No.579 広島市安佐南区 M様H様 戸建全面リフォーム事例

新しい空間から広がる 洋服の楽しさと人々の輪

トップ画像

安佐南区の住宅街にあるセレクトショップ「トリトラ(1F)」ユーズド・リメイク&カフェ「リエット(2F)」
店舗オープンにあたり行ったリフォームは洋服や雑貨への愛情があふれ、販売だけにとどまらず人と人とがつながる空間づくりを目指す会長と社長お二人の思いが形となって表れていた

 広島県内に5店舗を持ち、婦人服や雑貨の販売を行っている有限会社 和意。2016年(平成28年)7月にオープンした新店舗「トリトラ」で迎えてくれたのは、創業者であり現在は会長職を務めるMさんと、代表取締役社長のHさん。
店内は「センソユニコ」を中心としたデザイン性の高い洋服や雑貨が並び、女性なら誰もがワクワクするような空間に。2階ではリサイクル品を取り揃えている「リエット」も営業している。
元々ここはMさんの自宅兼、和意の事務所として利用していた場所。「当時、Hさんはフジグラン緑井の店舗を担当していて、すごくがんばっていたんです。そんなHさんが路面店をやってみたいという夢を持ってね。それならここでやりましょう。ってことになったんです」とMさん。



リフォーム前

店舗 外観
外観

 開店に向けて、店舗としてより理想的な空間にするべくマエダハウジングでリフォームをすることに。
「1階でこだわったところは、シンプルな空間と控えめな色味にすることですね」とHさん。そこには『服が映えるように』との狙いと思いがある。以前は茶色だった床を、打ちっぱなしの天井と壁に合わせて、木目が隠れない程度にグレーに近い色に塗装。そうすることで、店内がより広く感じコンクリートの外壁との伸びやかな一体感も生まれた。
それとは対照的なのが2階のリエットの内観。床はエメラルドグリーンのような華やかな色味になっている。リエットは主にMさんが運営をしており、お手製のランチも提供しているというから驚きだ。「各店舗のお客様が来てくださったり、1階で服を見た帰りに『今日ランチある?』って寄ってくださるんです。自分がいいなと思うものを、煮物、あえ物、揚げ物、炒め物...とバランスよく作っています。誰かに何かをして喜んでもらうことが大好きなので、楽しいですよ」とMさん。
今後はフラワー教室やパン教室なども開催していく予定だそうで、「今日は何の教室?」「ここに来たら楽しいね」と思ってもらえる店舗づくりを目指す。
一方、念願の路面店をオープンさせたHさんは、以前のショッピングセンターとの違いをこう話す。「人の流れが違いますね。ショッピングセンターは絶えずお客様がいらっしゃいますが、ここはトリトラを目指していらっしゃるお客様しかいないので静かです。当時は日々、現場、現場...という感じでしたが、もう少しマクロな視点でいろいろなことを考える余裕が生まれました」。
そういった環境の変化で生まれたのは、次なる展望。「今後はここを"趣味の館"みたいにしたいですね。いろいろな人が行き交う空間づくりをしていきたいです」。
社名「和意」の意味に『愛の心で和をつなぐ会社』とあるように、まさにお二人の心には、人とファッションを愛する気持ち、そして人々が繋がる空間づくりへの思いで溢れていた。



リフォーム後

開放的な空間で大好きな洋服に囲まれ至福の時を過ごす 以前は月1、2回開催するイベントなどで使用していてスペース的には問題なかったが、内装を一新することでカラフルな洋服がより引き立つ空間へと生まれ変わった
完成した店内には洋服と人が大好きな気持ちが溢れている 見晴らしがいい2階のこのスペースはリフォームで増築した部分。景色を見ながらランチが楽しめる
突き出た青いキューブ型が今回増築した部分。庭も楽しめるようにとこれから手を加えていくという 2階の店舗へと上がるらせん階段も今回のリフォームで新設。建物のおしゃれさをより引き立たせている