住宅ローンに年齢制限はある?気になる年齢のアレコレについて解説
住宅ローンを組めるのは何歳から何歳まで?
住宅ローンを借りるときは、銀行などの金融機関を利用することが多いですが、ほとんどの金融機関が「申込可能年齢」と「完済時の年齢」を設定しています。例として、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・新生銀行の設定年齢を見てみましょう。
申込可能年齢 |
完済時の年齢 |
|
みずほ銀行 |
満20歳以上70歳以下 |
81歳未満 |
三菱UFJ銀行 |
20歳以上70歳の誕生日まで |
80歳の誕生日まで |
新生銀行 |
20歳以上65歳以下 |
80歳未満 |
一般的に、申込時の下限年齢は20歳以上、上限は65~70歳台までが多いようです。
50歳、60歳でも借りられる?デメリットは?
先に挙げた大手銀行3行が「申込時の年齢」の上限を65歳~70歳台以下に定めていることから、50歳や60歳でも借り入れをすることは可能と言えるでしょう。また、申し込む年齢によって金利が変わるということもありません。
しかし、高齢での契約の場合、完済までの期間が短くなるので、返済計画の見通しをしっかり立てる必要があります。例えば、60歳の人がみずほ銀行で住宅ローンを申し込んだ場合、80-60=20なので、借入期間は20年となります。借入期間が短いと毎月の支払額が増え、家計への負担も大きくなってしまうため、注意が必要です。
また、高齢になると、病気などの健康状態が理由で住宅ローンが組めなくなる可能性も。
銀行で住宅ローンを組むときは、団体信用生命保険(通称:団信)へ加入する必要があります。団信とは生命保険の一種で、借主が死亡したときローンの残高がなくなるものがほとんどです。
50代以上で申し込む場合、仮に銀行の年齢制限はクリアしたとしても、大きな病気にかかったなど健康状態が理由で団信の審査に通らず、銀行で住宅ローンが組めないということが起こる可能性があるのです。
このように、50代以上でも住宅ローンを組むことはできますが、返済期間の制限や健康状態などによるデメリットも存在することを知っておくことも大切です。憧れのマイホームでの暮らしが、最高の日々となるように無理のないマネープランを考えましょう。
住宅ローンの審査に通りやすいのは何歳?
住宅ローンの審査に通りやすいのは、一般的に30代前半くらいだと言われています。審査の際に重要視されるのは、支払い能力と完済時の年齢ですが、このどちらの条件も満たすのが、平均すると30代前半になるのです。
多くの住宅ローンは20歳以上から申し込みが可能ですが、若すぎると年収が少ない人も多く、審査でマイナスとなってしまう場合があります。一方、40代以上になると支払い能力はありますが、長期のローンを組んだ際に完済まで働けない可能性も。
住宅ローンを組んだ場合、60代で完済するのが望ましいとされています。一般的な企業は、定年年齢を60代としているところが多く、60代以上になると安定した収入がなくなってしまうかもしれないからです。退職金をローン返済に充当することもできますが、老後の生活を考えると、働いているうちにローンを完済しておくほうが安心です。
30代前半なら、35年でローンを組んでも完済時は60代なので働き続けることも可能。老後を安心して暮らすためにも、支払い年数を考えて、住宅ローンを組むのは20~30代など若いうちのほうがいいでしょう。
住宅ローンを組む際は年齢を考えて計画的に
住宅ローンは50代・60代でも借りることが可能ですが、審査に通りやすい年齢や返済計画を考えると、なるべく若いうちに住宅ローンを組んでおいたほうが安心でしょう。しかし、どの年代で住宅ローンを組んだとしても、大切なことは自分たちの生活に合わせた資金計画を立てることです。
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PROFILE この記事の監修者
前田 政登己