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中古を買ってリノベーション 工事中の家賃 最大0円
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近年、リノベーション物件に注目が集まっています。リノベーションホテルやカフェなども、レトロでかわいいと若い世代から評判です。「そろそろ家を購入したいけれど、リノベーションもありかも！」とお思いの方も多いはず。
そんなリノベーション住宅に興味がある方々に、ここではぜひ知っておいてほしい知識や情報をお伝えします。意外と混同しがちなリフォームとの違いや、増加の理由、メリットなどもわかりますよ。
「リノベーションとリフォームは一体何が違うの?」という疑問をお持ちの方も多いようです。まずは、リノベーションの定義や両者の違いについてご説明しましょう。
「リノベーション」とは、主に中古物件に新たな性能や価値をプラスするための大規模な改修工事のことを指しています。具体的には、将来の暮らしを見据えて間取りを大きく変更したり、独立型キッチンをリビングダイニングキッチンとして一体化させたりといった内容が該当します。
つまり、古くなって不具合が生じた箇所を部分的に改装するのではなく、現代の暮らし に合った住まいに作り変えることだと捉えるとよいでしょう
「リフォーム」と「リノベーション」は、使い分けが曖昧で混同されることもしばしばあります。一般的には、比較的規模が小さく、既存の建物を新築時の状態に原状回復するための工事がリフォームにあたるといわれています。一方、新築時よりも性能が向上して、建物の価値が高くなるような大規模工事をリノベーションと呼ぶことがほとんどです。
経年劣化した建物や設備を修繕するだけではなく、機能性がアップしてライフスタイルに合った住宅に変えられることが、リノベーションの強みだといえます。
- ここ数年、リノベーションという言葉を聞く機会が格段に増えています。中古物件の購入やリノベーションが増加した理由についても、わかりやすくご説明していきましょう。
- 日本では、戦後に国を挙げて住宅開発を進めてきたこともあり、長い間新築至上主義が根付いていました。しかし、時代の移り変わりとともに、現在では家を購入する際、中古物件のリノベーションを視野に入れる人も増えています。
- 住宅購入といえば新築が当たり前という時代から、理想の住まいのために中古物件やリノベーションなどさまざまな選択肢がある時代へと大きく変化を遂げているのです。
では、中古物件購入やリノベーションの増加には具体的にどのような理由があるのでしょうか？
1つずつ見ていきましょう。
国税庁の調査によると、平均給与は1997年の467万円をピークとして、その後下向きに推移。2018年にはリーマンショックで落ち込んだ平均給与が回復傾向にあったものの、その後新型コロナウイルスの影響もあり落ち込みがみられています。そして現在も平均給与は横ばい状態が続き、住宅購入を考える若い世帯の消費行動にも影響を及ぼしているようです。
終身雇用や年功序列賃金の体制も崩れつつあり、非正規雇用労働者も増えていることから、今後も平均給与の伸び率が大きくアップする見込みはあまりないとみられています。このような状況の中で、自分たちが無理をしないでローンを組める中古住宅やリノベーションに注目する人たちが増えてきているのです。
国土交通省によると、日本では住宅が取り壊されるまでの平均築後経過年数は約30年。アメリカの約55年やイギリスの約77年というデータと比較すると、古い建物はすぐに取り壊される傾向にあります。
多くの日本人にとって、戸建ての住宅ローンを完済したときには既に建物は古びており、資産価値が大きく目減りしている状態といえるでしょう。日本で住宅を購入する場合、新築物件でも、手に入れた瞬間から債務超過を抱えているようなものかもしれません。
一方、首都圏のマンションをはじめとして好立地にある物件は、築10年が経過していても分譲時より資産価値が高いと評価されるものが多くあります。
住宅を資産として考えたときに、決して安くはない金額を払うのであれば、何が何でも新築という選択肢を選ぶ必要はありません。近年はそうした理由から、資産価値の高いエリアの中古マンションや中古住宅を選ぶ人が増えているのです。
総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、2018年の総世帯数は 5400 万１千世帯。これに対し、総住宅戸数は 6240 万７千戸であり、13.6％という高い空き家率となっています。つまり、活用できる中古住宅がかなりの数あるということです。
近年各地で増え続けている空き家は、深刻な社会問題にもなっています。国も「空家等対策の推進に関する特別措置法」を制定し、自治体と協力の上で、財政支援や税制措置などを実施。また、「造っては壊す」フロー消費型ではなく、長期優良住宅をはじめとした、「いいものを造って手入れをきちんとしながら、長く使う」ストック型への転換を図る政策も始まっています。
リノベーションが増えている背景には、時代や人々の意識が変化していることがわかりましたね。では、リノベーションには一体どのようなメリットがあるのでしょうか？
物件が豊富で、人気エリアで暮らせる可能性が高い
「住み慣れたこの街にずっと暮らしたい」「憧れの街で暮らしたい」といった希望を叶えるには、限られたエリアで条件に合う物件を見つけなくてはなりません。しかし、街なかや人気エリアにはもう新たに建てるスペースがなく、頑張って探してもなかなかないのが現状です。自分がよいと感じる場所には、既にマンションや住宅が建っていることも。中古物件を視野に入れることで、人気エリアで暮らせる可能性はグッと高まります。
住環境を自分の目で確かめられる
家を買うときに日当たりや風通し、外からの見え方[p1] などが気になる人も多いはず。新築のマンションや戸建ての場合、購入検討時にはまだ建築中であったり、土地も造成中であったりと、住環境をきちんとチェックできないことがあります。しかし中古物件なら、建物の現状を実際に自分の目である程度確かめることが可能です。また、既に環境が確立されている場合も多いので、近隣の様子や雰囲気などが気になる場合にも情報を集めやすいでしょう。
オリジナルの住空間がつくれる
既存の建物にリノベーションすることで、古い設備を一新するだけでなく、ライフスタイルに合ったオリジナルの住空間を作ることができます。例えば、壁を撤去して広々としたリビングを作ったり、無垢材にこだわった床に仕上げたりなど、自分なりのこだわりを活かすことも可能です。また、自分が実際に建物を見て感じた問題点などを、リノベーションして住みやすく変えることもできます。住む人の希望や生活に合わせて、カスタマイズできることが魅力のひとつといえるでしょう。
価格が割安
中古リノベーションであれば、賃貸並みの金額で月々の支払いを抑えることも可能です。
例えば、広島市安佐南区に中古マンションを購入したAさんの場合、物件を1400万円で購入し、これにリフォーム費用500万円と諸経費150万円が加算され、総額は2050万円となります。頭金を150万円に設定し、1900万円を借り入れた結果、月々の支払額は6万4900円(ボーナスなし)となったそうです。このように、家賃並みの価格で住宅購入できるケースもあるのが、リノベーションの大きなメリットといえるでしょう。
地球環境保護につながる
住宅の建築や解体をする際には、多くの廃棄物や二酸化炭素が排出されます。これまでのように、建てては壊す'スクラップアンドビルド'を繰り返していると、その分地球環境にも悪影響を与え続けることになるでしょう。現在、世界各国で、よりよい未来のためにSDGsという'持続可能な開発目標'が掲げられています。環境問題に対する意識改革もそのひとつ。中古住宅をリノベーションすることは、今ある資源を有効活用して、地球環境保護にも大きく貢献することにつながるのです。
リノベーションは、私たちの生活でなじみある言葉となりつつあります。時代の変化や、古いものを大切にしようという意識の変化も大きく影響しているようです。
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