No.766 広島市南区 M様邸 ビルリノベーション事例

カフェ風オフィスから住居までビルをまるごとリノベーション


オフィス、デイサービスフロア、住居と多彩な空間をビルの中に展開。
リノベーションで新たな命を吹き込んだ。

リフォーム前

和室 洗面
トイレ 洗面
洋室 和室
キッチン

 同じ区内に訪問介護の事業所を構えていたが、駐車場がなく不便を感じていたM様。駐車場のある物件を探していたところ、鉄骨造で築15年の5階建てビルが見つかった。「もし購入すれば、1階を料理人である婿の店舗にし、5階を次女一家の住居にすることもできる」と考え、購入を真剣に検討。訪問介護に加え、デイサービスなど別事業も手掛けるなら融資が受けられることを知り、M様はビルの購入に踏み切った。不動産売買の仲介業担当者の後輩がマエダハウジングの社員だった縁から、店舗以外のリノベーションを同社に依頼。
 1階のエントランスを一新し、2階は新たに始める障害児の学童保育を目的とした『放課後等デイサービス』のための部屋に。3階は会社の事務所だが、まるでカフェのような雰囲気が印象的。スタッフが入れ替わりながら長時間過ごすため、飲食がしやすく、料理研修もできるようキッチンまで備えた。4階は多目的室とし、ここにもキッチンを設置。そして5階は次女の家族5人が暮らす住居にした。
 新しくなった事務所は、1つのテーブルを囲むようにスタッフの椅子が並び、「スタッフ間の距離が縮まり、親密感が高まったように感じます」とM様。5階に暮らす次女は「思い通りの住まいになって満足です」とのこと。リノベーションで生まれ変わったビルに、会社と家族の新たな歴史が刻まれ始めた。

リフォーム後

限られたスペースを有効活用した間取りで機能的に暮らす

大きなテーブルを囲むようにスタッフの椅子が並ぶ事務所。クロス使いと併設したキッチンで雰囲気はカフェそのもの。黒板塗料を塗った奥の大きい壁にはマグネット塗装を施し、書類を留めておけるようにした

5階の寝室は、右側に階下へ続く階段があるため段差を設けて配置。寝室への階段は収納を兼ねている 床の高さを1m上げ、ロフトのような形で設けた寝室。すべり出し窓を開口し、通風にも配慮
リビング横に配置された、シンプルながら個性的なデザインの洗面台を据えた洗面室 ブルーのアクセントパネルが清潔感を漂わせる浴室。システムバスは1616サイズを採用
多目的に使える4階の部屋。鍵付きのロッカーや、折り畳みベッドなど大きいものも入る収納スペースを備えた ペパーミントカラーのクロスが映えるフロア。壁にはボルダリングを設け、一角をアコーディオンカーテンで仕切れるようにした
窓際はL字型にベンチを設け、打ち合わせスペースに。クッションフロアはヘリンボーン柄 3階と同様、料理研修ができるようキッチンを併設している
法律上必要な、利用者の管理を行うスタッフを配置しておくための部屋をフロア隣に確保 利用者が使うための洗面台がフロアの横に配置されている
トイレはタンクレスを採用してスッキリと。ヘリンボーン柄の壁紙を一面に張っておしゃれに 利用者やスタッフが出入りするエントランスには、手すりやげた箱を新設

リフォーム概要

リフォーム費用 約2,400万円
種類 ビル
築年数 15年
施工面積 204.0㎡(61.8坪)
施工箇所 1F店舗部分を除く全面
工事期間 6ヵ月
家族構成 母親+長男+次女夫婦+子ども3人
施工 マエダハウジング五日市店
トップ画像

リフォームを終えて

仕事を続けながらリノベーションを進めることは大変でしたが、打ち合わせなどは楽しくさせていただきました。特に3階のオフィスは雰囲気が一変して、利用者の方や銀行をはじめ取引業者の皆さんが来られると非常に驚かれます。働いているスタッフのみんなも喜んでくれているのでうれしいですね。実際に見学させてもらったリノベーション物件を参考にしたり、私たちがイメージする写真を見せたりしてプランニングを進め、思いが強過ぎて予算を若干オーバーしましたが(笑)、やりたいことができたので満足しています。