スマートハウスってどんなもの?IoT住宅との違いや設備、できることを解説

スマートハウスってどんなもの?IoT住宅との違いや設備、できることを解説
最近、ハウスメーカーのCMなどでよく耳にする言葉に、「スマートハウス」があります。よく聞くけれど、どんなものなのか理解できていないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、スマートハウスについて詳しく解説していきます。 「IoT住宅」という言葉との違いや、スマートハウスに必要な設備についても紹介。スマートハウスで生活がどう変わるのか、しっかり理解していきましょう。

スマートハウスとは?IoT住宅とは違うの?

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スマートハウスという言葉はよく耳にするけど、どんなものなのかいまいち理解できていない、そんな人も多いのではないでしょうか。また、IoT住宅との違いが分からないという人もいるかもしれません。

スマートハウスという言葉、実は時代の流れに合わせて少しずつ解釈が変わっています。
スマートハウスという言葉が普及し始めたのは、2010年代。太陽光発電などでエネルギーを創る、エネルギーを蓄えておく、エネルギーの消費量を数値化するといった方法により、エネルギーを効率よく活用する住宅が、当初のスマートハウスの定義です。

もう一方の気になるワード、IoT住宅とは、インターネット技術や機器を取り入れた住宅のこと。IoTとはInternet of Thingsの略称で、さまざまなものをインターネットでつなぐことを意味しています。電化製品をはじめ玄関や浴室など、暮らしに関わるもの全てがインターネットでつながり、便利な生活を実現。センサー操作や遠隔確認、遠隔操作ができるようになり、生活の利便性を向上させてくれます。

スマートハウスとIoT住宅は、もともと別のものとして使用されてきましたが、現在では省エネとIoTの導入はどちらも欠かせません。また、IoTを活用したスマートハウスは、新築住宅はもちろん賃貸住宅でも登場しています。
つまり、スマートハウスとIoT住宅が融合して、さらに賢い住宅へと進化を遂げつつある、というのが現状なのです。


スマートハウスに必要な設備とは?

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まずは、従来のスマートハウスに必要な設備を押さえていきましょう。


電力を作り出す太陽光発電システム

ひとつめは、太陽の光エネルギーを電力に変換する太陽光発電システムです。屋根などにソーラーパネルを設置し、太陽の光が当たることで電気を自家発電。発生させた電気は自分で使うのはもちろんのこと、電力会社に買い取ってもらうという活用方法もあります。


電力を貯めておく蓄電池

太陽光発電システムにより作り出した電気を貯めておくためのシステムが、蓄電池です。災害時の停電などでも蓄電池によりライフラインを確保することができるのが大きなメリット。電力会社から購入した電気を貯めておくこともできるため、電気代の安い深夜電力を貯めておき、電気代の高い日中に使うなどして、電気代の節約に活用することもできます。


エネルギーを数値で表すHEMS

HEMS(ヘムス)は、Home・Energy・Management・Systemの頭文字を取った言葉で、家庭内で使用するエネルギーを数値化するシステムのこと。自家発電した電力、蓄電池に貯めた電力、各部屋での消費電力などを、数値によって細かくチェックすることができます。
この電気使用量の数値が見えることにより、無駄なエネルギーを把握しやすくなり、使用方法を見直すこともできるでしょう。

スマートハウスで暮らしはこう変わる

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電気を見える化してコントロールするスマートハウスでの暮らしは、現在の暮らしと比べて、どのように変化するのでしょうか。気になるポイントを見ていきます。


無駄を省いて電気代を節約できる

自家発電や蓄電により電力会社から購入する電力を最小限に抑えることができることに加え、HEMS により電力の状況を数値で確認することにより、電力の無駄を見つけやすくなります。その結果、節約すべき箇所が明確になり、電気代の節約につなげることができるでしょう。
さらに、HEMSに対応した電化製品との連携により、スマホやパソコンなどでの遠隔操作や自動制御も可能です。消費電力の大きなエアコンや照明などと連携すれば、室温やセンサーと連携して最適化してくれるため、消費電力を最小限に抑えることにつながります。


オンラインで家電をコントロールできる

スマートハウスで欠かせないのが、IoTとAIを組み合わせること。これにより、オンラインで家電のコントロールができるようになります。IoTとAIを組み合わせるために使われているのが、Amazonなどから販売されているスマートスピーカーといったもの。
ちなみに、Amazon のスマートスピーカーにはAmazonの開発したAIであるAlexa(アレクサ)が搭載されており、スマートハウス対応家電をオンラインで接続させることで、声による家電のコントロールが可能になります。


鍵の開け閉めもスマホでできる

玄関の開け閉めを、従来の鍵ではなくスマホなどでもできるようになります。スマホやカードをかざす、アプリ操作するなど、さまざまなタイプがあり、生活スタイルに合わせて選択可能です。
その場で開け閉めできるのはもちろん、スマホで施錠を確認する、遠方操作で開け閉めするといった活用方法もあります。そのため、「鍵が見つからない」、「施錠したか自信がない」、「閉め忘れて外出してしまった」といった、よくある状況も回避することができるでしょう。


外出先からエアコンや給湯器を操作できる

外出先からの遠隔操作により、家電を操作することもできます。例えば、エアコンや給湯器。帰宅する前にお風呂を沸かしておくことで帰宅後すぐに入浴できたり、エアコンを稼働させ部屋を適温にできたりなど、家でなければできなかった操作を、外出先から行うことが可能です。エアコンの消し忘れを外出先で思い出した場合、その場で対処することもできるでしょう。また、離れて暮らす家族の給湯器の使用状況を確認することで、元気でいるかどうかを判断するといった使用方法もあります。


スマートハウスを建てるときに考えたいポイント

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スマートハウスは、今までにない便利な機能がたくさんで、生活がより豊かに便利になりそうということがわかりましたよね。こんなお家にしたい!気になる!という人もいるのではないでしょうか。
そこで最後に、スマートハウスを建てたい場合に、考えておくべきポイントをご紹介します。


初期費用やメンテンナンス費用を見積もっておく

スマートハウスには、発電システムや蓄電器、HEMS、さらにはIoTのための機器の導入など、大きな初期費用がかかります。かかる初期費用は選ぶ会社や導入する商品のランクにより異なるため、慎重に検討しましょう。また、定期的なメンテナンスや交換も必要となり、都度お金がかかります。初期費用はもちろん、ランニングコストまでしっかり見積りをしておきましょう。


自治体が補助金制度を設けていないか要確認

各自治体では、スマートハウスを促進するための補助金や助成金を交付する制度を設けていることがあります。スマートハウスにかかる費用の一部を助けてくれるのであれば、導入のハードルも下がるはず。自治体によって制度の有無や内容、条件などは異なるため、事前に確認してみましょう。


快適な暮らしを叶えるスマートハウス


スマートハウスは、エコで最先端の暮らしを叶える、次世代の住宅です。新築住宅やリノベーションを検討しているなら、スマートハウスも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。