失敗しない業者選びのコツ

失敗しないリフォーム業者選びのコツ
リフォーム会社を選ぶポイント
価格、デザイン性、アフターサポート、企業ブランドなど、人によって求めるものは違います。誰にとってもベストなリフォーム会社は存在しません。特にインテリアに対するイメージは言葉で説明することが難しいので写真を用意したり視覚的に伝えるといいです。
ただ、何度打ち合わせても『イメージが伝わってこない』と感じる時は思い切ってほかの業者に変える必要があるかもしれません。自分に合う会社を選ぶことが成功への第1歩です。

何を基準に選ぶべきか悩むところですが、重視するべきポイントをまとめて紹介します。
失敗しない、後悔しない、リフォーム会社を選ぶポイントのご参考にしてください。

こんな時は新築?それともリフォーム?

リフォームの範囲が大きくなったり、築年数が多くなると建て替えが良いかリフォームが良いか 迷う時があります。

住みながらでもリフォームはできる?

リフォームする場合、住みながら工事を行う場合と仮住まいをして一旦出てから行う場合があります。

留守にする場合はどうすればいい?

共働きのおうちをリフォームする場合、日中は留守になります。でも鍵を預けないとなかなかリフォームはできません。

諸経費って何?

リフォームの見積書に「諸経費」と言う項目を見かけます。この諸経費とは一体何でしょうか?会社によっては、その他の名目で書かれているかもしれません。

見積金額は値段交渉できるのか?

見積書をもらって、予算内ならいいですが「もし予算をオーバーしていたら」と思うとつらいですよね。

ハウスメーカーに頼んだ方が安心?

ハウスメーカーで建てた方はリフォームをする時、ハウスメーカーに問合せする事が多いと思います。

マンションリフォームの業者選び

今、中古マンションのリフォームが注目されています。現在住んでいるマンションの間取りを変更したり、中古マンションを購入後、自分好みにカスタマイズして移り住んだりとスタイルもさまざまです。

見積もりを数社取った場合の見極めはどうすればいい?

「リフォームは、2~3社見積書をとってから決めましょう」よく、リフォーム会社選びの本に書いてある言葉です。

見えない部分はどうする?

「床をはぐって見たら下地が使えなくて追加料金が発生した」「お風呂を壊したら、土台や柱が腐っていて補修費用が追加になった」こんな話はよく耳にする話です。

中古+リノベーションの業者選び

不動産業者には賃貸専門、売買仲介専門、新築分譲専門などあります。自分が希望している物件に強い業者を探すことです。

現在の施工実績を確認!業績が長い方が良いとは限らない?

リフォーム業者を選ぶ基準のトップに「信用のおける業者」と言う声がでます。

見積提案が遅いと仕事も遅い?

実際に見積を取られた方ならわかると思いますが、見積が出るのにずいぶん時間がかかる会社があります。

リピートのシクミはあるか?

リピートがある商売と無い商売では商売に対する姿勢が全く変わります。「リピートが無い商売ってある?」

プラン・設計は無料?

リフォーム工事は高価な買い物です。そのため契約前にプランニング、設計、詳細見積、プレゼンボードなどをお渡しする事があります。

アフターサービスを契約前に確認する

リフォーム会社を選ぶとき心配なのはアフターサービスです。やはり何かあった時が心配だからです。

お客様の声

スーパーなどで「お客様の声」と言うハガキを見かける事があります。

言いやすいことは重要

家を建てた会社や以前リフォームを頼んだところに次は声をかけないという人がいます。何かトラブルや欠陥工事があったのかというと、そうではないのです。

親戚・兄弟に頼むと安心ですか?

「親戚や兄弟に頼むと安心ですか?」良く聞かれる質問です。飛び込みで来たような会社ではなく、よく知っているし変なことはしないので問題はないと思ってお願いされます。

養生のレベルも千差万別

「養生」とは工事を始める前に傷や埃がつきにくいようにビニールを張ったり、シートをひいたりすることを言います。

得意工事の確認

新築が得意な工務店、リフォームが得意なリフォーム店、水漏れやパッキンの取替が得意な水道屋さん、木工事が得意な大工さん、内装工事が得意な内装屋さんそれぞれに得意分野があります。

スタッフを見る

信頼できる会社・スタッフに頼めることがリフォーム成功のカギとなります。リフォームは完成物を見ずに契約する高額な買い物です。

契約のタイミングは?

高額な買い物であればあるほど迷います。「本当にこれでいいのだろうか、もっといい物件がないか、いい会社がないか」その気持ちはよくわかりますが、現実はきりがありません。

会社案内のどこをみる

会社案内とは会社概要や沿革などの情報が掲載されており、ビジネスで名刺交換をするように会社を知っていただくために必要です。

打ち合わせ議事録があるか

リフォーム工事は請負で仕事を進めます。物販のようにできあがったものを売るのではなく、信用して工事を依頼することになります。

追加工事の範囲を聞いてみる

リフォーム工事でトラブルの原因の一つに「追加工事」があります。リフォーム工事は性質上追加工事が発生しやすいものです。




1.こんな時は新築?それともリフォーム?
リフォームの範囲が大きくなったり、築年数が多くなると建て替えが良いかリフォームが良いか 迷う時があります。例えば地盤が悪く家屋が傾いている場合や土台、柱などがシロアリに侵食されている場合、家屋の周囲にビルなどが立ち並び日当たりがどうにもならない場合、防火及び準防火地域内に指定されているのに耐火建築物になっていなくて、増築の際、屋根や外壁に不燃材を使用する規制があり費用が膨らんでしまう場合などは建て替えをお勧めします。
では、リフォームがいい場合とはどういうところでしょうか。

例えば、昔の思い出や愛着のある箇所を残したままにしたい場合、引越しや仮住まいなどをしたくない場合、構造材も十分耐久性があり、設備機器や内装の張替えで十分な場合などはリフォームの方がよいでしょう。

それぞれ、リフォームのメリット、建て替えのメリットはあります。しかし、相談する業者さんによってどちらかに偏るケースもありますので気をつけてください。

建物の耐久性や費用が割安だから、割高だからというだけでリフォームか建て替えかと決めるわけにはいきません。やはり、住む人が何に価値をおいているのか、何故家を直すのか、そこを理解した上で、新築、リフォームとも両方できる業者に相談する方がよいでしょう。自社の商品を売りたいからとか自分の都合で薦める業者は論外です。

リフォーム、新築両方やっている業者さんなら聞いてみたら、両方の立場で応えてくれるかもしれません。



2.住みながらでもリフォームはできる?
リフォームする場合、住みながら工事を行う場合と仮住まいをして一旦出てから行う場合があります。基本的は住みながら工事を行う場合が多く、荷物があっても移動しながら一部屋づつ行う事ができます。ですから、「住みながらリフォームできますか?」と聞かれたら「できる」と答える方が多いでしょう。
しかし、マンションの全面改装などで「荷物を交わす部屋が無い」「工事中寝る部屋が無い」と言う場合は仮住まいされた方がいいと思います。
住みながらやる場合、家具移動というものが必要になってきます。事前に施主自身が家具移動する事が多いですが、箪笥などの大きな家具はなかなかできないため業者さんに頼む事も多いでしょう。少しならサービスでやってくれる事でもたくさん家具がある場合は有料になるケースが多いです。そこは事前に確認された方がいいと思います。

「一部屋ずつ家具移動しながら全面改装できます」と謳っている業者もいます。もちろんできますが、工期が長くなる事やストレスが溜まる事を覚悟しておいた方がいいと思います。問題はそこを言わずに契約した場合です。

全面改装などの住みながらやる場合のメリットは「仮住まい費用が要らない」「引越しの手間がいらない」です。それに対しデメリットは「工事中の不便さからストレスがたまる」「工期が延びる」事です。もちろんどちらに重視をおかれるかは考え方だと思います。

仮住まいされる場合は近くに空き家があれば短期間そこを借りる方法がいいでしょう。マンションなら同じマンションの空き家がベストです。しかし、短期賃貸を好まない大家さんもいますので、そこに精通した業者に頼まれる方がいいでしょう。
また、ウィークリーマンションなどの短期賃貸マンションもありますので割高感はありますが最低限の家具も揃い、借り易いと思います。

住みながらのメリット・デメリットをきちんと説明してくれる業者さんに相談しましょう。



3.留守にする場合はどうすればいい?
共働きのおうちをリフォームする場合、日中は留守になります。でも鍵を預けないとなかなかリフォームはできません。一番いいのは施主さんが工事中は家にいて、朝業者がきたら鍵を開け、夕方帰る時には締める。そうすれば、業者も施主さんも安心です。しかし、それではなかなか買い物も外出もできません。

そんな時『キーボックス』を使う方法をお勧めします。
中に鍵が収納されているボックスで暗証番号で開きます。
それを玄関近くにかけて出入りする業者さんに開けて出入りしてもらいます。業者によっては入退室チェック表により出入りを管理します。管理されていることも大事ですがスタッフ教育、職人教育を行っている会社であるか確認しましょう。
挨拶や服装、マナーなどしっかりしている会社は気持ちの良い仕事をする会社です。粉じん、雨漏りなど様々な気遣いが要求されます。子供やペットがいれば安全性に入念な配慮が必要です。会社の取り組みに注目して比較してください。

いずれにしても、あまり不安に思ったり、不信感を抱くとせっかくのリフォーム工事もいい思い出になりません。安心して、任せられるような業者を探してください。わからない時は「留守宅リフォームの実績」や「留守宅リフォームにおいて安心できるシクミ」を聞いてみるのもいいでしょう。



4.諸経費って何?
リフォームの見積書に「諸経費」と言う項目を見かけます。この諸経費とは一体何でしょうか?会社によっては、その他の名目で書かれているかもしれません。金額的には工事金額の5~15%位が多いでしょう。時には、0の会社や20%を超える諸経費の会社もあります。

中身は会社によって様々ですが、現場を管理する現場監督の人件費、工事の打ち合わせのための通信費、現場に通うための車両費、ガソリン代、事故があった場合や水漏れで家具や家財をダメにしてしまった場合の保険代・・など直接工事に関わらないが、工事を行うに当たり維持管理するために必要な経費です。
会社によって別途「現場管理費」「現場諸経費」「保険費用」等の名目で書かれている会社もあります。金額も会社の規定によってまちまちです。時には、「諸経費」の項目が無い会社もあります。だからと言って安いとは一概に言えません。

フローリング工事の見積書を例に取ると「フローリング工事 10㎡100,000円」と言うA会社もあれば「フローリング 10㎡60,000円、大工手間 一式30,000円、諸経費一式10,000円」と言うB会社もあります。

どちらも工事内容は同じで合計金額も同じ、ただ見積書の書き方が違うだけです。見積書だけ見ればどちらがいいかはわかりにくいと思います。
問題は、その諸経費について担当が明確に答えられるかどうかです。「ただ、なんとなく昔から決まっているから・・・」ではなく、自信を持って回答をくれる会社であれば安心です。



5.見積金額は値段交渉できるのか?
見積書をもらって、予算内ならいいですが「もし予算をオーバーしていたら」と思うとつらいですよね。どこかを削ればいいのですが、項目を見てみるとどれもやりたい・・・。でも、予算はオーバー・・・。さて、どうしようか・・・。こんな経験はないですか?

リフォームの場合、やりたい事で見積書を作っていくと大抵の場合予算オーバーする事が多いです。そんな時、「この見積金額からどれくらい安くなるのだろうか?」そんな事を思った事はないでしょうか?
もし、思われたら素直に聞いてみる事をお勧めします。
ダメ元と思って聞いてみると、たとえ安くならなくてもスッキリするかもしれません。

よく言われることですが、業者を見分ける方法の一つとして「見積金額からどんと金額を下げる業者は要注意」。やる側から見ればどんと値段が下がったら安くなった気がして嬉しいですよね。
「後から聞くと実は高かった!」なんて話はよく聞きます。施主によっては他の商品なんかと比べて「20~30%は引いてくれる」と言う人もいます。 しかし、リフォーム業の適性粗利から考えたら10%~20%引く事はなかなかできないのが実態です。単体商品だけを見れば掛け率的に定価から20%~30%引く事が可能な商品はあります。

また、他社の金額を知った途端金額を下げてくる業者も要注意です。施主の心理としては「少しでも安くなる」と言う気持ちはとてもわかります。「合計金額から値引きましょう」という大雑把な値引きではなく、項目をチェックして優先順位をつけて、要望をかなえながら予算が下がる代変商品の提案、施主自ら材料を支給してコストダウンすることにより予算に収まるように一所懸命知恵を出してくれるような会社と話をする事が大事です。

リフォームは請負業です。完成した工場製品を売るのではなく、価格を決めた後にカタチにするものです。値段交渉はしてもいいと思いますが、その対応を良く見てください。
相場以上の価格を支払う必要はありませんが、適正な工事を適正価格で依頼することが消費者として結果的にはもっとも賢い選択だといえます。



6.ハウスメーカーに頼んだ方が安心?
ハウスメーカーで建てた方はリフォームをする時、ハウスメーカーに問合せする事が多いと思います。では、ハウスメーカーで建てた方みなさん、ハウスメーカーでリフォームをしているのでしょうか?

現実はどうも違うようです。
いくつかのハウスメーカーの団地で建てたところは皆同じですがリフォームはそれぞれ違う業者が行っています。もちろん、そのメーカーでされている方もいらっしゃいます。
意外にも他社が多いのは何故でしょうか?それは、「リフォーム」と「新築」を施主自体がどこかでわけているからです。

ハウスメーカーでお願いしない方に聞くと「高いから」という理由が多いです。 大掛かりな宣伝広告、住宅展示場の出店、全従業員の福利厚生など考えていけばそうなるのかもしれません。その分、消費者は大手に「安心」を買っているのでしょう。それを理解したうえで頼まれるのであれば高くても問題は無いと思います。

もう一つ多かった理由は「積極的じゃなかったから・・」でした。
新築をした時の担当は基本的に新築を売っていくらです。もちろん、同系列の会社にリフォーム部門があればそこに紹介したりはするでしょう。お客様から「言っても来てくれない」「あれから音沙汰が無い」という事もありえます。リフォームは特に変更が多いためフットワークの軽さは大切です。
ハウスメーカーは家を作る専門、リフォームはリフォームの専門がいます。洋服でも洋服を作る会社とリメイクする会社は必ずしも同じではありません。

「リフォームする」事に精通している業者の方がうまく行くケースもあるので、価格や対応などを含めた上で検討してみてください。



7.マンションリフォームの業者選び
今、中古マンションのリフォームが注目されています。現在住んでいるマンションの間取りを変更したり、中古マンションを購入後、自分好みにカスタマイズして移り住んだりとスタイルもさまざまです。ただ、気をつけなければならないのは制限が多く、希望を全て叶えられるわけではないと言う事です。事前に「できること」「できないこと」「配慮すべきこと」を把握した上でリフォームすることが大切です。

まず、抑えておきたいのは、「専有部分」と「共用部分」です。
マンションリフォームの「できる」「できない」の一番大切な部分です。「専有部分」と住んでいる人が所有している部分でリフォーム可能な部分です。例えば、「設備の入替」「内装材の張替え」「建具の入替」「間取りの変更」などです。「共用部分」は管理組合所有で基本的にリフォームできません。例えば「サッシの入替」「バルコニー工事」「パイプスペースの移動」「玄関ドア取替え」「躯体を触る工事」などです。

バルコニーは「占有使用権」が認められているのでガーデニングなど避難を妨げるようなものでない通常使用は可能です。玄関ドアの外側は何もできませんが内側を塗装する事や鍵を変える事は大丈夫です。これらは一般的な見解であり、管理組合によって規定が決められているところもあります。

それ以外にマンションは「床の遮音性能の問題」「結露防止のための開口部対策」「排水管の移動距離の問題」「電気容量の問題」など一般にはわかりにくい施工上の問題もあります。集合住宅という特性上から工事中のご近所へ配慮を必要とします。
例えば、「工事挨拶」「駐車場」「工事時間」「資材搬入経路」「資材仮置き場」「共用部養生」「管理組合への書類提出」など、工事以外の多くの問題があります。実は、マンションリフォームでおきるトラブルの多くは工事以外の問題です。

例えば、「工事中、共用廊下が汚れていた・・・」「夕方遅くまで職人さんが工事をしているのでうるさい」「駐車スペース意外の場所に誰か車を止めている」 「廊下で職人さんらしき人がタバコを吸っていた・・・」など、直接の工事の仕上がりと違うクレームを耳にします。

マンションリフォームの業者選びをするときに大切なポイントは「マンション特有の問題に精通しているかどうか」です。 それは、「壁式構造」「ラーメン構造」という建物の特性から来る施工の問題と同様に、「集合住宅」という特性になれた業者選びが必要でしょう。マンションリフォームは、マンション特有の問題に精通した業者を選びましょう。



8.見積もりを数社取った場合の見極めはどうすればいい?
「リフォームは、2~3社見積書をとってから決めましょう」よく、リフォーム会社選びの本に書いてある言葉です。それ自体は間違っていませんが、その後どうしたらいいかわからなくて悩んだ事はありませんか?「いざ見積を取ったものの、その後どうすればいいのだろう・・・・」そんな話を良く耳にします。

見積を取る時のポイントは「どこまで無料なのか確認する」「相見積を取る場合はその事を告げる」「同じ条件で依頼する」「現調は一社ごと別々の時間に行う」
「業者選びが決まったら他の業者に断りを入れる」などがあげられます。

「どこまで無料なのか」ということですが、通常概算見積は無料の場合が多いですが成約できなかったときに見積料を請求してくる業者もいます。「設計契約」「プラン契約」といって申込金を払って詳細見積や設計に入るケースもあります。これ自体は業者が「今後力を入れたい」という意思表示の表れなので特に問題はないでしょう。ただ、その事を知らずに「これは、おかしいのでは・・・」と不信感を持つとせっかくのいい縁が台無しです。事前の確認はしましょう。

「相見積を告げる」ですが、一般的なマナーとしては伝える方がいいでしょう。さらに、業者側に緊張感が生まれ、施主側に有利に働く事もあります。

「同じ条件で依頼する」はよく言われることですが、価格を比較する時は同じ条件でないと比較が難しくなります。ただし、価格ではなく、自分にあった最適なプランを比較するのであれば基本条件だけ伝えて後は業者に自由にプランニングしてもらう方がいいでしょう。

「現調は一社ごとに」たまに、時間的余裕が無いからか、複数業者を同時に呼ぶ方がおられます。業者側からすると非常にやりづらく信頼関係もなかなか築けない結果が生じます。手間を惜しまず一社ずつ対応するほうがいいでしょう。

「業者が決まったら他の業者に断りを入れる」業者によってどうして選ばれなかったのか聞く業者もいるでしょう。その時は、今後の改善やヒントのためにも思った事を伝えてあげましょう。
一番大切なのは「価格も違う、プランも違う見積書の中からどうやって自分に最適な見積書を見極めるか」ということです。 実は、ここで気づいておかなければいけないことが一つあります。それは、「正確な見積書を探す事が目的ではない」ということです。あくまで、複数の見積書を見る事は「自分の夢のリフォームを実現させてくれる最適な会社はどれか」を探す。あなたのリフォームにとって最適の業者と出会うための入口です。最終決断は、アドバイスは受けて自分で決めるということです。専門家になる必要はありませんが、相見積やリフォームの本を読むなど少しだけ知識をつけることで何十万もの余計な費用を防ぐことができます。ぜひ夢のリフォームを実現できる会社を選んでください。



9.見えない部分はどうする?
「床をはぐって見たら下地が使えなくて追加料金が発生した」「お風呂を壊したら、土台や柱が腐っていて補修費用が追加になった」こんな話はよく耳にする話です。
リフォームの場合、事前に調査して隠れている部分も推測しながら見積を出す事が主流です。それでも、いざ工事が始まると予測不可能な事が起き、業者もそのまま塞ぐことができないため、追加費用のお願いをすることがあります。
そこで事前見積にどこまで入っているか問題になります。
見えない部分は本当にやってみないとわからないのでしょうか?
本当にやってみないとわからない場合とやる前にある程度推測できる場合があります。経験の浅い業者さんならわからない事も多いでしょうが経験が豊富な業者さんはある程度推測できる事もあります。

しかし推測ですべてを見積にのせると大半が予算オーバーします。何故なら、一般の方は推測できず表面的な設備機器や内装で予算を見ている場合が多いからです。

見積を複数取る場合、同じ工事範囲でも業者によって表面的な範囲の工事内容で出してる業者とリスクを考えて下地などを推測で見積している業者とでは合計金額に差が出ます。その事自体は、問題はありませんが、施主がその違いを理解したうえで決定されるかどうかが問題です。
「この見積は、下地から上の範囲で、もし剥ぐって下地補修が必要な場合は別途これくらい必要です」と事前にわかっていれば問題ありません。
「一式見積は注意」と言われるのは、「高いから注意」ではなく「範囲がどこまで入っているかわからない」から注意なのです。つまり、表面的な仕上げ工事だけなのか、下地工事も入っているかわかるかどうかです。

事前に業者に質問してみてください。
「これは全部入っていますか?」と言うような抽象的な聞き方ではなく「お風呂を壊した時、土台や柱が腐っていた場合」「床をはいだ時、下地が痛んでいた場合」どうなりますか?と質問するのがいいです。

業者さんによっては見積書に「土台、柱補修」「根太取替え」「床組み取替え」等の明細が入っているケースがあります。もちろんそれにも範囲がありますからどこまで入っているのか事前に見積の段階で聞いてみると安心でしょう。これ以外に「考えられる追加費用は何がありますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。

もちろん、通常では考えられないような現象がたまにあります。その時はすべて業者に押し付けるのではなくその都度お互いが協議しながら、時には譲歩しながらいい方法を探していくのがよいでしょう。 今後「いい関係」を続けていくためにしっかりと話し合いをしましょう。



10.中古+リノベーションの業者選び
不動産業者には賃貸専門、売買仲介専門、新築分譲専門などあります。自分が希望している物件に強い業者を探すことです。リノベーションを前提として中古を購入する場合は、中古+リノベーション実績が多い会社やワンストップで相談に乗ってくれる会社がいいでしょう。
どんなに情報がたくさんある会社でも、きちんと対応してくれなかったり、リノベーションしたいと言ったとたん面倒くさそうにする業者は要注意です。不動産営業の大半は早く決まる物件を決めたいものです。
リノベーションとなると資金相談とリノベーション提案が同時に進むため不動産とリノベーションに慣れた業者がいいでしょう。

物件が決まったらリフォーム会社に物件を見てもらいリフォーム金額がいくらになるか正式に見積をもらってください。不動産業者とリフォーム業者が一緒であればまとめてローン審査を申し込めます。
「予算」と「自分のやりたい事」が相反する事があるので優先順位をつけて行ってください。
入居前なら簡単な事でも、入居してから「やっぱり、ここもやろう」となると、住みながら、荷物がありながらなので条件的にも大きく変りかねません。
一つの物件で決めるのは勇気がいるかもしれません。しかし、たくさんの業者を回り多くの物件を見た結果「どれがいいかわからない」「何を信じたらいいのか・・・」と悩む人を多く見ました。

それは「物件探しから」スタートしている人に多く見られます。物件探しはあくまで「手段」であって、目的は「自分たちのしたい生活を実現する」こと。そこをわかってくれる業者を探しましょう。そのためには嫌な顔をせず、物件探し・資金相談・リノベーション提案を同時にしてくれる業者を探しましょう。



11. 現在の施工実績を確認!業績が長い方が良いとは限らない?
リフォーム業者を選ぶ基準のトップに「信用のおける業者」と言う声がでます。ではどういう業者が信用おけるのでしょうか?ポイントの一つに「施工実績」が上げられます。
あなたがもし手術を受ける時に手術例がたくさんある先生や病院とあまりない先生ではどちらを信頼しますか。やはり実績が多い方が安心ですよね。
では、過去の実績が多い業者が一番信用おけるのでしょうか?昔の実績がたくさんあるよりも「最近のリフォーム実績がどれくらいあるか」が大事です。
何故、最近かと言うとリフォーム業界も新旧交代します。昔は良かったけど、今は仕事が少ないという業者も多いです。昔ながらの工法やデザイン、人が入れ替わりするなど何らかの問題を抱えているケースもあります。

直近1年の施工エリアの実績をみてください。施工実績が増加傾向にある会社はお客様に支持される理由があります。お客様は常に変わっており、その流れに敏感な会社=お客様の方を向いている会社といえましょう。

なぜ、あなたの会社のお客様が増えたのか?その時、口頭でだけでなく実績がわかる資料や施工事例も見せてもらいましょう。営業マンの抽象的な言葉、例えば「最近たくさんのお客様に喜んでもらって、仕事が増えてます」これだけではよくわかりません。具体的にどれだけ増えたのか?昨年の施工実績はどれくらいなのか?どのエリアのお客様が多いのか?など。ホームページ、雑誌、フェイスブック、インスタグラム、YOUTUBE、完成現場見学会(リアルとオンライン)など確認できる媒体はたくさんあります。確認してみましょう。



12. 見積提案が遅いと仕事も遅い?
実際に見積を取られた方ならわかると思いますが、見積が出るのにずいぶん時間がかかる会社があります。リフォームの場合、お客様から見て値段がわかりにくい事が問題視されていますが、実は業者から見ても価格を明確にしづらいと言う諸事情があります。
既存の状況で工事価格は大きく変化するため現場を確認しますが、現場を見ても剥ぐってみないとわからないところなど推測で出す部分があることも理由です。
全ての現場がオーダーメードであり、現場調査をして、その上で要望や意向をお聞きして1件1件見積を作成しています。他の業界から見ると大変効率の悪い部分があります。
もう一つ遅れる理由として現在進行中の仕事が他にもあるということです。そのため空き時間に見積を作ると言う体質が生まれます。それで2週間以上待たされると、お客様はどうなっているのかと不安に感じられるのではないかと思います。
見積の目安ですが現場調査後、プラン、設計、仕様が決まってから300万位までなら約1週間、500万以上なら約2週間ではないでしょうか。小工事なら概算で当日~3日以内と言うこともあります。
全国展開の大手はセンターで集中積算することがありますが、水回りの取替工事でも2週間かかることがあります。現場を見る人と積算が違い、一か所で集中的に作成するからです。それ自体問題ないのですが、何かあった時に担当者への連絡に時間がかかったり、担当者自身が現場をよくわかっていないことがあります。

見積が遅い会社は体質的な問題かリフォーム経験の浅さから来るものと思われます。体質的に遅い会社は仕事が始まってからも、その対応が遅い可能性があります。
見積スピードはその会社の体質や経験値を計るバロメーターにもなります。いつ見積を持ってくるのか確認してみましょう。



13.リピートのシクミはあるか?
リピートがある商売と無い商売では商売に対する姿勢が全く変わります。「リピートが無い商売ってある?」と思われるかもしれませんが、現実にはリピートを考えていない商売も実在しています。

例えば、海外の観光地のみやげ物売り場、サイディングの訪問販売、掃除機の電話営業など。皆さんも経験あるかもしれませんが、次に会うことが無いようなお客様には必然的に「売って終わり」という姿勢になります。
営業マンが買っていただくためにいろいろなことを言ったり、何度も訪問していたのに、買ったとたん「ピタッと」姿を現さなくなった経験はありませんか?
これは商売自体のビジネスモデルが「リピート」や「紹介」を当てにせず新規中心に行う商売だからです。

「リピート」「紹介」がないと商売が成り立たないようなビジネスモデルは生き残るために必然的にお客様満足に力を入れます。お客様に1回買ってもらうだけでは、10年20年と商売を続けていくのは無理です。単価によって違いますが、何回、何十回とリピートしていただいて初めて商売が成り立ちます。そのためお客様に満足いただいて再注文をいかにいただくかを考えているはずです。
美容室や歯医者さんからDMが届くなど丁寧だなあと思った経験はありませんか?みなさん、商売をする上で「リピート」が大事だとわかっているのです。

新築のような高額で高耐久な商品は「リピート」よりも「紹介」が大きく携わります。これも同様に満足いただかないと無理です。
初めて頼むことは何のお店でも不安です。その際「リピート」「紹介」がないと成り立たないようなお店であれば安心かもしれません。

見分けるポイントはお客様が満足することに力を入れているかということです。既存のお客様に向けて何かリピートや紹介をいただけるような仕組みがあるかどうかも見分けるポイントです。例えば定期的なDM、ご案内、紹介促進、現場見学会などです。

リフォームは「リピート」「紹介」がないと成り立たない商売です。そこに力を入れている業者なら長くお付き合いできるでしょう。



14.プラン・設計は無料?
リフォーム工事は高価な買い物です。そのため契約前にプランニング、設計、詳細見積、プレゼンボードなどをお渡しする事があります。どこまでが無料でどこから有料でしょうか?
一般的にはファーストプランである概算金額とラフプランは無料で行なっている会社が多いです。全て無料で行っている会社もあるようですが、今これは業界の大問題になっています。それは、無駄な人件費が金額に反映されるからです。
例え3社見積をとっても実際に契約するのは1社です。他社2社分の人件費はどれくらいかかるでしょうか?
全面改装の見積などは営業だけでなく、設計、コーディネーター、現場監督、時にはそれ以外の人もかかわります。2度、3度と修正プランを作り、そこに関わった総人件費は少なく見ても数十万円になるかもしれません。これを一体だれが払うのでしょうか。
実は、間接的に契約した施主が払うようになります。会社もどこかで回収しなければ経営が成り立ちません。しかし、自分と関係ない経費を払うこともなかなか納得できません。

概算金額やラフプランをもとに業者選びをして、そこから時間をかけて打合せしていくことをお勧めします。「プラン契約」「設計契約」を勧める会社はできるだけ無駄な人件費を省こうとしている会社です。

選んでもらうことに多くの時間や費用をかける業者よりもお客様と真のパートナーになってから力を入れてくれる業者を選びましょう。



15.アフターサービスを契約前に確認する
リフォーム会社を選ぶとき心配なのはアフターサービスです。やはり何かあった時が心配だからです。「大手が安心」と思う方もいますが、大手だから何かあった時に来てくれるとは限りません。
リフォームは工事したら終わりではなく、そこからがお付き合いの始まりです。1度きりの工事ではなく2回目3回目とお付き合いをしていく。そのためにはアフターサービスは不可欠です。
「アフターはばっちりです!」と言われて工事をしたけど、終わったら音沙汰が無いという話はよく聞く話です。営業マンの言葉だけではなかなか信用できないのが実情です。
会社にアフターサービスの内容を確認しましょう。
以前工事をやったお客様の家を定期的に巡回しようということはなかなかできることではありません。新人ならいざ知らず、経験の長い方やお客様をたくさん抱えた方は特に難しいでしょう。なので会社自体にアフターサービスの仕組みがあるかどうかが大事です。

会社から定期的にアフターメンテナンスのハガキが届くとか工事が終わってから定期的にDMが届くような仕組みを作っている会社なら安心でしょう。何かあったらハガキに返信したり、連絡をしてみる。それに対し、すぐに対応してくれる業者は良いでしょう。時には、イベントを通してお店に行ってみることもいいでしょう。

リフォームにおいて重要視されるアフターサービス。営業マン任せでは無く、会社にアフターサービスの仕組みがあるかどうかを確認しましょう。



16.お客様の声
スーパーなどで「お客様の声」と言うハガキを見かける事があります。その店に対するクレームや気が付いたこと、改善点などの提案をお客様が書いているものです。それに対し、店側の答えも書いて貼りだしたりしています。これって結構気になるものです。

特に書いた事がある人は買い物ついでについ見てしまいます。最近ではインターネットで物を買う時にレビューを見る人も増えていると思います。その商品を買った後の感想はどうか。やはり購入に失敗したくないから購入者の声は気になります。
スーパーなどの小売業はかなり先を行っている業種なのでこういうことは当たり前のように行なわれています。何故、お客様の声を聞く事が必要なのでしょうか?
それは、リフォーム業がサービス業的な要素が多く含まれており、「お客様に満足してもらう」ということがリフォームの成功に大きく関与するからです。「いい物を作る事に専念すればいい」というわけではありません。

では、どうやってお客様の声を聞くのでしょうか?営業担当がお客様のところへ行って話を聞く。これが手っ取り早くていいかもしれません。
でもこれだけではダメです。その営業担当にしか情報がまわらないからです。
クレームやご指摘は経営者を筆頭にその会社全体の情報として共有できなければ意味がありません。現場に入る職人さんにも情報を展開する必要があるでしょう。職人さんに対するクレームもあるからです。
お客様の声もただ集めているだけでは意味がありません。それをどのように情報展開しているのか、どのようなアクションを起こしているかが大事です。ホームページで公開したり、DMに掲載したり、また最近ではGoogle口コミ、リフォーム評価ナビのサイトなどもあります。
また、施工事例にお客様の声や会社が発行する情報誌に顔出しのお客様が答えているケースもあります。能動的にお客様の声を集めようとしている会社を選んでください。



17.言いやすいことは重要
家を建てた会社や以前リフォームを頼んだところに次は声をかけないという人がいます。何かトラブルや欠陥工事があったのかというと、そうではないのです。

では、何故頼まれないのでしょうか?
よく聞く話は「言いにくいから・・」ということでした。何が言いにくいのでしょうか?
建てた会社は立派なハウスメーカーです。でも、終わってから何かしっくりこないのです。
何故、こんな気持ちなのだろうかと自分自身で考えてみたところ、すべて自分がやりたい事を言っていない事に気付いたのです。実は、業者主導でどんどんリフォームが進められていたのです。
家のプロが相手だからといって満足したリフォームができるとは限りません。何故ならリフォームは家のでき栄えだけでなく、工事中のストレス、ご近所への気配り、お客様のイメージとのすり合わせ、自分の思い入れなど家本体以外に関わってくることがたくさんあります。業者主導で進めた時に、それを言い出すタイミングがなかなかなく、知らないうちに完成することがあります。それを少しでも和らげるために「言いやすさ」は大事です。
建築業者は家のプロです。お客様は遠慮して言いたいことも言えないかもしれません。目の前の大工さんが汗流して作ってくれています。しかし、奥さんの気持ちは「私の想いと違うんだけど・・・・」目の前では言いにくいですよね。間柄が近いと余計に言いにくいのです。
そんな時、若いけど話やすい営業、奥様が相談しやすい女性プランナー、マナーのいい職人さんがいる業者を選ぶと完成した後のもやもやは解消されるかもしれません。

気になったらすぐに言いましょう。それがリフォームを成功させるコツです。



18.親戚・兄弟に頼むと安心ですか?
「親戚や兄弟に頼むと安心ですか?」良く聞かれる質問です。飛び込みで来たような会社ではなく、よく知っているし変なことはしないので問題はないと思ってお願いされます。実際にやった人に聞いてみると「関係が近すぎて何かあっても言えない」。では、何かあるのかということですが、残念ながら長い工事では何かあることが多いようです。
リフォームは新築と違い古いものに新しいものを取り付けるため、工事中どうしても思い通りにいかない事、お客様とのイメージとできあがりが違うようなところが出てきます。
そういったリフォームの特性を考えた時に何かあったときは「言いやすい」というのはリフォームを成功するための大きなポイントです。

予算についても任せっきりで大体の金額で工事が始まったが、追加が出てもよくわからない。結局請求書を見てビックリと言う話を聞きます。業者側は好意で安めにしてあげているのでしょうが、お客様にはそれが伝わりません。これも想いと違うと言う事でしょう。
全く知らないところは不安ですし、あまりにも近すぎると言いにくい。言いやすくて何かあったら対応してくれるような丁度いい距離の業者を見つけることがいいでしょう。



19. 養生のレベルも千差万別
「養生」とは工事を始める前に傷や埃がつきにくいようにビニールを張ったり、シートをひいたりすることを言います。リフォーム経験のある方はお分かりかもしれませんが、リフォーム工事中は埃や音で日常生活に支障をきたします。
少しでもそれを緩和するため家具や家電に埃が入りにくいようビニールで覆ったり、部屋の境にビニールシートで間仕切りしたり、床、壁には傷がつかないようベニヤやシートを貼ります。材料費もかかりますが、それらを貼るには手間もかかります。
現場によっては工事着工日の前日に養生だけする業者もいます。見積項目に養生として費用を計上していない場合は簡単な養生で済ます場合やほかの項目に含めている場合があります。気になるときは工事の養生について確認するといいです。

養生は家の中だけでなく、外もあります。外壁塗装の際のシート貼り、屋根瓦葺き替えの際の足場とシート。瓦工事の場合は足場が無くてもできるような現場もありますが、周りに家がある場合、瓦おろし時に埃やかけらが出ますので、シートを貼ります。少しでも安くしようとして省く業者もいますが、なにかあったときに困るのはお客様です。自分の家は我慢できても隣家で問題を起こすと後が大変です。

マンションなら共用廊下やエレベーターにも養生は必要です。工事が終わったら仕上がりに関係ない部分ですが、入居者に迷惑をかけない、気持ちよく安全に工事するためにはしっかりした養生が必要です。

腕のいい職人さんほど養生がしっかりして奇麗な現場にしています。リフォーム工事においては「養生」は非常に重要であり、どういうふうにするのか、どこまでするのかを事前に確認しておいた方が良いと思います。具体的な養生方法を教えてくれる業者は慣れていて安心できるでしょう。



20.得意工事の確認
新築が得意な工務店、リフォームが得意なリフォーム店、水漏れやパッキンの取替が得意な水道屋さん、木工事が得意な大工さん、内装工事が得意な内装屋さんそれぞれに得意分野があります。

またリフォームとひとくちに言っても水漏れ、設備の取替、テレビで出ているような全面改装までさまざまです。建築業界はアウトソーシングの部分が多く、自社にノウハウが無くても外注でどうにかしようと思えばできる部分があります。
内装を専門にやっている会社が水回りの仕事を受けることができるのは横のつながりがあるからです。

そこで注意しないといけないのが『できる』ということと『満足できる』は違うということです。

たとえば水回り全面の場合、必要なのはお客様の思いに沿った提案と施工の知識。特に配管周りは見えない部分であり、安心できる工事が必要です。水回りが使えないと言う事は非常に不便でそれを最低限に抑える効率的な段取りが必要です。それらに熟知していないと工事が始まったときにトラブルが起きやすいものです。技術に関して職人さんはプロですが、段取り、提案、アフターなど受けるのはすべて会社です。

木造ばかりやっている工務店がマンションリフォームを行なうと出てくるトラブルがあります。それは大工工事の段取りはいいですが、マンション特有の問題、管理組合への書類提出、音、埃、駐車場、ゴミ処理など直接工事に関わらない事項が発生した場合の対処法からくるものです。それらに慣れているかどうかは重要になります。
職人さんの間では「何でもできる」は「何もできない」と言われるように、もし担当者が「何でもできます」と言ったら気を付けましょう。「何が得意ですか?」と聞いてリフォームはリフォーム専門店へ、中古+リノベーションは中古+リノベーション専門店へ頼むのがいいでしょう。



21.スタッフを見る
信頼できる会社・スタッフに頼めることがリフォーム成功のカギとなります。リフォームは完成物を見ずに契約する高額な買い物です。決定要因は目の前の担当者によることが多いです。それくらいスタッフとの相性は重要です。

スタッフを見るには、ホームページ、会社案内、ブログ、雑誌、最近ではYouTubeなどがあり、その会社の社風がうかがえて検討しやすくなります。できれば来店して会うことをお勧めします。
コロナによってオンライン相談、オンライン見積、LINE相談など非接触での相談を選ぶ人が増えました。リアルに会うよりはわかりにくいところもあるかもしれませんが、気軽に相談できて雰囲気はつかめるでしょう。オンラインでもスタッフを見て、印象はどうか、対応はどうかを感じてください。

来店アンケートでは家族構成、生活スタイル、予算など正直に伝えることで理想の住まいづくりへ一歩進むことができます。同時に担当者との「相性」も見ることができます。
電話でもしっかりと話を聞いてくれる内勤スタッフ。予算やスケジュールを抑えながらも夢の実現に進めてくれる営業。家事動線や掃除のしやすい設備、収納の工夫に応えてくれる女性プランナー。法規を抑えながら生活しやすい間取りを描いてくれる設計士。できるできないを経験から事前に見極めてくれる現場監督など、リフォームは一人ではなくチームワークで行うプロジェクトです。このチームワークの良さも成功する大きなポイントです。

なかには、新入社員もいるかもしれませんが、丁寧に親切に話をしっかり聞いてくれるようなら安心でしょう。チームワークの良さが施主の夢実現に大きな影響を与えることがわかっている会社です。バックには経験豊富なスタッフもいるはずです。安心して相談してみてください。



22.契約のタイミングは?
高額な買い物であればあるほど迷います。「本当にこれでいいのだろうか、もっといい物件がないか、いい会社がないか」その気持ちはよくわかりますが、現実はきりがありません。後悔のないタイミングはこの会社やこの担当者に任せれば「私たちの夢が実現できる」「リフォーム後の家族の楽しいシーンが頭に浮かぶ」そんなイメージができた時です。
営業マン都合や会社都合で契約を進めるのではなくお客様にとっていいタイミングで契約するということです。
人生において住宅購入と同じくらい大きなイベントである「結婚」。「本当にこの人でいいのだろうか・・・」「もっといい人がいるのではないか・・・」「いつか白馬に乗った王子様が表れるはず!」と思っているとなかなか決断できません。ましてや、そのことが相手に伝わると相手との縁もなくなるかもしれません。
その人との結婚後の楽しそうなイメージ、そして老後一緒に仲良くいるイメージができたら決断していいのではないでしょうか。現実には年収や相手の仕事、家族の問題もあるかもしれません。しかし、それを凌駕するのが相性と将来のイメージです。

中古物件は一点物です。他の方が購入申込書を出してしまうと2番手以降で買える確率は低くなります。どうするか悩んでいた人が、他に買う人が現れたとたんどうしても買いたいという人がいますがほとんどが手遅れです。そこは縁がなかったとあきらめて次を探しましょう。このような経験をしている人は決断が早くなります。

トップセールスマンはこのような経験が多くあり、お客様のために決断を促したり、軽く背中を押してくれるような人です。決して強引に契約を迫る人ではありません。自然に横にいて一緒に一歩踏み出してくれるようなパートナーがいいのではないでしょうか?結婚しても将来長く一緒にいられるような人です。

契約は自分の意志で行うことが必要ですが、物件や業者とのご縁のタイミングはもっと重要です。あなたが「このリフォーム早くしたい!」とワクワクしたなら、目の前にいる方とパートナーになることが成功の秘訣です。一緒に夢を共有してくれる業者選びをしましょう。



23. 会社案内のどこをみる
会社案内とは会社概要や沿革などの情報が掲載されており、ビジネスで名刺交換をするように会社を知っていただくために必要です。今ではホームページでも気軽に見ることはできます。大きな会社の会社案内には、素晴らしい会社沿革や理念、現況、ビジョンなどが掲げられています。ただその会社案内だけを見てリフォームをお願いしようと思いますか?

何故なら、新卒採用や取引先に配る会社案内はどちらかといえば男性的に作られています。
「私どもの会社はこのような立派な会社ですからぜひ取引しましょう」「このような立派な会社にぜひ入社してください」という感じです。

リフォームは知らない人が我が家に入ってきて、生活スタイルをすべて見せるような仕事です。そこで大事なのは「安心感」です。特に打ち合わせや工事中に対応するのは奥様のケースが多く、奥様がどう感じるかが重要です。立派だから、大企業だからが「安心」ではないのです。それはどちらかというと男性的で戦略的な会社案内です。そこにどんな人がいるのか、どんなお客様の声があるのかわかりやすく見せてくれる会社案内はお客様の心理をよく理解している会社だと思います。

内容としては、「経営者の思い」「スタッフ紹介」「施工事例」「会社概要」「お客様の声」「職人の顔」「リフォームの流れ」「お客様に選ばれる理由」「実績」などが入っている会社案内は比較的お客様が欲しい情報に応えようとしている会社だと思います。最近では、スマホで簡単に見られるようなサイトであったりYouTube動画でお客様やスタッフが出て紹介している会社もあります。リフォームを成功させるためにもぜひ奥様が会社案内を見てください。親近感を感じられるようでしたら一歩進めてもいいかもしれません。



24.打ち合わせ議事録があるか
リフォーム工事は請負で仕事を進めます。
物販のようにできあがったものを売るのではなく、信用して工事を依頼することになります。ところが、その約束は簡単な図面や見積書と契約書で最後まで済ませるリフォーム業者も存在します。

できあがりをみるとお客様が描いているイメージと異なるケースがでてきます。最初の契約で、100%細かい部分まで決めることは不可能かもしれません。やりながら決めていく部分があります。
そこの仕上がりをお客様が最初からイメージできればいいのですがなかなか難しいのが現実です。
特にリフォーム工事に変更はつきものです。そんな時に、しっかりと打ち合わせ議事録を残しておくと間違いは最小限に抑えられるでしょう。
不満があれば、それを言える人はいいですが、お客様によっては言えない人もいます。せっかくのリフォーム、気持ちよくやりたいのはお客様も業者も職人も皆同じです。

クレームに工事の仕上がりや工期のクレームもありますが、実は工事前の決め事や打ち合わせ上の問題が多いです。決め事や打ち合わせは口頭だけでしてしまうと、「言った、言わない」の問題が発生します。人間の記憶ほどあいまいなものはありません。
商談時に打ち合わせしたことを議事録として、お客様に渡そうとする営業マンかどうかは大きなチェックポイントになります。商談後の打ち合わせ、工事中の打ち合わせも同様です。必ずメモを残してもらい、できれば複写式の打ち合わせ用紙に書いて控えをもらうようにしてください。会社自体でそのような体制をとっている会社は、約束事も安心して任せられるでしょう。



25.追加工事の範囲を聞いてみる
リフォーム工事でトラブルの原因の一つに「追加工事」があります。
リフォーム工事は性質上追加工事が発生しやすいものです。契約前に図面や現場を見て見積をしても、工事が始まってはぐってみたら、下地の痛み具合が当初の予想以上だったり、お客様の気持ちが変化し「ついでにここもやっておこう」といって、追加変更が出たりします。

追加工事が出る業者は悪い業者のような言い方をしている本もありますが、けっして追加工事が発生することが悪いのではありません。
重要なことは、どこまで見積に含まれて、どこからが入っていないかということです。また事前にそこをお客様が理解しているかどうかでトラブルは回避できます。
追加変更が発生したときにそれが無償なのか有償なのかも大事です。お客様は無償と思いちょっとしたことを頼んだのに、後から請求書が来るというのは気持ちがいいものではありません。有償の場合の金額はいくらなのかハッキリとさせることが必要です。金額によってはやめたり、逆にそれくらいなら一緒にやったほうが良かったと思うかもしれません。営業マンも日々様々な現場を抱えているでしょうから、目の前の仕事に追われて追加見積書を出すことが遅れる可能性もあります。追加が出ているはずなのに金額がはっきりしないと思ったら施主の方から確認してみてください。

トラブルを防ぐためには見積が何処まで含まれているかを確認することは必要です。例えばシステムバス工事なら土台や柱がもし腐っていた場合、取替え費用は入っているのか別途追加なのかなど。
会社によっては追加見積書を提出する会社もあります。また、追加工事だけ別途契約書として承認のサインをいただく会社もあります。面倒くさいと思われるかもしれませんが最後に気分を害さないためにも必要なことです。

追加や変更が発生することに問題があるのではありません。それがお客様に伝わっていないことに問題があります。まずは事前に見積に含まれている範囲や考えられる追加工事を確認しましょう。