No.828 広島市南区 K様邸 戸建全面リフォーム事例

キッチンにこだわり無駄な空間をなくして好立地の実家を終の住処に

リフォーム前

トイレ LDK
リビング 洋室
玄関

 ご主人のご両親が亡くなり、実家で暮らすことにしたK様。築50年を超え、そのままでは住みづらい家だったが、交通至便で、買い物などに都合の良い好立地にあった実家を生かしたいという思いから、現在のライフスタイルに合った暮らしやすい家へとリフォームすることに。業者は、以前に娘さんが自宅のリフォームを経験した際、信頼して工事を任せることができたというマエダハウジングを指名した。
 住みづらさの大きな要因は、間仕切りが多く、通路が無駄な空間になっていたこと。「間仕切りをなくして、通路をお部屋に取り込みたいというのが一番の要望でした」と奥様。料理が好きで、料理の先生のアシスタントを務めていたこともあり、キッチンについてもこだわりを持ってプランニングを実施。
 システムキッチンは、奥様がショールームで見てインスピレーションで決めたというL型キッチンを選択。ダイニングとキッチンの間はガラス窓で仕切り、視覚的な開放感を確保しながらも匂いや水跳ねがダイニング側に影響することを避けた。2室を1つの広い空間にしたリビングダイニングは、見た目からも温もりが感じられる無垢材の心地良さが印象的。奥様がリビングで来客中、ご主人が外出するのにリビングを通らなくてもいいよう、サンルームに勝手口を設ける工夫も凝らした。


 リフォーム後のK様邸は、落ち着いた色合いの無垢材が心地良さを醸し出すリビングダイニングを中心に居心地の良い空間が広がる。間仕切り壁は取り除いたものの、廊下とダイニングの間にある柱は構造上抜けなかった。そのため、「この柱を生かして空間をかっこよく仕上げたい」というコーディネーターの提案により、柱の両側はアール仕上げに。焼き肉などを楽しむときのために、ダイニングの天井には換気扇を設置するという細かい配慮もなされている。
 「お気に入りのキッチンに居るときや、ダイニングで友人とおしゃべりしているときがとっても楽しい」と奥様。食べたい人はダイニングで、くつろぎたい人はリビングで、それぞれ思い思いに楽しめる空間にしたいという希望が叶えられた満足感が、ひしひしと伝わる。思い通りに実現できた終の住処で、K様ご夫婦はこれまで以上に毎日を楽しんでいくことだろう。


間仕切り壁と通路をなくして2室のリビングを広いリビングダイニングにし、壁付きだったキッチンは対面型に変えて、ダイニングとの間を造作窓で仕切った。リビングだった1室はご主人の部屋とし、もともと通路だった場所につくったサンルームにご主人が使う勝手口を設置。便利な階段下収納を2カ所新設し、玄関は拡大してトイレや浴室は一新した。外壁は塗装し直し、奥様が使う2階は既存のまま。

リフォーム後

幅の広いウォールナットの無垢材の床と手持ちの家具の雰囲気が統一されたリビングダイニング。通風を考慮して3つの開口部を設け、天井を低く感じさせないよう照明はダウンライトを効果的に配置 ソファの背面には、階段下の空間を有効活用して設けた収納スペース。コーディネーターの提案で造られ、使う頻度の少ない物を収納
もともとあった書棚、手持ちのソファや椅子、ローテーブルがゆったりと配置されたリビング。ドアの向こうはご主人の部屋 ガラスの造作窓のおかげで空間が広く感じられ、レストランのような雰囲気も漂うダイニング。生活感が出やすい冷蔵庫は、手前に食器棚を置いて見えないようにした
床には店舗用のクッションフロアを敷き、天板がステンレス製で使い勝手の良いTOTOのL型キッチンを採用。造作窓には空間を引き締める効果も 廊下の突き当たりにも階段下収納。コーディネーターの提案で、収納らしく見えないよう取っ手はあえて付けずプッシュ式に
天井への映り込みが美しいシャンデリア風の照明は、娘さんが持っていたものを活用 奥様が本で見て気に入った木製シェードの照明。コーディネーターが探し出して調達
以前よりも広くなり、すっきりして見える玄関ホール。アイアン塗装を施した造作ドアと飾られた絵画でシンプルに構成 居室とは雰囲気が異なる、爽やかなイエローのアクセントクロスを張って清潔感を漂わせたトイレ。窓は新しく開口した
リビングダイニングの床に使われたウォールナットと同様に、重厚感を感じさせる玄関ドアが印象的なアプローチ コンクリートブロックの外塀や2階の窓枠などは既存のままとし、外壁のみ白に塗装し直して外観を明るい印象に変えた

リフォーム概要

リフォーム費用 約1,350万円
種類 戸建て
築年数 約50年
施工面積 60㎡(18坪)
施工箇所 全面
工事期間 3ヵ月
家族構成 夫婦
施工 マエダハウジング府中店
トップ画像

リフォームを終えて

引っ越して住むまでに時間があまりなかったのですが、娘がリフォームしたときからコーディネーターの方とは顔なじみだったので話しやすく、要望をしっかり叶えてもらえました。雑誌などを見ていろいろと目移りすることもあり、あれこれ迷うこともありましたが、的確なアドバイスをいただいてプランを修正しながら進めることができました。近所のジムに通ったり、友人とダイニングでお茶を飲んだり、この家でこれからも人生を楽しんでいこうと思います。