住宅ローンを組んだあとのリスクとは?想定して対策を考えよう
住宅ローンを組む上で想定されるリスクとは?
住宅ローンでは、30年から35年と長期間に渡って返済していきます。30年後なんてなかなか想像できない将来ですが、よくあるリスク事例を知れば、それに備えることも可能です。ではさっそく、住宅ローンを組む上で想定されるリスクを見ていきましょう。
収入状況の変化による返済困難
世帯主の年収が多いから、または夫婦共働きだからといって多額の住宅ローンや無理な返済計画を組むのは、危険かもしれません。30年以上の長いローン返済期間で収入状況の変化が起こらないとは限らず、万が一変化したことによって返済が難しくなるリスクがあるからです。
社会情勢の変化によって会社の業績が落ち込んだり、妊娠や出産で共働きが難しくなったりして、想定よりも年収が下がる可能性は否めません。この他にも、世帯主が亡くなる、失業する、夫婦が離婚するなどのリスクも考えられるでしょう。
災害のリスク
近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯の発生、台風などの自然災害が日本各地で起こっています。これまで災害が起きていない地域でも土砂災害に見舞われるなど、どこで災害が起こるのか分からない状況です。
万一災害に遭った場合でも、基本的には住宅ローンを返済していかなくてはいけません。そのため、自身の住宅がハザードマップでどのようなエリアにあるのかを知り、万一に備える必要があるでしょう。
税金とメンテナンスコスト
家を所有すると、毎年固定資産税や都市計画税などの税金を負担しなければなりません。また戸建ての場合は、壁の塗装や屋根の修理など、家を維持するためのメンテナンス費用も貯蓄していく必要があります。マンションの場合は、毎月修繕積立金や管理費を負担しなければなりません。
金利の変動リスク
住宅ローンを組んだ際には、借りたお金に金利を上乗せして返済します。住宅ローンや不動産投資の金利は、車や教育ローンと比べると低く設定されていますが、情勢の変化によっては想定よりも金利が上昇する可能性があるでしょう。そうなると、金利による負担が大きくなり、毎月の返済が厳しくなる人が出てくるかもしれません。
住宅ローンの金利は、日本銀行の政策金利をもとに、各銀行が基準となる金利を設定します。そのため、できるだけ金利を低く抑えたい、金利の変動に左右されたくないと思えば、auじぶん銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行の固定金利を選ぶと良いでしょう。
変動金利では、金利が低いときは返済時の負担を軽減できますが、金利が上昇すると負担になることもあります。そのため、金利変動のリスクをとってでも、できるだけ金利を抑えたいと思えば、変動金利を選んでも良いかもしれません。
リスクを緩和するためには?
ここまでで紹介したように、住宅ローンを組んでいる期間には、さまざまリスクが潜んでいます。ただ、そのリスクは主に金銭面です。
これらリスクを回避するためには、大きな収入の変化があっても対処できる程度の住宅ローンを組んだり、万一災害に遭った場合でも、内容が充実している保険に加入しておけば、カバー可能です。住宅ローンを組む前には、さまざまなリスクを想定し、そのリスクを回避または緩和できるような対策をしっかり行いましょう。
住宅ローンのリスクは対策を知れば怖くない!
万一のことばかり考えると不安に思うかもしれませんが、どんなリスクがあるのかが分かれば、そのリスクを回避できるように対策をすれば良いだけです。
一世一代の高価な買い物の、住宅購入や住宅ローン。検討する際は、きっと疑問に思うことや相談したいことなどがたくさん出てくるはずです。広島で住宅購入やリノベーションを検討する際は、ぜひマエダハウジングにご相談ください。
PROFILE この記事の監修者
前田 政登己