とリビング階段も設置。和室の珪藻土の壁はご主人自らが約7時間かけて塗った力作だ。子どもにとっても快適な空間にしたいという夫妻の思いは、1階と2階の床や廊下には無垢のパイン材、リビングダイニングキッチンの壁には高機能のすっぴんクロスを採用するなど、家の随所に多用された自然素材にも表れている。以前より格段に明るくなり、二人の思いが形になった家に、生まれてくる子どもとの新しい生活を思い描くMさん夫妻の喜びが満ちていた。

大きめのシンクは飽きのこない白をセレクトしたそう 天板を広げると4人掛けになる便利なダイニングテーブル
トイレ キッチン

リフォーム概要

概要画像
リフォーム工事費 約1000万円
リフォーム面積 60m2
リフォーム箇所 全面
工事期間 2ヶ月
築年数 30年
種別 戸建て
家族構成 2人

想像以上にメリットの多いメール&電話を駆使!

出張が多く忙しい主人と身重の私ということで、メールと電話を活用した打ち合わせは本当に便利でした。同年代で話がしやすかったということもありましたが、お互いに遠慮なくざっくばらんに何でも話せて、リフォーム以外のこともいろいろお話できて楽しかったです。見積もりの追加変更など重要事項以外はほとんどメールで確認でき、聞き漏らしや伝え忘れなどを防ぐことにもつながったと思いますね。私たち夫婦に合ったリフォームの進め方ができて良かったと思います。