住宅ローンとリフォームローンの違いとは?組む前にチェック

住宅ローンとは?

住宅ローンとは、マイホームを取得するために組むローンです。原則として、契約者や家族が住むための住宅を購入、建築するといった際に組むことができ、賃貸用物件や別荘の購入時には組むことはできません。土地、建物を担保に借入れる仕組みで、契約者と物件の両面において審査があるのが特徴です。
住宅ローンには住宅金融支援機構と金融機関の提携による「フラット35」や「財形住宅融資」や「自治体融資」、「銀行系融資」などがあります。変動金利と固定金利があるのもポイントです。
住宅ローンの支払方法とは?

住宅ローンの支払い方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
「元利均等返済」では毎月決まった額を返済し、返済当初は元金より利息の支払い額が大きくなるのが特徴です。返済予定を立てやすいメリットがありますが、元金均等返済と比較して総返済額が多くなる側面もあります。
「元金均等返済」は元金を総返済期間で割り返済額を一定にし、そこに利息を加算して支払う方法です。返済当初から元金部分の返済額が多くなるため、元利均等返済よりも総返済額が少なくなるメリットがありますが、借入れ当初の返済額が多くなる側面もあります。
リフォームローンとは?
リフォームローンとは、マイホームの修理や増改築、設備機器交換などリフォームやリノベーション全般で必要な費用を工面する際に組むことができるローンです。リフォームローンには、住宅金融支援機構や地方自治体などによる公的融資、銀行系融資、信販会社による融資などがあります。
金利タイプには変動金利、固定金利があり、支払方法に「元利均等返済」と「元金均等返済」があるなど、住宅ローンと共通する点も多いのが特徴です。
住宅ローンのメリット・デメリット
住宅ローンのメリットやデメリットを確認していきましょう。
メリット
住宅ローンのメリットはこちらです。
・リフォームローンより金利が低い
・リフォームローンより借入限度額が高く返済期間も長い
住宅ローンの金利は約1%~2.5%といわれ、リフォームローンと比較して金利が低いメリットがあります。仮にネットバンクを選んだ場合、メガバンクや地方銀行の住宅ローンよりも金利が低い傾向があるのも特長です。住宅ローンの借入限度額は審査結果により異なりますが、最大1億円まで借入れ可能なケースもあり、返済期間も最長35年と長くなっています。
デメリット
住宅ローンのデメリットはこちらです。
・担保が必要
・審査に時間がかかる
・諸経費がかかる
住宅ローンは契約の際に土地や建物を担保にします。また、住宅ローンには事前審査や本審査といったものがあり、事前審査で数日~1週間程度、本審査で2週間~1カ月の期間がかかる点も注意が必要です。他にも、住宅ローンを組む際は印紙代や保証料、事務手数料といった諸経費がかかります。
こういったケースにおすすめ
住宅ローンは大きな金額を借入れしたい、長い期間に渡って借入れしたい、といったケースでおすすめです。
リフォームローンのメリット・デメリット
次に、リフォームローンのメリットやデメリットを確認していきましょう。
メリット
リフォームローンのメリットはこちらです。
・担保が不要なケースがほとんど
・諸経費がかからないケースがほとんど
・審査が早い
冒頭、住宅ローンでは借入れの際に土地や建物が担保として必要と説明しましたが、リフォームローンでは一般的に担保は不要です。また、諸経費がほぼかからず、借入れの際の審査が最短数日で済むといった違いもあります。
デメリット
リフォームローンのデメリットはこちらです。
・金利が住宅ローンよりも高い傾向にある
・借入限度額が住宅ローンよりも低い
デメリットとしては、住宅ローンと比較して金利が高い傾向にある点が挙げられるでしょう。一般的に住宅ローンの金利は約1%~2.5%であるのに対し、リフォームローンの金利は約2%~5%。借入限度額は500万円以内のローンや1,000万円以内のローンが多く、住宅ローンよりも低くなります。
こういったケースにおすすめ
借入金額が少ないといったケースでは、担保が不要、諸経費がほぼかからない、といったリフォームローンのメリットを大きく感じることができるでしょう。
一体型のプランや借り換えも検討して

マイホームにかかわるローンには、住宅ローンとリフォームローンが一体となったタイプもあります。それぞれのローンを分けて組むよりリフォームローンの金利が低くなる、ひとつのローンにまとめることで返済計画が立てやすくなる、といったメリットがあるので、中古物件の購入などでリフォームやリノベーションを視野に入れている人に特におすすめです。
他にも、住宅ローンを返済中のマイホームをリフォームする場合、新たにリフォームローンを組む方法もありますが、住宅ローンとリフォームローン一体型のローンに借り換えてローン残高とリフォーム費用の支出をひとつにしてしまう方法もあります。
マイホームにかかわる支出を予測して自分に合ったローンを
住宅ローンを組む際は、将来的な支出も考慮して返済プランを考えましょう。リノベーションやリフォームを行う場合は、あとからリフォームローンを組むほかに、住宅ローンとリフォームローンが一体となっているローンを選ぶこともおすすめです。
マエダハウジングでは広島の物件探しはもちろん、リノベーションやリフォームなどのご相談も歓迎しています。マイホームに関するお悩みを是非お聞かせください。
PROFILE この記事の監修者

前田 政登己