No.078 廿日市市 Y様邸 マンション全面リフォーム事例

機能的で生活感を感じさせない工夫満載のマンションリフォーム

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キッチン位置の変更や収納棚の誕生で叶えたスムーズな生活動線

仕事の都合上、他県での生活が長かったが、いずれ広島に戻って来ることを念頭にマンションを購入していたYさん。いよいよその話が現実味を帯び、ここで暮らすことをイメージした時、家族が生活するとなるとさまざまな問題が浮上。他県で暮らしていたマンションに比べて狭小で、室内の明るさと収納スペースの不足、家事をする上での不便さなどの問題を実感した。これらを解決するため、リフォームを考え始めたYさんは、本誌のマンションリフォーム特集を目にし、憧れの生活空間を思い描くように。そして資料請求を送ったことがきっかけで、リフォームを実行することを決断した。マンションという限られた空間をできるだけ広く、便利に使えるようにすることをテーマに、Yさんとコーディネーターとの間でリフォームプランは練り上げられていった。まずはメインスペースであるLDK。もともとあった和室をフローリングにして広いリビング空間に。キッチンカウンターには、かつて上部に吊り戸棚があったものの、キッチン内を暗くする上に使いづらかったため撤去。さらに位置を90度変更し、食器収納や冷蔵庫などを背面に据えることで、スムーズな家事動線を描けるようにした。これで、洗面所の導線もよりいっそうスムーズになったという。新しいキッチンはIHクッキングヒーターでお手入れもラクラク。背面に作りつけた大容量の収納棚のおかげで、食器や調理器具が露出することがなく、生活感を感じさせない空間作りが可能に。間取りの変更で新しく納戸を作ったため、目につくところにモノがあふれることも防げるようになった。吸湿・吸臭作用をもつ珪藻土壁の効果もあってか、生活臭がほとんどしないのも驚きだ。廊下の壁と全室の天井には、万が一燃えてもダイオキシンが発生しないエコクロスを採用。自然素材や環境に優しい素材が、家族3人を守ってくれている。

リフォーム前


リフォームプラン

毎日のメール交換で互いに時間を気にせず工事状況を伝達&把握

リフォーム期間中は東広島市に住んでいたYさんだが、担当スタッフからほぼ毎日メールが届き、写真とともに工事内容や現場監督の報告などが細かく伝えられていた。Yさんも担当スタッフ側も、時間帯を見計らって電話をかけて確認する必要がなく、時には図面を添付するなどして確実なやりとりができたとあって、工事もスムーズに進行した。余すところなく要望が満たされたマンションリフォームの成功に、Yさんの喜びもひとしおのようだ。


リフォーム後

マンションでのリフォームは、共有部分と専有部分という制約はあるものの、戸建と違って抜けない柱などがないので空間の自由度はある。そして恵まれていたのはLDKの天井の高さだ。以前は廊下とLDKの間に約10センチの段差があったため、廊下の高さに合わせてLDKの床を10センチ上げた。こうすると、以前よりも空間全体が狭く感じるようになるが、Yさん宅の場合はもともと天井が高かったため、狭く感じられるようにはならなかった。白い珪藻土壁のおかげで空間が明るくなったことも開放感を高めた要素の一つ。また、冷蔵庫の上に、配管の都合上どうしても撤去できない出っ張り部分があったが、冷蔵庫のスペースを確保するため、配管ギリギリまで高さを調整するという工夫も凝らしている。

わずかな空間も棚を作りつけて有効活用。この棚もFAXや金魚鉢など置く物の寸法を一つ一つ測ってから取り付けた 玄関からLDKに向けて一直線に伸びるバリアフリーの廊下は風通しも良い。Yさん憧れのガラスブロックも実現
床はタモ材の無垢のフローリング。ドアもタモ材で統一。収納棚は手持ちの食器のサイズを測って寸法を確定 洋室には無垢のパイン材を使い明るい印象に
無垢の家具には、子どもが舐めても無害の塗料を使用
トイレは水圧の低いマンションでも洗浄力のあるタイプ 脱衣所も珪藻土壁に。驚くほどの吸湿効果を実感したそう

リフォーム概要

住宅形態 マンション
築年数 築14年
施工部位 全面
施工面積 65㎡
工事期間 1ヶ月
家族構成 3人