お父様が20年前に建てた奥様の実家で、二世帯同居を始めるためにリフォームを行ったM様。化粧品会社の美容部員として長く働いた奥様が、子育てしながら自宅でお店を開く夢を叶えるため、居住スペースと独立した店舗空間も実現。リフォーム後から順調に準備を進め、2018年5月、待望の雑貨店と美容サロンを兼ねた「カリイナイット」をオープンした。
「外階段にはこだわりのアイアンの手すりを設け、住居とは違うアプローチに。店舗は高級感のある内装ですが、扱うアクセサリーやバッグなどはどれもリーズナブルなものばかり。そのギャップに皆さんが驚かれるのを見るのも楽しみです」と笑う奥様。奥行きや棚を上手に活用した空間は、増築した店舗部分の外観以上に広さを感じさせる。オープンまでは引き続き、マエダハウジングが棚の追加や家具のリフォームなどを手掛けた。
カリイナは「かわいい」のイタリア語、イットは英語の「それ」の意味で、「それ、かわいい!」と誰もが瞳を輝かせる場所になればとの願いから名付けたという。「自宅内から店へ出入りできる間取りは便利ですね。家事をしているときなど、来客がインターホンを鳴らせればすぐに店内へ行けます」と、自宅と仕事場が一緒のメリットを実感しているそう。
「居住部の照明やクロスなど、全て私の好きなようにさせてくれた家族には感謝しています。同居の父も3人に増えた孫の世話を手伝ってくれ、主人も広くなったお風呂でリラックス。キッチンも使いやすくなり、和室と一体になったLDKも家族がそろうだんらんの場になっています」と奥様。リフォーム後には念願の娘さんも誕生。夢と家族の成長、どちらもすてきな物語の続きがつづられているようだ。
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