失敗しないマンションリフォーム


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 失敗しないマンションリフォーム


1.マンションリフォームに関する法律

今中古マンションのリフォームが注目されています。現在住んでいるマンションの間取りを変更したり、中古マンションを購入後、自分好みにカスタマイズしたりとスタイルも様々。

ただ、気を付けなければいけないのが、戸建よりも制限が多く、希望をすべて叶えられるわけではないということ。事前に「できること」「できないこと」「配慮すべきこと」「法律」などを把握したうえで、ライフスタイルに合った部屋にリフォームしましょう。

まずは、「マンションリフォームに関する法律や規約」です。

区分所有法


正式には「建物の区分所有等に関する法律」のことで、一般に「マンション法」とも呼ばれています。マンションで区分所有者(住人)が共同生活をおくるため のルールをまとめた法律です。専有部分(個人の所有権が確立している部分で、一般的には、玄関の内側からベランダの手前までの部屋内部)と共用部分(マン ションの所有者全員で所有権を持つ部分。屋根、外壁、廊下、ロビーなど)についても定められていて、管理組合や管理規約の制定も定められています。


管理規約


マンションの住人によって構成される管理組合が定めた規約で、マンションで快適に暮らす為のルール、建物の使用などについて定められています。マンション によっては、この管理規約の中で、管理組合への届け出や隣戸の承認の義務づけ、使用できる床材などリフォームに関する制限を設けていますので、リフォーム の際には必ず事前に確認しましょう。


使用細則・協定


区分所有法や管理規約に基づき、マンションを利用する上でのルールをまとめたものです。


消防法


火災を予防し、被害を軽減することを目的とした法律で、内装材の制限や火災報知器の設置などが定められています。

その他にも、建築基準法や水道法・ガス事業法・電気事業法などがありますがまずはそれぞれのルールを守ってリフォーム計画をたてましょう。


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2.壁式構造とラーメン構造


マンションの構造

マンションの構造は、主に「壁式構造」と「ラーメン構造」に分かれます。

壁式構造

壁面や床板などの平面的な構造材を組み合わせた、柱を持たない箱状の骨組のこと。板状の薄い壁梁は付くが、柱や梁型が室内に出っ張らないので、すっきりした空間ができる。
 
ただし、壁で構造を支えるために、室内空間に耐力壁を設ける必要があり、ラーメン構造に比べると空間構成の自由度は低く、大空間はできない。通常は、鉄筋コンクリート造で5階建て以下の中低層マンションに多い。規模も比較的小さい。


ラーメン構造

柱と梁で建物を支えている「剛」接合になっている構造のこと。耐力壁や筋交いを入れなくても、地震などの横揺れに耐えられる構造なので、壁のない自由な空 間を作ることができる。低層から超高層まで幅広く対応できる構造で、鉄骨造や鉄筋コンクリート造が一般的。間取りの変更などリフォームの自由度は高い。

5階までの低層階のマンションでは「壁式構造」が多く、広島でも古いマンションを中心に多くみられます。私も何度もリフォームをさせてもらいましたが、壁が取れなかったり、建具上の垂れ壁もそのままということでリフォームには制限があります。

また、コンクリートの壁に直にクロスを張っているようなものもあり、結露やかびの原因にもなっているので要注意です。もちろん、壁式構造が悪いわけではなく「リフォームできる、できない」を知ったうえで購入や検討をされることをお勧めします。

「スケルトンリフォーム」といって、間仕切りをすべてとって一つの箱にしてから好きな間取りに変更ができるのが「ラーメン構造」です。

最近のマンションでは、「ラーメン構造」の場合に出てくる梁や柱を目立たないようにするために「アウトフレーム工法」や「逆梁工法」というものも出てきています。

「ア ウトフレーム工法」では、柱や梁を住戸の外側に出すことによって、室内がコーナーまで使え、家具が配置しやすくなります。さらに、柱や梁をバルコニーの手 すりの外側に出したのが「逆梁工法」です。窓の天井部分に梁が出ないのでハイサッシが可能になり、光が室内にたくさん入るようになり、視界も広がります。

まずは、マンションの構造を知ってリフォームができるかどうかを見分けましょう。

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3.専有部分と共用部分


マンションは、原則的に区分所有者(住人)が購入したそれぞれの住戸を専有部分と言い、専有部分以外の敷地、建物、設備、附属施設などのすべてを共用部分と言います。

マンションの「専有部分」はリフォームできますが、「共用部分」は勝手にリフォームできません。


専有部分


・天井、床及び壁 但し躯体部分は除く
・水回り設備、及び配管 但しパイプスペース内にある給排水管、ガス管は除く
・玄関扉は、鍵及び内部塗装部分


共用部分

・玄関ホール、廊下、階段、エレベーター、外壁、内壁、床スラブ、バルコニー、ベランダ、屋上テラスなどの建物部分
・電気設備、給排水設備、ガス配管設備、火災警報器、インターネット通信設備、ケーブルテレビ設備、宅配ボックス、郵便受けなどの建物付属物
・管理事務室、管理用倉庫、集会室などの付属物

専有部分と間違われやすいのが、ベランダや1階の専用庭です。これらは共用部分とされています。特定の住人だけが使用できるものですが、専用使用権が与えられているだけで通常使用料金がかかります。
何故なら、火災などの災害時に脱出ルートや消火・救出用の場所として使用されることになるので梯子付きのハッチが備え付けられていたり、隣のベランダとの仕切り板には、素手で簡単に壊すことができる壁材が使用されています。

気 を付けなければならないのは物置などをそのルートに置いたり、床にタイルを敷くことなどは、管理規約や使用細則などによって禁止されています。ベランダに 簡単に敷くウッドフロアなどは認められているケースもあるが、よく排水溝が詰まる恐れがあるので常に掃除をすることを心がけたほうがいいです。

玄 関扉は鍵と内部部分を除けば共用部分であり、本体を変えることや外側を塗ったりすることはできません。内部を塗ったり、シートを貼ったり、また防犯性能の 高い鍵に替えることは可能です。インターホンを勝手にモニター付きに替えたりすることはできないケースもあるので管理規約の確認が必要です。

サッ シと窓ガラスも共用部分とされていて、勝手に交換することはできません。マンションの外観の統一性を保持するためです。但し、ガラスが割れたら同等のガラ スで交換したり、マンションによってはまれにペアガラスに交換する事を認めているマンションもあります。内側に二重サッシを付けることは大丈夫です。

上下階に繋がっているパイプスペースを移動させたりすることはできません。したがって、トイレの位置やキッチンの位置の移動には注意が必要です。排水勾配が取れずにリフォーム後排水が悪いと言う事にもなりかねません。

床壁のコンクリートスラブは共用部にあたるため撤去はできません。梁が邪魔だからと言って少し削ろうとしても無理ですし、和室と洋室の床に段差があるので削ろうと言うのも無理です。低い方の床を上げてバリアフリーにすることは可能です。

IHクッキングヒーターですが、ガスからの取り替えは可能ですが、200Vの電圧が必要になり、電気の契約アンペア数を増やす必要がでてきます。ただし、マンションの全体容量によっては制限がある為、管理規約の確認が必要です。

ガス給湯器から電気温水器やエコキュートへの交換は電気容量やスペースの問題で基本的にはできません。マンション内で一斉に取り換えると言うケースであれば可能な場合もあります。

以上のように、マンションリフォームのできる・できないは細かく分かれていますので、必ず管理規約等を確認してからリフォーム計画を立ててください。

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4.フローリングの防音性能について

マンションの生活で一番気になることはなんでしょうか?

やはり「音の問題」ですよね。集合住宅ならではの生活音や階下へ伝わる音など

では、一般的に「騒音」とされるレベルはどれくらいなのでしょうか?

平成10年に交付された環境庁の告示では、住宅地では昼間の騒音は55デシベル以下、夜間の騒音は45デシベル以下とされています。

 ところでこの「騒音の基準」はどうやって決められているのでしょうか。環境庁によると「生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい基準」としています。

ここで使われている単位「デシベル」は音の大きさを表します。
それぞれの大きさとしては、

・ピアノ 80~90dB
・テレビ 57~72dB
・掃除機 60~76dB
・子供の駆け足 50~66dB
・犬の鳴き声 90~100dB


これらは日常的に出ている音ですが、どれも意外と大きいことに気が付きます。ピアノの音や子どもの足音は問題になりやすい音ですが、それ以外も基準値と見比べると注意しなくてはいけないことがよくわかります。夜間においてはほとんど気をつけなければなりません。

子供さんが小さいご家庭ではやはり階下への「音」が気になります。なかでも、木の持つ暖かさや自然の風合いと衛生面の高さからフローリングとその防音性は気になるところです。

ところがマンションの場合、フローリングは注意をしないと階下への音の問題でトラブルになったり、ひどい時には部屋を出ることさえ考える人もいるくらい慎重にせねばなりません。

フ ローリングにもさまざまな種類があり、合板フローリング(直貼りフローリング)、無垢フローリングなどがあります。直貼り(じかばり)フローリングは、複 数のベニヤ材接着剤で張り合わせ、表面に天然木の薄板を張り付けたもので質感もありながら反りなどにも強く、下地に防音工事をしなくともコンクリートスラ ブの上に直接張れます。

合板と遮音マットの間は切込みが多く入っており、これはコンクリートスラブの不陸(平らでないこと)に対応するものです。マンションのフローリングは歩くとフワフワするのもこのせいです。

マンションでは管理組合などで床仕上げ材について細かい規定を作っていることが多く、フローリングへの張り替えを禁止しているマンションもあります。また、使用床材を決められているマンションもあるので事前に確認しておきましょう。

防音フローリングにはよく「LL-45」などの数字が書かれています。このLLとは「軽量衝撃音」、それに対し「LH」とは重量衝撃音のことです。


LL(レベルライト) 軽量衝撃音


例えば、スプーンやコップを落とすコツンという音、椅子を引きずる音、スリッパでパタパタ歩く音、引き戸を引いた時の音など。


LH(レベルヘビー)重量衝撃音


例えば、子どもが走り回るドスンという音、椅子から飛び降りる音

床で起きる音には上記の二種類があります。床の遮音性・防音性を保つには、この二つの衝撃音に対し、おのおの効果的な対策を取ることが大切です。

軽量床衝撃音は、主に床の仕上材の種類によって音の大小に影響が出ます。一般的にフローリングよりもカーペットや畳など、やわらかい素材、クッション材が裏打ちされている仕上材を使うほうが遮音性能は高くなります。

・合板フローリング、クッションフロアー:LL-60以上

・遮音フローリング:LL-50~LL-45

・カーペット仕上げ:LL-45~LL-40

今はクッションフロアーやカーペットよりもフローリングの人気が高く、音の問題発生の可能性を考え、遮音フローリングを使っているか、無垢の床材でもその下に防音工事をしていることがほとんどです。

重量衝撃音は、主にコンクリートスラブの厚みによって変わってきます。対策としては、スラブ厚の厚い物件を選ぶこと。厚さの目安は200mm以上。比較的新しい物件はスラブ厚も確保されています。

一番気になるマンションの床材。ぜひ気にしてマンションリフォームを進めていきましょう。


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5.無垢床材張る場合の下地はしっかりと


遮音フローリングやコンクリートスラブ厚以外にも遮音性能に影響する方法があります。それは、「床下地の方法」です。

マンションの床にはコンクリート床スラブの上に直接フローリングを貼って仕上げる「直貼り工法」と、コンクリート床スラブの上に遮音置き床を置き、合板を敷いてその上にフローリングを貼る「二重床置床工法」があります。

後者のほうがコンクリートスラブとフローリング材の間に空間があるため遮音シートをいれるなど遮音性を高める工夫をすることが可能です。この床下空間には設備配管なども通ります。

無垢床材を張る場合も、この二重床にするか、専用の遮音シートを張って、コンパネを捨て貼りしてから無垢床材を張る方法があります。

無垢のフローリング用の遮音下地材を紹介します。


ユニフェルトケナフ

ユニフェルトケナフは、ケナフでできたフェルト(遮音材)と、 アスファルト(制振材)でできています。
ケナフは紙の原料として知られる自然素材です。こちらを、コンパネと組み合わせて使用します。

こちらのユニフェルトケナフを、無垢のフローリングの下地に使用することで、LL-45という防音の規定を満たす事ができ、無垢のフローリングをマンションの床に使用できる可能性が広がります。
床段差が一番低いので費用は掛かりますがよく使われる方法です。

木の香 防音マット

LL-45よりも厳しい、LL-40の規定の場合などに使用します。

こちらは、遮音制振マット+耐水パーティクルボード+エアクッションでできていて、LL-40の基準を満たす性能を持っています。

木の香は、直接釘を打つことができるので、 ベニヤの捨て張りが必要ありません。 製品自体の厚みの19ミリ+フローリングの無垢の厚み15ミリが、 施工に必要な厚みになり、こちらも段差を低く抑えられます。

フリーフロア

一般的な方法で、二重床を作り、そこで防音する方法です。マンションでは、廊下~洗面~リビング~和室と段差が異なるケースがあります。バリアフリーが難しいことが多いのですが、この二重床で低いところをあげて、防音にすることで無垢フローリングを張ることは可能です。

しかし、50ミリ~80ミリは床があがるので玄関上り框や扉との関係を気を付けなければなりません。

また、階下への防音以外に上階の音を防ぐための方法もあります。天井に関しても、天井裏に空間がある方法(二重天井)で仕上げている方が、一般に遮音性能は良くなるでしょう。
最近流行のリノベーションでは、あえて天井材をとって「現し」の状態にするのが比較的安くてかっこよく見えますが、音だけのことを考えると決していとは言えないでしょう。

特に寝室などは上の階の音が気になりやすい場所です。天井を二重にして防音シートを入れて軽減する方法もあります。

今多い無垢床材を張るときには必ず慎重に防音工事をしっかりとして施工を行いましょう。

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6.浴室リフォームのポイント


マンション浴室リフォームのポイントをご紹介します。


交換時期はいつくらいがいい?


基本的にマンションはユニットバスが多く(一部在来タイルのバスもある)、なかなか壊れるものではありません。以前20年以上前のユニットバスで床パン と壁パネルの間が腐食してきて、鋼板パネルに塩ビシートが張ってあるパネルでしたが、錆びて膨れており今すぐにも水が漏れそうなユニットバスがありまし た。

このような家はどちらかというと珍しく、一般的には15年~20年で交換される方が多いようです。その理由も、「汚れてきた」「掃除がしやすいユニットバスに変えたい」「ゆったりと足を伸ばせるユニットバスがいい」などの理由が多いです。

床や壁にタイルを張っているユニットバスもあり、「タイルがはがれてきた」「目地の掃除が大変・・」そんな理由で交換される方も多いです。


どんなユニットバスがある?

最近の特徴は、「カラリ床」に代表される、床パンの形状が水はけ良く出来ており、次の日の朝に靴下を履いて入ってもぬれないようになっており、必然的に汚 れもつきにくくなっています。また、浴槽は「魔法瓶浴槽」のように、6時間経ってもお湯が2度しか冷めにくく、入浴時間が違う家族でも再々追い炊きしなく てもいいようになっています。

また、浴室が広く感じられる「ワイドミラー」、高級感のある「アクセントパネル」、冬場でも暖かく雨の日でも洗濯物を乾かせる「浴室乾燥暖房機」なども良く使われます。


一般診断

ユニットバスの周りに空間があれば、大きくすることはできます。事前に天井工口から確認して、周りにどれだけ余裕があるか調査した方がいいでしょう。一般 的には「1216サイズ」「1116サイズ」が昔は多かったです。これを「1317サイズ」にして浴室内が5cm~10cm広がるととてもゆったり感じま す。

また、スケルトンリフォームで水周りを撤去することによって、1418サイズにすることも可能です。ただし、配管スペースの移動が出来ないので事前に調査しておいた方がいいでしょう。


工事期間は?


おおよそ、2~3日間です。工事の内容は、解体、処分、給排水工事、電気工事、ユニットバス組立、入口補修木工事、内装補修工事です。洗面所の内装と器具取替えを同時に行う場合は+1日です。


気を付けるべき点は?


・泡が出て気持ちのいい「ジェットバス(ジャグジー)」は気をつけなければなりません。振動がコンクリートを伝わって隣や階下に音が伝わることもあります。

・マンションのバリアフリーには限界があります。低段作用のユニットバスを入れた時に排水管の勾配が取れなくなる事があります。工事後排水が悪くなったりすることもあるので十分気をつけましょう。

・ 「追い炊きにしたい」と言う方がおられますが、追い炊きは基本的に給湯器についている性能です。給湯器交換するときに追い炊きの配管ができなかったり、給 湯器の大きさが変わるので給湯器が納まっているメーターボックスの加工をしなくてはならないことがあります。必ず事前に管理組合に確認しましょう。

お風呂は毎日使うところ、自分達の気に入ったお風呂を入れて毎日を快適に過ごしたいですね。


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7.トイレリフォームのポイント


マンショントイレのリフォームのポイントは何でしょうか?


交換時期はいつくらいがいい?

トイレはどれくらいで交換するでしょうか?概ね、15年~20年が多いようです。実は、便器自体はなかなか壊れないのですが、ウォシュレットが電化製品のため10年くらいで故障したりするケースはよくあります。

また、タンク内のボールタップや金具が徐々に故障してきたりして、「水がちょろちょろ止まらない・・・」「水がたまりにくい・・」という不具合が出てきたりもします。そのタイミングで便器自体を交換する方も多いです。

特に最近は、「超節水」や「「お掃除簡単」便器が多いので、故障と言うよりも機能面から考え交換する方が増えています。


超節水で経済性抜群

「お宅のトイレは何リットル?」というCMを最近よく見かけます。実際、お宅のトイレは何リットルでしょうか?

1965年ごろの便器は20L、1975年~1990年ごろは13L、1990年~2000年ごろは8L~10L、200年以降は8Lです。

交換時期にかかっている20~30年前の便器は13Lが多く、3.8Lの超節水便器に交換するだけで、年間に浴槽(240L換算)235杯分も節水できます。年間約15,000円分節約できます。

お風呂の水を翌日の選択に使ったりする人もいますが、トイレが実は一番水を使います。特にマンションは給水と排水で水道代がかかるので節水したいところですね。


清掃性で選ばれるトイレ

使えるけど便器を交換したい方の多くが清掃性のよさをあげています。最近では、ふちがなくなって簡単に一拭きで綺麗になったり、ウォシュレット自体が簡単に持ち上がり下をサッと一拭きできたり、トルネード洗浄で汚れがつきにくくなっています。


便器交換の注意点


・ウォシュレットがつかない便器があるので要注意。昔のタンクで丸くなっていてウォシュレットが着かない便器があります。事前に確認して専用のウォシュレットを付けてください。

・トイレの排水方法には床排水と壁排水があります。間違えると便器は取り付けできません。また排水位置が昔の便器とほとんど異なっているので要注意です。

・タンクレストイレの水圧が低い。マンションの水圧は低いものがあり、タンクレストイレの中には排水の流れが悪かったりするものがあります。事前に水圧調査が必要です。

このように、便器の交換だけですがマンション特有の問題がありますので事前に注意してからトイレリフォームを行いましょう。

毎日家族全員がお世話になるトイレ。少し位いい便器を付けても十分元が取れます。しっかり、考えて思い通りのトイレにして行きましょう。


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8.キッチンリフォームのポイントは?


マンションのキッチンリフォームのポイントは何でしょうか?


オープンキッチンとクローズドキッチンどちらがいい?


以前は、クローズドタイプのキッチンが多かったですが、最近はオープンタイプのキッチンが増えています。広く明るくしたいということでしょうが、キッチン カウンターが丸見えなので片付けが苦手な人などは避けられる方も多いです。オープンタイプでも手元だけ壁を起こして見えにくくしていたり、吊戸下までくり 抜いたセミオープンタイプなどもあります。


キッチン収納は?

最近のキッチンは、引き出しタイプが主流になっており、大きな鍋も簡単に取り出せます。また、一番下の蹴込みと呼ばれるところに引き出しがついたり、扉の内側にも収納ポケットができたりと至る所が活用されています。

お手持ちの食器棚があったりしますが、最近では作り付けの食器棚を作ったり、扉だけ作って中は可動棚で比較的リーズナブルに仕上げたりもします。特に、ごみ箱や家電は自分が使いやすいような位置にオーダーで作ると後々使い勝手よくできます。


動線はどう考えたらいい?

キッチンの動線をチェックする場合、「シンクの中心」「コンロの中心」「冷蔵庫の中心」を結ぶワークトライアングルの長さが3.6m~6mがいいといわれています。

長すぎると歩く距離が多く無駄に疲れてしまいます。また、短すぎると配膳スペースが狭く使い勝手の悪いキッチンになりかねません。できれば、食器棚や家電 も含めた動線を考えたほうがいいでしょう。スペース的に食器棚や冷蔵庫だけ離れているキッチンもありますが、長く使うことを考えてプランしましょう。


対面キッチンにできる?

子供さんが小さい家などは洗い物中でも子供の様子がうかがえる対面キッチンを要望する人が多いです。アイランドタイプのオープンキッチンなどはコミュニケーションも取りやすく、料理中の会話や洗い物中に背を向けずにテレビも見られます。

ただし、気を付けなければならないのは、対面にできないキッチンです。排水管や廃棄フードの関係で対面式にできないものもあります。先日、あるマンションで奥様がどうしても対面キッチンにしたいということでキッチン本体に工夫をした事例です。

排水管やガス管をキッチンの中に上手に取り入れました。おかげで一度は工務店に断られたものの奥様の20年来の対面キッチンの夢が実現できました。

マンションのキッチンリフォームには制約もありますが、毎日使う場所、ぜひ思い通りの奥様の城にしてください。

この対面キッチンの事例はこちらです


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9.スケルトンリフォームのメリット

「スケルトン」とは骨組のことで、設備の入れ替えや部分的なリフォームではなく、住まいを一旦、スケルトン(骨組)のみ残して、内装や設備をまるごとフルリフォームする方法です。

マンションの場合、通常のリフォームでは配管の位置が変えられないなどの成約があり、大きく間取りを変更できませんが、スケルトンリフォームなら既存の間取りにとらわれず、フルリフォームが可能です。

スケルトンリフォームは、中古マンションなど住まいをまるごとフルリフォームするので、通常のリフォームに比べ、多くのメリットがあります。
スケルトンリフォームのメリット

・間取り全体を変更可能

・水まわりの位置も変更可能(ただし、給排水管の位置によって制限あり)

・配管を取り換えることができ、水漏れの心配がなく長期的に見て安心

・壁、床、天井に断熱材を入れることができるので断熱性が高められる

・電気配線やLAN配線を新たに入れることができ好きな位置に取り付けできる

・住みながら、将来的に何度もリフォームするよりは一度にできる

設備機器や配管・配線まで全て取り替えることができる為、リノベーション後も安心して暮らすことができます。築20年以上のマンションをリフォームするときに心配なのはやはり配管です。

最近では、「さや管ヘッダー工法」と呼ばれる配管が主流です。「さや管」と呼ばれる蛇腹の中にポリブデン製の樹脂管がヘッダーから水栓まで継ぎ目がないので水漏れがなく、将来的に配管を替えるようになっても本管だけ取り換えればいいのでメンテナンスが容易です。


また、外壁面に断熱材を吹くことによって断熱効果を高めることができます。冷暖房費も節約できます。


中古マンション購入の場合などは、できるならば、スケルトンリフォームで考えてみるとよいでしょう。


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10.マンションリフォーム工事費用

マンションリフォームの工事費用はどれくらいになるでしょうか?
それぞれの部位の目安を下に書きます。

①キッチンの取替  80万~150万

システムキッチンを今と同じ大きさ(2,250~2,400が平均)で入れ替えます。食器洗い機など設備によって金額は大きく変わります。

②ユニットバス取替 60万~120万

今と同じ大きさ(1216サイズが多い)でユニットバスを入れ替えます。大きさを変えたり位置を変えると金額は大きく変わります。


③洗面化粧台取替+内装  20万~50万

W75cmサイズの洗面化粧台取替と床壁天井の内装やり替え。

④トイレ取替+内装    20万~50万

便器の取替と内装のやり替え。便器の種類やウォシュレットによって金額は大きく変わります。


⑤LDK 改装 12畳 120万~250万

12畳の広さのLDKのキッチンの取替と内装のやり替えの目安。内装はフローリング張替とクロス貼り替え。

⑥リビング内装 12畳 40万~100万

12畳の広さのリビングのカーペットからフローリングへの貼り替えとクロスの張り替えの目安

⑦洋室内装   6畳  15万~40万

6畳の洋室のカーペットからフローリング貼り替えとクロスの張り替えの目安

⑧和室内装   6畳  15万~40万

6畳の和室の畳の表替えとクロスの張り替え、襖の張替の目安

⑨玄関・廊下      40万~70万

玄関・廊下の床の張り替えとクロスの張り替えの目安

⑩全面リフレッシュリフォーム    7万~/㎡

水回り設備機器の全個所取替と内装の張り替え。70㎡で約500万。

⑪スケルトンリフォーム 10万~/㎡

いったん間仕切り壁や設備機器を撤去してスケルトン状態にして、新たに間仕切り壁を起こします。水周りの位置や間取りの変更が可能です。

以上は、あくまで目安であり商品や施工範囲によって金額は変わってきます。中古マンションを買ってリフォームする時などは、予算組の関係でそれぞれの部位の金額がわかっていた方がいいでしょう。


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11.マンションリフォーム工期の目安は?


マンションリフォームの工期の目安はどうでしょうか?それぞれの工期の目安を下に書きます。


①キッチンの取替  2~3日

キッチンを同じ位置で入れ替え、キッチンパネルを張替

②ユニットバス取替 2~3日

同程度の大きさのユニットバスを取り換え、洗面所の入り口枠の補修

③洗面化粧台取替+内装  1~2日

洗面化粧台を取り換え、内装を張り替え。タイルを貼ったりカウンターを作ったりすると2~3日かかる

④トイレ取替+内装    1~2日

便器を取り換え、内装を張り替え

⑤LDK 改装 12畳 2~3日

システムキッチンの取り換えと内装の張り替え

⑥リビング内装 12畳 1~2日

12畳のリビングのフローリング張替えと内装の張り替え

⑦洋室内装   6畳  2日

カーペットからフローリングの張り替えとクロスの張り替え

⑧和室内装   6畳  1~2日

畳の表替え、ふすまの張替、内装の張り替え

⑨玄関・廊下      2~3日

フローリングの張替と内装の張り替え

⑩全面リフレッシュリフォーム  70㎡ 1カ月~1.5カ月

設備機器の取り換えと内装の張り替え

⑪スケルトンリフォーム   70㎡ 2ヶ月

間仕切りや内装材をすべて撤去し、スケルトン状態から作ります。下地や間仕切りの大工工事うをいかに早くするかが工期短縮のポイントです。

荷物がたくさんあるとその移動だけでも日数を要し工期が延びたりします。できるだけ物が無い方が工期は早く住みます。また、マンションによっては5時までに終わらないといけないとか、土日は工事をしてはいけないとか決まりがあるとこれよりも延びるでしょう。

中古マンションを購入してリフォームする場合など、引き渡し日や引っ越しの日が決まっている事も多くあります。必ず、引き渡し日から逆算して着工するように工期を確認しておきましょう。


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12.マンションリフォームの注意点

マンションリフォームの注意点はいくつもありますがやはり気を付けなければならないのは「業者選び」です。どういった点で業者を選んだらいいでしょうか?

「マンションのリフォームしたいんだけどできる?」と聞いたら多くの業者ができるというでしょう。しかし、マンションには集合住宅特有の制約があり実はそう簡単ではないのです。どこを気をつけたらいいのでしょうか?


専有部分と共用部分の把握


これはすでに書きましたがどこまでが専有部分でどこからが共用部分なのかを把握していなければなりません。マンションリフォームに精通した業者ならわかるでしょうが、往々にして後々トラブルになりかねません。


管理規約の確認


マンションによっては、床材を「L-45以上使用」と決められているマンションや「IHクッキングヒーター事前申請要」というマンションもあります。事前に管理規約を確認せずに工事を開始し後からトラブルになる事もありますので必ず規約を確認してください。


駐車場位置確認


マンションによっては工事用の駐車場がない場合もあります。確保できたとしても数が足りない場合もあります。職人さんは一人だけでなく2台以上来たり、現場監督の車を置く場所も必要です。周囲に勝手において住民からのクレームが出たりしないように確認が必要です。


資材置き場確認


工事には必ず資材を仮置きする場所が必要です。一戸建てなら庭に置けてもマンションなら置く場所がありません。特に、キッチンやバスなどの大きな設備品は家の中にすべて入らないケースもあります。事前にどこに仮置きするか廊下を使ってもいいのか確認が必要です。


養生範囲の確認


工事中はどうしても共用廊下やエレベーターを使うようになります。その時にどこまで養生したらいいか確認しておかなばなりません。良かれと思って廊下を養生したところ雨が降り出して「すぐに撤去に来い」と言われたこともあります。また、解体後養生が汚れていて見た目が悪いので張り替えることもあります。


工事時間の確認


マンションによって工事をしていい時間帯が違う場合があります。一般的には、9時~17時または18時までであったり、日曜日と祝日は工事は不可というマ ンションが多くあります。また、18時という時間が工事が終わる時間なのか、マンションから退出している時間なのかの確認も必要です。

平日の昼間にもかかわらず、近所の人が夜勤で寝ているので音が出る工事は自粛してほしいというケースもあります。休みや夜勤など事前の確認も必要です。工事中に住人に迷惑を最小限にするためにも時間は確認しておきましょう。


挨拶回りの範囲確認


どこまで工事前の挨拶に行っておくかも大切です。一般的には隣、上下、斜め上下階は行くことが多いですが工事規模によってはそれ以上に行ったり、同じフロアはすべていくようなケースもあります。

以前、お客様の中でご主人が亡くなって間がないためできるだけ挨拶に行かないでほしいといわれたことがあり、仕方なく最小限の挨拶で済ませたたところ後で「挨拶もないのか」と問題になったことがあります。

気持ちはわからないでもないですが、やはり挨拶に行っておいたほうが無難です。業者だけでも行きますが、気になるところは一緒に行ったほうがいいでしょう。

いくつか書きましたが、マンションリフォームは建物の制約だけでなく工事中にもさまざまな制約があります。マンションリフォームに精通した業者に依頼することが少しでもトラブルを避ける方法です。


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13.買って安心 中古マンションリノベーション R1住宅

質のいい中古住宅の流通を活性化させるため「リノベーション協議会」という団体があります。リノベーション協議会のHPからの抜粋です。

「ワインやクルマのように、家もビンテージが人気になってきました。

外国の人や、アーティストばかりでなく、若い人を中心に、古い日本家屋でスローライフを満喫したり、古いマンションを自分の趣味で手を入れたり、住まいも愉しむ時代になってきました。いいことですよね。でも、人気に乗じて、問題もでてきています。

かっこいいから、聞こえがいいからと安易に「リノベーション」を名乗る物件が乱発されたり、不明確なリフォーム契約でトラブルが起きていたり、住んでから不具合が発覚したり...。

わたしたち、リノベーション住宅推進協会議会は、誰もが安心してリノベーション住宅を選べるように、既存住宅がきちんと流通する世の中にしていきたいと考えています」

「R1住宅」とは中古マンションの適合基準に則したマンションリノベーションです。「R1住宅」の適合基準の条件について紹介します。


1.専有部の重要インフラについて協議会の書式にそって報告


・会の定める基準による品質(検査→工事)
・検査方法、更新/流用の判断基準の開示
・更新工事箇所の報告
・既存流用箇所の検査結果の報告
・保証書(アフターサービス基準書)の発行


2.設計図書の提出


(1)平面図(2)仕上げ表(3)配管図(4)配電図(5)設備位置図(3~5は更新時のみ)


3.重要インフラは、非工事部分も含めて最低2年のアフターサービス保証


4.お客様相談窓口を設置


対象とする重要インフラ

1.給排水配管
2.給湯配管
3.排水管
4.ガス配管
5.電気配線
6.分電盤
7.火報設備
8.下地組
9.浴室防水

「リノベーション」が流行っているようですが、どうも「リノベーション」という言葉が先走りして、実は「なんちゃってリノベーション」が多いと聞きます。 築30年以上にかかわらず、表面だけきれいにリフレッシュして、パッと見はいいかもしれませんが、10年後20年後を考えるとぞっとします。万が一水もれ が起きたりしたら・・・。

そのために協会では一定の基準を設けて「R1住宅」と定義しています。リノベーション済みマンションを購入予定の方は、R1住宅も検討してみたらどうでしょうか。



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