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No.645 広島市西区 I様邸 マンションリフォーム事例

ほどよい距離感が絶妙な二世帯家族の中心に『かもめ食堂』的ＬＤＫ

リフォーム前

和室	和室
リビング	トイレ
洗面	キッチン
洗面	玄関
キッチン

　子どもが就学すれば奥様はフルタイムで働きたいと考え、両親との同居のためご主人の実家の二世帯リフォームを想定していたＩ様。マエダハウジングの広報誌『暮楽人（くらうど）』を見てリフォームのテイストが気に入り、同社を訪問。親身になって相談に乗ってくれるスタッフへの高い信頼感から、同社でのリフォームを決断した。
　間仕切りの多い昔ながらの間取りや、コンクリート床にクッションフロアが敷かれていたことなどから、暗さと寒さがＩ様邸の大きな悩み。これを解消すべく、廊下や洋室の半分をダイニングキッチンに取り込んで広いＬＤＫを中心に配置し、洋室の半分は和室に変更。２室あった和室は１室を寝室扱いの洋室にし、１室は子ども部屋２室にした。また、「できるだけ両親のライフスタイルを変えないリフォームを」というご夫婦の要望から、ご両親の部屋は既存のまま、階段下にトイレを新設。設計者は各世帯の動線に配慮し、奥様から子どもたちの様子がよく分かるように玄関から子ども部屋へはＬＤＫを通って行き、両親が仏壇に手を合わせに和室へ行くときは、息子夫婦に気兼ねしないようＬＤＫを通らない動線を描いた。これも、各世帯が程よい距離感で暮らすための細やかな配慮といえる。

　奥様が描いたリフォームイメージは映画『かもめ食堂』。作品の中で印象的だったブルーを室内窓やキッチンタイル、新設した階段下トイレの壁などに使ってイメージを具体化した。床には、お気に入りの家具店で良さを実感した自然素材のボルドーパインを採用し、ＬＤＫと廊下は足ざわりの良いうづくり仕上げに。木製建具を選ぶに当たっては、ボルドーパインの床の色が経年変化することを踏まえ、経験豊かなプランナーのアドバイスを受けて選択。寝室にはご主人待望のダーツコーナーを設け、ダーツを投げる立ち位置と的の距離も規定通りに確保した。２つある洗面台の壁にはそれぞれモザイクタイルを張り、１つは鏡に合う色、もう１つは奥様の好みに近い色を採用したが、ともに奥様とお義母様が相談して選んだというエピソードもほほ笑ましい。「両親と一緒に楽しく暮らしていきたいですね」と語るご夫婦の表情が、二世帯リフォームの成功を物語っている。

ダイニングキッチンに廊下と洋室の半分を取り込んでLDKにし、残る半分の洋室を和室に変更。2室の和室を寝室と子ども部屋2室に変え、寝室にはダーツコーナーを確保した。トイレは全て一新し、階段下にも新しくトイレを設けた。脱衣室は洗濯機2台が置けるよう広くし、システムバスを入れ替えた。

リフォーム後

深みのあるブルーのキッチンタイルと室内窓が印象的なキッチン。システムキッチンとカウンターはウッドワン製で、扉のつまみを白にしたのも奥様のこだわり。「子どもと一緒に料理ができるのがうれしい」と奥様。照明は「mamé deco」で一目惚れしたペンダントライト	BBQも楽しめるが座る場所がなかったベランダには、ウッドデッキと屋根を取り付けた
淡いグリーンのクロスで囲まれた娘さんの部屋。息子さんの部屋は柄違いのカーテンを選択。照明はmamé deco	娘さんの部屋の壁に開口した室内窓。窓枠はキッチンタイルの色に合わせて塗装
大容量のクロゼットを確保した寝室。壁には薄いブルーのクロスを張り、コーキングまでブルーで統一	ダーツコーナーの壁には足場板を思わせる柄のアクセントクロスを張っている
広さは変わらずとも、システムバスを一新したことで明るくゆったり感が生まれた浴室	階段下に新設したトイレ。断熱材を入れることで、水の音が隣のご両親の部屋に漏れることも防いだ
もともと男性用と女性用それぞれあったトイレ。設備も内装も一新し、 1つのトイレ内にまとめた	洋室から変更し、元の和室から仏間を移動した和室。押し入れの下に地窓を開口して明るさを確保
明るく生まれ変わった玄関。LDKにつながる壁はアール仕上げにし、廊下に視覚的な開放感を持たせている	洗濯機を各世帯ごとに1台ずつ設置できるよう、以前より広さを増した脱衣室。お義母様にも好評
洗濯機と壁を隔てた洗面台。奥様の好みを反映した色のモザイクタイルを壁にあしらっている	トイレ横の広い洗面台。こちらには手持ちの大きな鏡との相性を考えて選んだモザイクタイルを採用

リフォーム概要