~体験者が本音で語り合う~
リフォームよもやま
座談会 第12回
今回の座談会は、中古住宅のリノベーションを経験された若い世代のご夫婦2組と奥さま1名に集まっていただき、リノベーションにまつわるさまざまなエピソードをフランクに語っていただきました。
リノベーションの進め方、意外な盲点など、経験者ならではのアドバイスも聞くことができました。
今回ご参加いただいた方々
熱心な方だったのでしょうが、そういった営業スタイルは私には合いませんでした。マエダハウジングさんのことは本誌を読んで知っていてコンタクトを取りましたが、他社のようなしつこさがなくて良かったです。実家は室内に物があふれている状態からのスタートだったので大変でしたが、プランニングをしていよいよ工事...という段階で私の妊娠が発覚。そこでひとまずリノベーションは中断して、出産後に再開しました。
吉田様
ご主人 我が家は、今までは賃貸マンションでしたが部屋数が少なく、子どもにそれぞれの部屋が欲しかったので、マエダハウジングさんで物件を探してもらい、ほぼ全面改装しました。妻が読んでいた本誌を見て、「自分たちが望む家を実現するにはリノベーションしかない! 」と確信し、マエダハウジングさんを訪ねたのです。そこで、物件探しもしてもらえることを知り、リノベーションまで一貫してやってもらえるのならありがたいと思ってお願いすることにしました。不動産のことは素人の私たちにとって分からないことも多かったので助かりましたね。物件は、子どもの学区を変えたくなかったので、以前のマンションの近くで探しました。一戸建ては予算的に手が届かないと思っていたので検討せず、子どもの学区から考えると中古マンションしか選択肢がなかったので、最初から中古マンションに絞りました。
芦浦様:奥さま
自分の好きな場所で好きなように注文住宅を建てられたら一番理想的ですが、正直なところ予算がまったく足りなかったので消去法の結果リノベーションに...。私は大学時代に少し建築を学んだので、リノベーションの良さは知っていました。プランを進める中で、実は初めのプランを一旦白紙に戻したんですよ。自分の「こうしたい」という理想と、予算という現実の間にギャップがあって。限られた予算の中で自分の思いをどこまで叶えられるかというせめぎあいとの戦いでした。理想を他のものに変えて納得のいくものにするまで大きな葛藤があり、ギャップを解消するための提案をマエダハウジングさんにもしていただきました。ただ、どうしても譲れない部分もあって、最終的には予算を少しオーバーしてしまいましたけど(笑)。何かを削るということがなかなかできなかったんです。「削る」ということは自分の好きなものではなくなるような気がして。それで、結局ゼロからプランをやり直して、自分の好きなテイストを少しずつ入れていくことで最終的に満足のいくプランにたどりつきました。
芦浦様:ご主人
賃貸マンションに住んでいたので、"一戸建てに住むなら広いお風呂"という思いがありました。妻はお風呂にそれほどこだわりはなく、できれば予算的に抑えたいと思っていたようですが(笑)。
でも、「今のマンション生活で足りない物がないということは、ここにある物はいらないってことなんだよ」と言って、主人に納得してもらって捨てるようにしました。あとは、一つひとつの金具などにもこだわったので、ネットで探すのが大変でした。
芦浦様:奥さま
壁の珪藻土塗りに苦労しました。塗ったのは3月でしたが、暖房もないから寒くて寒くて。でもがんばりましたよ。主人がまる1日、2人で2日間かけて塗りました。素人なので、なかなかうまくいかない部分もありましたが、住んでみるとあまり気にならないですね。コストダウンもできましたし、今となっては楽しかった思い出なので、もう1回やりたいくらいです(笑)。
吉田様:ご主人
うちは芦浦さんの真逆。粗塗りと仕上げでまる2日かけて、真夏に壁の漆喰塗りを両親含めた家族でやりました。それほど明かりのない中で塗ったので、仕上がってから蛍光灯の下でよく見てみると、「あ、ここはちゃんと塗れてないな」というところもありましたが、それはそれで味わいになっていますよ。
司会者
皆さんは小さいお子さんがおられる中でリノベーションを経験されましたが、マエダハウジングさんとのやりとりはスムーズにできましたか。
芦浦様:奥さま
娘の幼稚園入園まで時間がないのに、プランを白紙に戻したとき、きっと大手の住宅会社さんなら「もう間に合いませんよ」となるところでしょうが、担当者の方が「納得がいくまでとことんやりましょう」と言ってくださったので、やる気に火が付き、結局入園に間に合わせることができました。それに、妊娠中であるうえに車がなく移動手段がなかった私にとって、送迎をお願いできたのは助かりました。お店でもスタッフの皆さんに子どもの遊び相手になってもらえたので、打ち合わせもうまく進められました。
吉田様:奥さま
私たちはマンションを購入してから数ヶ月でプランニング→工事と進んだので、ギュッと凝縮した濃密な行程だったように思います。物件探しとリノベーションを別の会社に頼んでいたら、もっと大変だったかもしれません。
吉田様:奥さ
私もお金の話になりますが(笑)、物件を購入してすぐに住めるわけではないから当然なのですが、工事期間中にも元のマンションの家賃がかかることを想定していませんでした。そういった「契約書では見えないお金」にも気をつける必要がありますね。
芦浦様:奥さま
工事中に使う水道と電気の料金も施主が負担しなければなりませんよね。金額にすれば数千円ですから大した金額ではありませんが、最初はどのくらいかかるのか想像がつかなかったので少し不安でした。そのあたりも、最初から把握しておくことは大切でしょうね。
森中様
私はもともと古い物が好き。古い物にはそれを再構築する楽しさがあると思うからです。古くてもていねいに使えば長持ちもするので、これはリノベーションの良さともいえるでしょう。税制面から考えても、新築に比べてリノベーションの魅力はとても大きいと思うので、ぜひ挑戦していただきたいです。