自然素材の持ち味を実物を使って確認
晩秋の日曜の午後1時30分、子どもを含めた8人、3家族が参加して、勉強会が始まりました。前半は、家の中の空気の汚染やシックハウス症候群に関係する、床や壁などの材料にスポットを当て、化学製品と自然素材との違いを勉強。実物を使って、さまざまな実験が行われました。 珪藻土を使った実験では、珪藻土に吹きかけた水が吸い込まれていく様子で吸湿効果を確かめたり、イリコ入りの瓶の臭いを嗅ぐことで吸臭効果を確かめたりと、珪藻土の働きを自らの目と鼻で確認。さらに、い草に着色剤や防虫剤を使った輸入ものの畳と、泥で着色・防虫を施した国産の肌触りの違い、ビニールクロスと織物クロスとの強度の違い、合成糊と澱粉糊の臭いの違いなどを肌で実感。体験を通して自らの体で感じることで、参加者の自然素材への関心が一段と高まりました。
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モニターを使って、住まいの健康について勉強 |
珪藻土の吸臭効果を鼻で嗅いで、確認 |
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並べて触り比べると、温度差がよくわかる |
畳は、国産か輸入ものかで使う材料が異なる |
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材料によって、強度、質感、色味が異なる壁材 |
アレルギーフリーの素材、「でんぷん糊」はほとんど無臭だ |
ボードに向かって全員が壁塗りを体験
後半は屋外で、珪藻土を使っての壁塗り体験。初めに、珪藻土に水を加え、攪拌機を使って練り上げる作業から取りかかりました。珪藻土の頃合いがよくなったところで、全員が用意された受け板の上に適量を乗せると、いよいよ壁塗りの開始。珪藻土をコテですくい取り、やや緊張ぎみにボードに向かう参加者たち。その表情は真剣そのものでした。 Mさん(ご主人)は「なめらかな塗り心地で、ヤマイモのような感触」、Wさん(ご主人)は「油絵を描いているよう」、Tさん(奥様)は「ケーキ作りで生クリームを塗っているよう」と、初めての体験をエンジョイ。想像以上の出来で、参加者たちは「本番の日」を楽しみにしていました。
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攪拌機(かくはんき)を使って、水を加えた珪藻土を練り上げる |
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練り上がった珪藻土を適量、受け板の上に乗せる |
ボードを使って、壁塗りを開始 |
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ボードを使って、壁塗りを開始 |
参加者によって、塗りのタッチはさまざま |
今回参加された方々に感想をお聞きしました。
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Tさん親子
築30年以上経った家ですが、将来、砂壁を珪藻土にしたいと思い。娘たちと一緒に参加しました。壁に顔形や手形をつけたいと、娘たちもヤル気満々です。その日の来るのが待ち遠しいですね。
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Wさん夫婦
いつかはリフォームしたいと思っているのと、妻が自然素材に関心があるので、妻と一緒に参加しました。壁塗りに失敗したら、また教わればいいし、達成感が何とも言えません。
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Mさん親子
リフォーム工事が始まり、自分たちの壁塗りの出番ももうすぐ。実際に体験してみて、寝室や子供部屋、廊下ぐらいなら何とかなりそうです(ご主人)。節約できるうえ、記念に残るのがいいです(奥さま)。
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