3年前、娘さんの小学校入学を機に、ご主人の伯母から譲り受けた築38年のマンションをリフォームしたYさんご一家。広々としたLDKにするため和室を取り込み、奥様の要望で対面キッチンを実現。LDKはご主人好みのシックな雰囲気と、奥様好みのフレンチテイストがうまく共存する空間。床はLDKにサクラ、子ども部屋にパインなど無垢材を使い、トイレと洗面脱衣室の壁は家族で珪藻土を塗るなど、自然素材を多用した。映画鑑賞を好むご主人は、配線を壁に埋め込んだサラウンドシステムをリビングに導入。5〜8㎝の断熱材と石膏ボードを3枚重ねて防音処理を施し、室内で娘さんがピアノを練習する際の音漏れ防止にもなっている。 今の住み心地を尋ねると、やはり快適性が一番に挙がるよう。床の無垢材が心地良いようで、家族全員スリッパいらず。娘さんは常に素足だ。「以前は結露に悩まされていたけれど、今では全くなくなりました」と奥様。トイレと洗面脱衣室も、「珪藻土壁のおかげなのか、窓がないのに嫌なニオイがなく湿気も感じません。苦労して塗った甲斐がありました」とのこと。リフォームから3年以上経つが、一日中家を空けて帰ってくると、木の香りがふわっと漂うことも。また、二重サッシの採用や壁と床の防音処理で、外からの音もシャットアウトでき、娘さんは思う存分ピアノの練習ができている。「キッチン横に造作してもらった収納も、急な来客時などにリビングのこまごました物をすぐ片付けることができてとても便利ですね」と奥様。遊びに来た友人からは、こだわりのブラインドと、ショールームで一目惚れした対面キッチンをうらやましがられるそうだ。 リフォーム直後、「飾るところがたくさんできたので好きな雑貨を飾りたい」という奥様の要望も実現。キッチンのダクトの上にはマトリョーシカが並び、テレビ周りもかわいい雑貨で彩られている。一方、ご主人は現状に満足しつつも、「オーディオのグレードアップや熱帯魚水槽を大きくしたいけど、それは将来的にいつかできればなというくらいです」とのこと。楽しくできたというリフォームは、3人家族が仲良く快適に暮らせる家を確かにかなえていた。
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