No.076 安芸郡 I様邸 マンション全面リフォーム事例

アンティークな趣の建材や建具が上品でしっとりとした空間を創造

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古材を使った梁や床に手の込んだ仕様の建具や家具がマッチ

伊藤さんの住まいは築24年のマンション。これまでに、洗面室、トイレ、LDのフローリングなどをリフォームしてきた。現在、ご主人は外国で単身生活中。3人の子どもも独立し、独り暮らしの奥さまは、LD隣の和室を家族が集ったときのくつろぎの場にしたいと思い、以前リフォームをしてもらったことのあるマエダハウジングに相談し、工事を依頼した。
アンティーク家具が好きな奥さまのリフォームのポイントは、アンティークな趣。LDの洋の趣に対し、和室を和の趣で装い、異なる2つの空間が違和感なくつながるようにしたいと要望した。建材は自身の目で見てセレクト。同社ショールームを訪ねた折に古材に興味を抱き、梁、格子戸、床などに用いることにした。さらに、仏間&床の間、収納引き戸、壁、箪笥、照明器具なども徹底して和のテイストで統一。大正ロマン風の落ち着いた空間が完成した。
「和室が一つの大きなインテリアになりました。眺めているだけで、癒されます」と、奥さまは目を輝かせる。フィットネスインストラクターの奥さまのトレーニングルームにもなっている洋室も今回リフォーム。ウイスキーの樽材によるフローリングや、コンクリートの打ちっ放しを思わせるクロスが、温もりのある洗練された空間を創り出している。


リフォーム前


リフォーム中

古民家から手に入れた格子戸を入れるため建具屋さん調整中 マンションの天井高を利用してロフトを造作
押入れを撤去して飾棚スペースに コーディネーターが吟味して探した築70年の建物からとった梁を天井に存在感があります

リフォーム後

特殊な色付けで自然色に染め、美しく織り上げた紙布を扉に張った箪笥。独特のやわらかな風合いが隣の時代箪笥と美しく調和 和室の一方の壁にはメタリックウォールを使用。金属の質感を生かしたシャープで洗練されたデザインが高級感を醸し出している
猫間障子と格子戸から注ぐやわらかな明かりがゆったりとした落ち着きと、しっとりとした和みを演出 無機質なムードのなかにも、どこか温かみを感じさせるシンプルな洋室。奥さまのトレーニングルームやゲストルームなど、多様に使える空間に仕上がっている
シナ合板に自然塗料のオスモを塗り、鉄製の取っ手を埋め込んだ収納引き戸。仏間&床の間および周辺の壁は奥さま自ら珪藻土で仕上げたもの