住宅ローンとは?知っておきたい基礎知識から正しい選び方のコツ

住宅ローンとは?知っておきたい基礎知識から正しい選び方のコツ
マイホームを手に入れるために、住宅ローンの契約を検討している方もいるでしょう。しかし、ひとくちに住宅ローンと言っても、具体的にはどういったものなのかわからない方もいるはずです。そこで、住宅をより安心してスムーズに購入するために、住宅ローンとはいったどんなものなのか、概要から上手な選び方までたっぷりとご紹介します。

住宅ローンとは?

6_住宅ローンとは_1.jpg

住宅ローンとは、文字通り住宅を購入するために金融機関からお金を借りることを指します。住宅は安い買い物ではないため、多くの方が住宅ローンを活用しており、返済といった形で月々決まった額を支払うことが定番です。

夢のマイホームを手に入れるために大活躍する住宅ローン。まずは、どこで借りられるのか、利用可能な物件など、詳しい内容から見ていきましょう。


どこで借りられる?

住宅ローンは、多彩な商品を取り揃えたメガバンクや対面相談しやすい地方銀行、地域密着型の信用金庫などで契約できます。広島であれば、広島銀行やもみじ銀行、広島信用金庫などを思い浮かべる方が多いでしょう。他にも、店舗を持たないため低金利が見込めるネット銀行や、ARUHI(アルヒ)のような住宅ローン専門の金融機関(モーゲージバンク)も代表的です。


どんな人が借りられる?審査のポイントとは

住宅ローンを借りるには、金融機関などによる事前審査と本審査をクリアしなければいけません。この審査では、購入する建物の概要やローンを契約する人の勤務先や収入などの情報をチェックされます。そのため、ローンを組むには仕事をしていることが大前提と言えるでしょう。

審査を行っている間にカードローンの支払いを滞らせたり、車のローンを組んだりすると、信用を失うケースや高額出費が他にあるとみなされ、受託ローンの申し込みを断られてしまうことがあるため注意が必要です。


利用が可能な物件とは?

6_住宅ローンとは_2.jpg


住宅ローンは、住むことが目的で購入する住宅であれば、ほとんどの場合利用することが可能です。新築物件や中古物件、住宅を建てるための土地やリノベーションを行う際にも利用できます。

ただし、住宅ローンが残っている住宅を勝手に賃貸にすると、契約違反になるので注意しましょう。住宅ローンの支払いがまだ残っている物件を賃貸にする場合は、契約内容を変更するか賃貸併用住宅にする必要があります。また、投資用物件へも住宅ローンは適応されないので覚えておきましょう。


住宅ローンにかかる諸経費

住宅ローンにはさまざまな諸費用がかかります。ここでは代表的な諸費用をご紹介します。


印紙税

印紙税とは、売買契約書や建築請負契約書など、住宅を購入するために必要な書類に対して課せられる税金のことです。法律で決められた対象書類に収入印紙を貼ることで支払います。

印紙税は、書類や金額によって異なるため、間違いがないように確認しながら張り付けましょう。


保証料

保証料は、住宅ローンのなかで最も多くお金が必要と言われている諸費用です。保証料は、ローンが支払えなくなった際に、保証会社に代わりにローンを支払ってもらう保証人のようなシステムで、一括支払いや金利への上乗せなど、金融機関や商品によってさまざまな価格設定と支払方法があります。


事務手数料

6_住宅ローンとは_3.jpg


住宅ローンを借りる際に行う事務手続きの費用として金融機関に支払うお金が、事務手数料です。借入金額に関係なく決まった一定の金額を支払う「定額型」と、借入金額に応じて異なる料率を上乗せした金額を支払う「料率型」の2パターンがあります。


団体信用生命保険料

団体信用生命保険料は、住宅ローン返済に特化した生命保険で、ローン契約者が返済中に亡くなって支払いが困難になった場合などに、残りのローンを肩代わりしてくれる保険のことを言います。住宅ローンを申し込む際には、団体信用生命保険も一緒に加入するよう定められていることがほとんどです。


抵当権設定費用

6_住宅ローンとは_4.jpg


抵当権設定とは、建物と土地を金融機関が担保として設定することを指します。もし住宅ローンの支払いが滞るなどして返済が難しいと金融機関が判断した場合、担保として設定した建物と土地を競売にかけることが可能になる制度です。

この抵当権設定を行うには、登録免許税の支払いや専門の知識をもった司法書士に報酬を渡す必要があります。


住宅ローンの選び方は?

住宅ローンを選ぶ際には、金利のタイプや種類、返済方法などいくつか押さえておきたいポイントがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、いろいろな方法としっかり見比べて、納得できるタイプの住宅ローンを選びましょう。


金利のタイプで選ぶ

6_住宅ローンとは_5.jpg


住宅ローンの金利の種類は、市場金利の変化と共に金額が変わる「変動金利型」と、完済まで金利が変わらない「全期間固定金利型」、決められた期間ごとに金利が変わる「固定金利期間選択型」の3つがメインです。

変動金利型は比較的固定金利よりも低い金利で借り入れできますが、市場の状態によって返済額が上昇するリスクがあります。また、全期間固定金利型は支払額が一定で、固定金利期間選択型は市場の影響を受けにくいメリットがあります。一方で、全期間固定金利型と固定金利期間選択型は、どちらも金利が高くなりがちな点がデメリットです。


種類で選ぶ


住宅ローンは、銀行や信用金庫が提供している金融機関のローンと、住宅ローン専門のモーゲージバンクの2種類がメインです。

金融機関の住宅ローンは金利タイプの選択肢が多い傾向で、なかには不動産会社と提携している提携ローンも存在しています。この提携ローンの場合は、スムーズに手続きが進んだり、金利の優遇が受けられたりするメリットがあります。

一方のモーゲージバンクでは、フラット35と呼ばれる商品がメインで、毎月の返済額が固定されていることが特徴です。支払額が固定されている分、市場の動向によっては金融機関での住宅ローンよりも金利が高くなることがあります。


「団信」や「災害保険」などの内容を確認して選ぶ

6_住宅ローンとは_6.jpg

住宅ローンを契約する際、団体信用生命保険と火災保険は必須で加入する場合がほとんどです。この団体信用生命保険と火災保険は商品や提供している企業によって内容が異なります。

団体信用生命保険であれば、7大疾病に対応している商品や金利の上乗せ無しなど、さまざまな特徴をもった保険があるため、内容をしっかり確認して申し込むことが大切です。また、火災保険も火事だけでなく風災や水災など、どの範囲まで補償されるのかをきちんと把握して、無駄のない保険を選びましょう。


返済方法で選ぶ

住宅ローンの返済方法には主に、同じ住宅ローンのまま、ある程度まとまった金額を返済して利息を少なくする「繰り上げ返済」と、一番金利の安い金融機関でローンを契約しなおすことで利息を減らす「借り換え」があります。

繰り上げ返済は、同じ金融機関のまま負担金額を減らすことができますが、借り換えは他の金融機関で手続きをし直さなければいけないため、手間とコストがかかります。しかしその分、借り換えのほうが返済額をより軽減できるケースが多いようです。


正しい住宅ローンの知識を身につけよう

夢のマイホームの購入を費用面でサポートしてくれる制度が住宅ローンです。住宅ローンは選び方がとても重要になるため、どんな諸経費がかかってどう選べばいいのかしっかり把握して、納得できる形で住宅ローンを申し込みましょう。

無理のない返済ができるよう、まずは我々マエダハウジングやファイナンシャルプランナーといったプロを頼るのもひとつの方法です。

LINE

理想の暮らしがきっと見つかる、
事例集・資料集をプレゼント

お電話でのお申し込み

PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。