平屋を快適にリフォーム・リノベーションしよう!メリットや費用相場・おすすめ事例5つを紹介
日本で昔から親しまれてきた、平屋の家。祖父母の家が平屋だったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
今、平屋住宅は、子どもが独立したシニア世代や子育て中の若い世代からも再び人気を集めています。
さまざまな魅力がある平屋ですが、広い土地が必要なこともあり、新築ではなくリノベーションを選択する人も増えているようです。そこで今回は、平屋をリノベーションしたおすすめの事例を5つご紹介します。
今、平屋住宅は、子どもが独立したシニア世代や子育て中の若い世代からも再び人気を集めています。
さまざまな魅力がある平屋ですが、広い土地が必要なこともあり、新築ではなくリノベーションを選択する人も増えているようです。そこで今回は、平屋をリノベーションしたおすすめの事例を5つご紹介します。
平屋をリノベーションするメリット
平屋をリノベーションするなら、具体的なメリットについて知っておきましょう。ここでは 以下5つのメリットについて、詳しく解説します。- ・開放的な空間を実現しやすい
- ・バリアフリーに対応しやすく高齢者が暮らしやすい
- ・コミュニケーションが取りやすくなる
- ・災害に強くなる
- ・メンテナンス費用や税金を抑えやすくなる
開放的な空間を実現しやすい
平屋をリノベーションすると、開放的な空間を実現しやすいメリットがあります。平屋は2階建ての一戸建てと異なり、2階部分を支える柱を用意する必要がありません。希望の間取りを叶えるために比較的自由がききやすく、視界や動線に開放感を生み出せるでしょう。
加えて壁を取り除いたり天井空間を広げたりすることで、圧迫感も軽減できます。居住空間がすべてワンフロアで完結する平屋だからこそ、リノベーションで開放感を生み出せるのは大きなメリットです。
バリアフリーに対応しやすく高齢者が暮らしやすい
平屋は、構造上2階の空間を必要としません。移動する際に階段や段差を設ける必要がないため、バリアフリーに対応しやすいのもメリットの一つです。特に高齢者がいる場合、足腰が弱ってくると日常生活にも転倒やケガのリスクが伴います。また、場合によっては、家の中で車いすを使用することもあるでしょう。
もちろん高齢者でなくても、2階に移動する手間や時間が生まれないのはメリットといえます。家族全員が暮らしやすい家づくりを目指せるのは、平屋の大きな特徴といえるでしょう。
コミュニケーションが取りやすくなる
平屋はワンフロアにリビングやキッチン、子供部屋などがおさまります。そのため、リフォームによって家族のコミュニケーションがとりやすくなるのもメリットです。2階建ての建物の場合、子供や夫が自室にこもってしまうとどうしてもコミュニケーションが難しくなります。コミュニケーション不足から、家族の距離感が遠くなってしまうケースも珍しくありません。
仕事や学校などで生活の時間が合わない家族こそ、平屋を検討してみるのは良い選択肢といえるでしょう。
また、コミュニケーションが取りやすくなるだけでなく、子供や高齢者を目の届く位置においておけるのもメリットです。
災害に強くなる
平屋は2階建ての建物に比べて、地震や台風に強いといったメリットもあります。高さがあると揺れや風の影響を受けやすくなり、場合によっては災害の被害を受けてしまうかもしれません。特に日本は、世界的に見ても地震の多い地域ですです。国連開発計画が発表している報告書「"災害リスクの軽減に向けて"~開発に課せられた課題」では、マグニチュード5.5以上の地震発生ランキングで日本は世界4位になっています。
平屋の多くは、正方形や長方形で高さのない構造です。そのため、2階建てに比べると地震の際に加わる力が分散され、倒壊のリスクが少なくなります。
台風についても、2階建て以上の一戸建てに比べて雨や風を受ける面積が狭く、重心も低くなるため被害を受けにくいです。
災害はいつ起こるかわかりません。家族が安心して暮らせる家を求めるなら、平屋を選択肢に入れて見ても良いでしょう。
メンテナンス費用や税金を抑えやすくなる
平屋にリノベーションすれば、メンテナンス費用や税金を抑えやすくなるのもメリットです。長く同じ家に住む場合、定期的なメンテナンスが必要になります。このときに組む足場は、建物が高ければ高いほどコストがかかりがちです。
平屋であれば屋根に上ればメンテナンスできるため、足場を組む分のコストを大幅に削減できるでしょう。
また、固定資産税についても延床面積が減る分安くなるため、全体的なコストを抑えられます。コスト面を重視しているのであれば、平屋へのリフォームを検討してみるのがおすすめです。
平屋をリノベーションするデメリット
平屋をリノベーションするのであれば、デメリットについても知っておきましょう。ここでは具体的なデメリットとして、以下の3つを紹介します。プライバシーの確保が必要になる
平屋へのリフォーム・リノベーションを考えているなら、どのようにプライバシーを確保するかも考えておきましょう。すべての部屋や居住スペースがワンフロアにおさまるため、家族が移動していたり作業していたりするのはどうしてもわかってしまいます。
例えば、夫が休日で朝ゆっくりしているのに対して、子供がはしゃいでしまえばどこか心が休まらず、ストレスにつながる可能性もあるでしょう。
限られたスペースでプライバシーを確保するのは難しいですが、敷地内に余裕があるなら、離れとして子供部屋やプライベート空間を設けるのもおすすめです。
台風が来た場合の浸水対策が必要になる
平屋はワンフロアにすべてを収める構造であるため、台風が来た際の浸水には弱い構造となってしまいます。特に近くに河川がある場合は、洪水時の被害が想定され、2階建ての建物のように上階への非難はできません。
平屋を建てるのであれば、ハザードマップを確認して浸水や洪水のリスクを確認しておきましょう。立地にさえこだわれば、平屋でも災害時のリスクを最小限にできます。
日当たりが悪くなるケースも考えられる
住宅地にある家を平屋へリフォーム・リノベーションする場合、周囲の建物の高さによって日当たりが悪くなるケースも考えられます。日光が十分に差し込まないと家の中の空気はよどんでしまい、暗い雰囲気にもなりかねません。
必ずしも日当たりが悪くなるわけではありませんが、周囲の状況を確認したうえで平屋へのリフォームを検討しましょう。
平屋をリノベーションする際の費用相場
平屋をリノベーションする際の費用相場は、500~2,000万円となっています。これは部分的なリフォームをするのか、内外装をフルリフォームするのかによって費用が異なるためです。 たとえばスケルトンリフォーム工法でリノベーションをおこなった場合、以下の費用相場となっています。- ・20坪:1,000~1,400万円
- ・30坪:1,350~1,800万円
- ・40坪:1,600~2,100万円
上記はあくまでも一例であるため、実際にリノベーションする際は事前に見積もりをとるようにしましょう。
平屋のリノベーション費用を抑える方法
平屋をリノベーションしたいと考えている人の中には、できるだけ費用を抑えたいと考える人もいるのではないでしょうか。 そんなときは以下2つの方法で費用の削減を目指しましょう。複数の業者から相見積もりをとる
平屋のリノベーションをする際は、複数の業者から相見積もりをとりましょう。同じ工事をする場合であっても、業者によって金額は大きく異なります。金額が安いに越したことはありませんが、安いからといった理由だけで施工を依頼するのも控えるべきです。
業者によって得意とする施工は異なりますし、料金が安くても手抜きをされてしまっては、あとから追加費用が発生します。
金額は一つの判断材料として利用し、自分に合った業者を見つけましょう。
補助金の利用を検討する
補助金を利用できる場合は、上手く活用するのもコストを抑えるためのポイントです。住んでいる自治体によって提供されている補助金や利用条件は異なるため、まずは一度確認してみましょう。多くの自治体は、バリアフリー化や耐震工事などを対象として補助金を提供しています。
予算が足りない場合やコストの削減を目指すなら、一度問い合わせてみて損はありません。
平屋のリノベーション事例
平屋をリノベーションするなら、どのような事例があるかも知っておきましょう。ここでは弊社の平屋リノベーションの事例を5つを紹介します。
【事例1】思い描いた生活を実現!仕事と暮らしを両立した家
築50年となる73㎡の平屋物件を、自宅で犬のトレーニングをするお仕事ができるように、住宅兼仕事場として快適にリノベーションした事例。最初から平屋をイメージしていたわけではないものの、ワンフロアだと動きやすく、生活導線に優れていることを実感されているそうです。
元のダイニングキッチンと和室部屋は、広々としたLDKにリノベーション。勝手口を洗面室の近くに配置し、仕事の後はすぐに手洗いをして寛げるように仕上げました。ご夫婦お2人暮らしですが、クロスや扉の造作にもこだわった洋室は、将来お子さま用のお部屋にする予定なのだとか。
リノベーション費用 | 約1,140万円 |
種別 | 平屋住宅+ドッグラン |
築年数 | 約50年 |
施工面積 | 73㎡(22坪) |
施工箇所 | LDK・水回り・洋室・玄関 |
工事期間 | 3カ月 |
家族構成 | 夫婦 |
施工 | マエダハウジング安佐南店 |
【事例2】父娘2人の家を、段差がなく暮らしやすい間取りに!
父娘が2人で暮らす築40年の実家を、住みやすい間取りに変え、段差も解消したリノベーション事例です。75㎡ある平屋住宅ですが、経年劣化で傾きが目立つようになり、長く使わない部屋があるなど不満点がありました。
昔ながらの分離したダイニングキッチンとリビング、使用していなかった洋室は、まとめて広いLDKへとリノベーション。気になる家の傾きも修繕して、高齢のお父様のために段差をなくすバリアフリー化を提案し、安心して生活できる家に変わりました
リノベーション費用 | 約1,250万円 |
種別 | 戸建て |
築年数 | 約40年 |
施工面積 | 75㎡(22.69坪) |
施工箇所 | 和室とトイレ、廊下の一部を除く全面 |
工事期間 | 2ヵ月 |
家族構成 | 父+娘 |
施工 | マエダハウジング安佐南店 |
【事例3】2階建てを平屋に!広さを生かした開放感のある家
先代が建てた築60年になる2階建て住宅を、広い敷地を生かして、ご夫婦と娘さんの3人家族が住みやすい平屋に全面リノベーションした事例がこちらです。長年増築リフォームを繰り返した結果、広くても家の中は暗く、掃除も大変なことにお悩みだったそうです。
141.45㎡と、1階のみでも充分な広さを取れることから、思い切って平屋に。細々と仕切られていた間取りを大きく変更し、広いLDKをはじめ、家族が必要な部屋を確保しました。南側の廊下に大きな窓を取り付けたことで、明るく開放感のある家に仕上がっています。
リノベーション費用 | 約2,300万円 |
種別 | 一戸建て |
築年数 | 約60年 |
施工面積 | 141.45㎡(42.78坪) |
施工箇所 | 全面 |
工事期間 | 4ヵ月 |
家族構成 | 夫婦+娘1人 |
施工 | マエダハウジング五日市店 |
【事例4】祖父母の家をリノベーション!生活導線を1階に集約した家
築50年になる祖父母から受け継いだ広い家を、平屋のように1階部分だけで生活ができる間取りにリノベーションした事例。もともと152㎡の広々としたお宅でしたが、駐車場と玄関の距離が遠いことや、ご夫婦と小さな娘さんの3人では住みにくいと感じる間取りが問題でした。
そこで、駐車場に近い場所に玄関を配置し、間取りも家事や生活導線を考えて大幅に変更。2階部分は、大きくなったお子さんが使える場所にして、LDKや寝室、水回りなどは1階に集約しました。平屋の良いところを取り込んで、使い勝手のよいお家に再生しています。
リノベーション費用 | 約2,370万円 |
種別 | 戸建て |
築年数 | 約50年 |
施工面積 | 152㎡(46坪) |
施工箇所 | 全面 |
工事期間 | 5カ月 |
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
施工 | マエダハウジング東広島店 |
【事例5】実家リノベーションで夢を実現!子どもが喜ぶ広いリビングのある家
ご両親が営むお店の休憩場所として使われていた築35年の建物を、お子さんがのびのびと過ごせる広いリビングがある家にリノベーションした事例です。110㎡ある瓦葺きの家は、ご夫婦と小さなお子さんの4人で過ごすには充分な広さがあります。念願の広いリビングを実現するには、間仕切りの多さがネックでした。
そこで、間仕切りをなくしたうえで廊下も取り込み、対面型キッチンのある広々としたLDKに。4カ月の施工期間を経て、平屋のように1階部分で生活ができる間取りとなりました。
リノベーション費用 | - |
種別 | 戸建て |
築年数 | 約35年 |
施工面積 | 110㎡(33.3坪) |
施工箇所 | 全面 |
工事期間 | 4ヵ月 |
家族構成 | 夫婦+子ども4人 |
施工 | マエダハウジング安佐南店 |
平屋のリノベーションをご検討中なら、マエダハウジングにご相談を
平屋にリノベーションして、住みやすく快適な家に再生した事例を5つご紹介しました。古い平屋住宅でも、間取りを変えることで、新築よりも予算を抑えながら見事なビフォーアフターを実現できますよ。平屋のリノベーションをお考えの方は、広島でさまざまなリフォーム実績があるマエダハウジングに是非一度ご相談ください。PROFILE この記事の監修者
代表取締役社長
前田 政登己
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。
「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。