No.243 広島市安佐南区 W様邸 戸建住宅全面リフォーム事例

アイランドキッチンの広いLDKが叶える家族の団らんと二世帯住宅の安心感

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思い入れのあるわが家を生かして新しい家族を迎える二世帯リフォームや、住まいに対する心配や不満を解消してくれる耐震・断熱・自然素材リフォームなど、全面改装することによりこの先、ずっと快適に住み継いでいける住まいを取得した6件の事例をご紹介します。

リフォーム前

リビング 玄関
外観

 結婚から6年。長男も1歳になり、賃貸マンションから新しい生活空間を模索していたWさん。兄弟や両親にも相談し、マンション購入やリノベーションなども検討した末に、実家で両親との二世帯同居が決まった。
実家は築40年の木造住宅。Wさんの祖父が建てた家で、ご主人にとっては想い出もたくさん詰まっていたが、そのまま暮らすには部屋数も少なく、耐震の面でも不安があった。全面的な建て替えも検討したが、いくら古くなったとはいっても家への愛着はWさんのご両親も同じ。想い出や古い家の良さは残しながら、2階部分の増築と全面リフォームで、上下階の二世帯がそれぞれのライフスタイルに配慮できる暮らしを選んだ。
 Wさんはすぐに「マエダハウジング」が開催するリノベセミナーに参加。リノベーションが増えている理由やメリット、リフォームの注意点などを聞き、自分たちの生活と照らし合わせて具体的なプランづくりを依頼。その後は2階の増築部分が多いだけに現場調査にも十分な時間を割き、施主であるWさんはもちろん、両親の意見や希望も反映して、ようやく新生活の未来図ができ上がった。
玄関は1階に住む両親宅と並んで2ヵ所。ドアを開けると土間に続いてすぐに2階に上がる階段があり、その先には増築された約25帖分もの広々としたLDKが現れる。
ナラの無垢材を使ったフローリングや珪藻土の壁など、自然素材を積極的に取り入れ、シンプルな中にも暖かみを感じるつくりで、幼い子どもを健康に育てられるようにと願ったWさんのこだわりだ。そのLDKで目をひときわ奪われるのが、まるでショールームのディスプレイと見間違うようなアイランド型キッチン。ゆったりとしたスペースにメタリックな質感が映え、キッチンというよりインテリアと呼びたいほどの美しさだ。
「二人とも友人が多いので、これからはホームパーティーも開きたい」とWさん。この空間なら、映画のワンシーンのようなアットホームで素敵な光景がすぐに目に浮かぶ。
既設部分は寝室や子供部屋、水回りなどにリフォーム。将来、子どもが大きくなって自分の部屋を使うようになっても、必ずリビングを通るようにレイアウトされた動線は、家族の団らんを何よりも大切にするWさんの思いがこもったものだ。
見取り図

リフォーム後

洗練されたデザインのシステムキッチンに合わせ、調理器具もインテリア性に富んだハイセンスなもので統一 キッチン背面は虹色に輝くモザイクタイル。ベネツィアの工房で制作されたもので、空間を豊かな表情に変える
カップボードは天板にメラミン化粧合板を貼った造作。ダストボックスを隠せるスペースもあり、作業性もいい ホームパーティーの光景が目に浮かぶアイランド型キッチン
床はナラの無垢材。ダイニングはV字を連続させたヘリンボーン模様に張り上げ、クラシカルなおしゃれさや躍動感を表現。将来は蓄熱暖房機を導入することも考慮して、壁のカウンター下に設置スペースを確保している 将来を考え、子供部屋は中央で仕切って2部屋にして使えるように照明や出入り口を配置。壁の珪藻土はWさん夫婦が塗った
2方向に窓を確保し、通気性に優れた浴室。シンプル好みのWさんらしい白を選んだ ミラー下のモザイクタイルがアクセントになった洗面台。室内物干ワイヤーもある
造作の本棚や約3帖分もの広いウォークインクローゼットを備えた寝室。リビング同様に壁の一面はグレーにペイントした 珪藻土の白で空間が単調にならないよう一面だけをダークグリーンに。シンプルモダンな雰囲気を損なわないようにテレビやオーディオの配線はすべて壁の中に埋設した
トイレの壁も珪藻土とペイントのコンビ。小窓の採光や照明器具にもセンスが光る 新たな玄関を設けるため、1階の玄関はじゅらく壁とタイルの床に改装
1階で暮らすWさんのご両親。今回のリフォームではほとんど手を加えず、愛着や想い出をそのまま残した。同じ屋根の下で暮らす二世帯住宅ならではの安心感は何ものにも代えがたい 向かって右が2階に上がるWさん世帯の玄関。並んで奥に1階の玄関がある
2階部分の増築があったため、外壁はすべて吹き替え。屋根も軽量で強度に優れ、地震や台風にも強い金属瓦に変更。ほぼ総2階となったため、基礎補強はもちろん、筋交いなど強度確保も施された ニッチのある階段室。ガラスブロックは両親世帯の玄関に外光を取り入れるアイデアだ
子供部屋と納戸の壁はWさん夫婦が自分たちで珪藻土を塗って住まいづくりの想い出に。「マエダハウジング」では月に2回のペースで「珪藻土体験会」を実施し、塗り方はもちろん、吸湿、吸臭など珪藻土の働きや、化学製品と自然素材との違いを体験できる。

Reform Plan

1階と2階で完全分離した二世帯住宅。2階部分に広い空間を確保するためにトータル約70㎡を増築し、専用の玄関や水回りも新設。大型のウォークインクローゼットや納戸、パントリー、洗面所の造作棚など、見せたくないものはなるべく隠せる充分な収納も確保して、生活感を出さないシンプルな空間を実現。内装仕上げでは、珪藻土の壁を基本にすべての部屋に一面だけペイントを施し、空間にアクセントを加えた。


リフォーム概要

概要画像
リノベーション費用 2500万円
施工面積 97.73㎡(29.6坪)
築年数 約40年
工事期間 3ヵ月
施工箇所 1階一部、2階全面
種類 木造戸建て
家族構成 夫婦+子ども1人+両親
施工 マエダハウジング府中店

二世帯住宅ということで、下で暮らす住む両親のことまで考えたライフスタイルを提案してもらい、念願だったアイランドキッチンや自然素材を使ったシンプルな空間など、二人が頭の中に描いていたことが実現できました。アクセントとして壁の色を変えたり、照明器具にもこだわりたかったので、コーディネーターの方がいろんな資料を用意してくれ、仕上がりは本当に理想通り。両親の近くで暮らせる安心感もあり、いつも「リフォームにして良かったね」と話しています。