No.107 広島市南区 U様邸 マンションリフォーム事例

海を望む絶好の立地で憩いの住まいに大変身

新築から27年経った分譲マンションを初めてリフォームすることにしたUさんご夫妻。海を望む絶好の立地を生かそうと、間取りを大きく変更した。
プランニングに際しては、日曜大工が大好きというご主人がリフォームプランナーと細部にわたって検討。
暮らしよさを随所に盛り込んだ「憩いの住まい」に大変身した。

トップ画像

シーサイドを満喫できるリゾート感覚のLDに、念願の対面式キッチンを

広島港や瀬戸内海を見晴らすマンションの10階に、眺望を十二分に楽しめるオアシスのような住空間が完成した。
一番大きく変わったのが、南面バルコニーに面したリビングダイニングキッチン。居ながらにして海が見える、贅沢な空間に変身した。木目が自然な風合いを醸し出す無垢のクリを使ったフローリングに、25年前に購入したという天然木を使ったアンティークな書棚、無垢のブナで出来たライティングビューローが品よくマッチ。ダークセピア色の周りぶち・幅木・引き戸が白い壁や天井を美しく引き立てている。レース越しに降り注ぐ陽光と優しい海風が、毎日の暮らしを爽やかに包んでくれそうだ。
大きく様変わりしたキッチンは、奥さま念願の対面式。これまでのように壁に向かって料理を作るのではなく、家族としゃべったり、海の景色を眺めながら炊事ができる。ダクトは流し台の位置に合わせて設置。壁には汚れを拭き取りやすいキッチンパネルを採用。床は水に強い石目調のクッションフロアになっている。天井にはライトレールを設置。「これから、ここに合った照明器具を自分で選んで、取り付けます」と、ご主人の楽しみはまだまだ続く。

リフォーム前

壁に面した旧来型の暗いキッチン 梁によって、使えなくなった天井までの空間
旧態依然のトイレ

リフォーム中

何もかも解体しました。お施主様は隣の部屋へ一時引っ越しされています。 すっかりスケルトン状態に。
向かって右がトイレ。左が洗面所とお風呂。手前がキッチン用の新しい排水・給水管です。 対面キッチンをつけるための間仕切り壁です。
マンションの10階ということも検討して、軽量鉄骨で下地を組んでいます。 床をかさ上げし、バリアフリーに。防音材で階下への音も安心です。
栗の無垢フローリングが貼られていきます。
壁の下地が出来ました。
カウンターを2段でつけて、小物を置けるようにしたのはご主人のアイデア。
ドアの枠も取付完了。これから壁紙の施工です。

リビングの続き間として和テイストの寛ぎ空間。洋室は収納力をアップ

リビングの隣に広がる、バルコニーに面した和室。天井には落ち着きのある織り目調の自然クロスを、壁には和テイストの壁紙をそれぞれ採用し、畳の縁を小豆色にするなど、和モダンな趣に仕上がっている。3枚引き戸にはススキの柄が入ったアクリル板のスリットをはめ込み、明かり取りに。リビング側をダークセピア色に、和室側をニレ色に塗ることで、それぞれの空間との調和を図っている。引き戸を全開しても、リビングと和室が違和感なく溶け込んで見えるのがいい。二人の息子さんの部屋となる洋室2室には、明るい雰囲気のサクラのフローリングを採用。梁によって生じるデッドスペースは書棚として利用したり、クローゼットは天井まで延ばして奥行きも広げるなど、限られた空間を有効に活用する工夫が見られる。


リフォーム後

ベランダからはもちろん、LDKや和室からも一望できる美しい海景色 和室との間仕切りには、クローゼットを思わせる洒落た3枚引き戸を採用
シックな雰囲気を醸し出すダークセピア色の天井 奥さまの夢を叶えた対面式キッチン
LDKと一体感のある和モダンな和室 ご主人のこだわりを取り入れたクッションフロアのコーナー
限られたスペースを有効に活用 手元を自在に照らすために、ライトレールを設置
石目調の壁が高級感を醸し出す浴室 品のよさを感じさせるトイレ
廊下とLDKの間にあった段差を解消 無垢のサクラのフローリングがカジュアルな雰囲気を漂わせる洋室
フロアと壁に個性を吹き込んだ、戸建て感覚の玄関

大部分のフロアをバリアフリーに大改造。工夫を凝らした玄関も

ご主人の思いは玄関にも見られる。正面の壁面には、お気に入りの絵や緑を飾るニッチを設置。狭い空間を広く感じさせる。石モザイク風のフロアタイルを敷いた床が、白い壁に映えてオシャレ。框のラインは上がり口をより広く活用するための角度になっている。浴室の浴槽はバスタイムをゆったりと楽しめるように20cm延長。トイレの壁は『広島の安心・安全リフォームvol・2』を参考に、大理石風のクロスを調腰の高さまで張り、アーガイル模様の帯を巡らしている。床はキッチンと同じ石目調のクッションフロアを採用。空間全体が上品に仕上がっている。見逃せないのが、将来を見据えたバリアフリー。マンションの構造的な制約の中、あえて床の高さを15cm上げることにより、廊下、LDK、和室、洋室と住まいの大部分から段差を排除。これまで以上に住みやすい空間になった。



リフォーム概要

概要画像
施工費用 700万円
家族構成 4人
種別 マンション
築年数 27年
工期 1カ月半
施工面積
73㎡
リフォーム箇所 玄関、LDK、和室、洋室2室、洗面室、浴室、トイレ、廊下
施工 マエダハウジング

担当者のコメント

「海が見えるLDKを」とご主人様がTOTOで開催した相談会に来場されて始まったご縁。何事もご自分が足を運んで調べて来られ、打合せ中には間取り図や立面図まで熱心に書かれるご主人の熱意に動かされるように、私達は出来る限りのお手伝いをした、というリフォームでした。
新しいご意見に新しい発見の毎日で、沢山の刺激をいただいたU様。この度はご縁をいただきありがとうございました!

一番欲しかったのは海を見晴らすリビング

ご主人は「海を見晴らすリビングにしたい」「無垢の天然木を使いたい」「お風呂を広くしたい」、奥さまは「対面式のキッチンにしたい」との思いを胸に、リフォームはご主人主導で始まった。「マンションでどこまでリフォームできるのかを知るために、同じマンション内のリフォームしたお宅を5〜6軒見せてもらいました」。特にご主人のリフォームへの関心は高く、自らも間取図を描き起こしたほどの熱の入れよう。ポイントは、各居室の出入り口や間仕切りを引き戸にすることだ。ご夫妻は、変身したわが家の印象を「広くなったよう」「天然木の床が気持ちいい」「戸建て感覚がいい」と、満足の言葉で締めくくった。