- HOME
- 施工事例一覧
- 戸建住宅全面リフォーム事例一覧
- 広島市 A様邸 戸建てリフォーム事例
No.1193 家族の安心を叶える和モダンの家
広くなりゆったり過ごせるようになった LDK。2 階を支えていた梁をむき出しにし、高い天井にファンをつけることでデザイン性・機能性の高い空間に
キッチンは奥様の希望でクリナップ製のステンレスキッチンを選択。テレビの背後は壁を取り払い、格子にすることで奥に続く和室と空間をつなげている
和室は間取りを変えず、襖や壁をきれいにしてリフレッシュ。完成後に法事などで親戚が集まったときにも気持ちの良い空間で迎えられたそう
家具を置くためにフローリングと畳を組み合わせたゲストルーム。先祖代々大切にしてきた年代物のたんすを手入れし、フローリング部分に置いている
日当たりの良い広縁は温かみのある無垢のフローリングにし、カーテンを簾に変えたことで、旅館のような 落ち着いた雰囲気に。来客からも評判が良いとのこと
玄関は引き違い戸を気密性の高い開き戸に変更。竿縁天井や竹の落とし掛けは既存のままだが、シュークローゼットや FIX 窓を新しく設け、明るくモダンな雰囲気に
トイレの外に設けた手洗いカウンターの壁には、蔵から出てきた江戸時代の手鏡や井戸で使われていた金具などをコーディネート
主寝室はベッドを置けるようフローリングの洋間に。廊下をなくして衣類やシーズンオフの布団類などをたっぷり収納できるウォークインクロゼットを設けた
ゲスト用のトイレは消耗品の収納を兼ねた造作カウンターを新設。収納の扉には和室にあった既存の障子を再利用した
玄関まわりにアクセントとして黒い焼杉を張り、落ち着いた雰囲気を演出。出入りしやすいようにアプローチも整えた。耐震補強のため新設した外壁にはつけ柱を取り付け昔ながらの真壁風に見せている
リフォームのポイント
先祖代々住み継いできたご主人のご実家の離れで暮らしていた A 様。いずれ実家の母屋に住むことを考えていたので、家族構成や自分達の年齢などを考えたときに、そのタイミングではないかと思いリフォームし移り住むことにした。
母屋は 50 年ほど前に建てられたものだが、「柱などの木材はもっと古いもので、実家が所有する山林から木を伐り出して建てたと聞いています。そんな家を壊して建て替えてしまったらご先祖様に申し訳ないので、最初からリフォームするつもりでした」とご夫婦は話す。
今回のリフォームで重視したのは、 A 様ご夫婦と末の娘さんが快適に安心して暮らせるのはもちろん、次世代に託した後も長く家族の安全を守れる家にすること。そのため、まずは耐震等級2以上の性能を持たせるべく、基礎からしっかりと補強を行った。広縁部分は昔の家に多い全面窓の設計だったが、耐震補強のために壁をつくり、明るさと開放感は失わない程度に開口部を狭めている。隙間風も気になっていたため、断熱施工を実施。広縁部分は年代物の太い虹梁のある構造を残すために手をつけず、居室部分を重点的に施工するゾーン断熱とした。
リビングダイニングは家族がリラックスできるモダンな空間に。古い柱や梁は残しつつ、外側に化粧板を張って見栄えよく仕上げた。構造的に外せない柱や補強が必要な部分や筋交いの補強にも同じ化粧板を使って統一感をもたせた。デザイン的にも良いアクセントになっている。隣接する和室2間の間取りは変えていないが、和室とリビングダイニングの間の壁を取り払うことで、キッチンから和室まで見通せるように。「子どもたちが、孫を連れて来たときにも、ひとつの空間で楽しく過ごせるようになりました」と奥様が笑顔で話してくれた。 将来次世代に引き渡すときのことを考えて、この機会に不要なものはできるだけ処分したという。「蔵にあった 100~150 年ものの道具や古文書なども整理しました。コーディネーターさんとも相談し、一部、江戸時代の手鏡などはおもしろいので残し、手洗いカウンターに飾っています」とご主人。 玄関から入った箇所のリビング扉をガラスにするなどの工夫も功を奏し「廊下や部屋が明るくなりました」と奥様。安全で快適になった住まいに、家族のこれからの歴史が刻まれていく。
間取り
リフォーム概要
種類 | 戸建て |
---|---|
築年数 | 築42年 |
延床面積 | 200㎡(60.6坪) |
施工面積 | 200㎡(60.6坪) |
施工箇所 | 全面 |
工事期間 | 約5カ月 |
家族構成 | 夫婦+娘 |
施工 | マエダハウジング八丁堀店 |