部位別リノベーション・リフォームの注意点|水回り・リビング・玄関など

部位別リノベーション・リフォームの注意点|水回り・リビング・玄関など
中古住宅の水回りだけをキレイにしたい!使わない和室を現代風の寝室に作り替えたい!など、部分的なリノベーションをしたいと考える人も多いのではないでしょうか?パーツによっては、リノベーションの方法に工夫が必要な場合もあります。そこで今回は、リノベーションをするうえで押さえておきたい注意点を部位別にまとめました。部分リノベーションに興味のある人はぜひ参考にしてください。

水回りのリフォームの注意点

部分リフォームで人気の水回りに関する注意事項をご紹介します。


キッチンリフォームの注意点


キッチン自体の位置を変えたい場合は、配管の延長や移動が必要となります。
戸建て住宅の場合は、配管の移動なども柔軟に対応してもらえるケースが多いのですが、マンションの場合は注意が必要です。

マンションは通常、各住戸からの配管が合流する給排水管が作られており、スムーズに排水できるよう設計されています。そのため、リフォームによってキッチンと給排水管が離れてしまうことで、水が流れにくくなる場合があります。
さらに、コンクリートの上に直接床材を張って仕上げてあるマンションの場合、配管スペースが取りにくく、壁に配管を這わせたり、二重床にしたりなどの工夫が必要になることも。特に二重床にすると、天井が低く感じてしまうこともあるでしょう。


トイレリフォームの注意点


トイレの部分リフォームをする際には、便器まわりの広さに注意が必要です。
一般的なトイレの場合、便器の幅プラス30cm・便器の奥行きプラス40cmほどの空間が最低限必要となります。そのため、全く仕様の異なる便器に交換したり、トイレ内に新たに手洗い器を設置したりする場合には、便器まわりのスペースが十分に取れるかどうかを事前にチェックすることが重要です。


お風呂やランドリーのリフォームの注意点


従来の在来工法(木造軸組工法)で作られたお風呂の場合、タイルなどのひび割れから漏れた水によって下地や基礎を傷めてしまっている例が多くみられます。基礎の傷みはリフォーム着工後に発覚するケースがほとんど。下地や基礎から修繕することになると、大きな追加費用が発生してしまうことがあるので注意が必要です。

また築年数が古いマンションの場合には、リフォームをしたあとで排水管のサビが見つかり、新設したお風呂を取り壊さなければならないケースも起こり得ます。リフォームをする前に、排水管の状態や修繕のタイミングなどをマンションの管理者に確認しておきましょう。


お部屋のリノベーションの注意点

リビング・寝室・子ども部屋など、お部屋のリノベーションの注意点をご紹介します。


リビングリノベーションの注意事項


リノベーションの自由度が高い戸建て住宅ですが、耐力壁を撤去できない場合はリビングの大幅なリノベーションが難しい場合があります。耐力壁とは、筋交いという補強材が入った建物の構造を支える重要な壁のこと。また、コンセントやテレビアンテナなどの配線が難しく、希望のデザインが叶わないケースもあるようです。


寝室リノベーションの注意点


寝室に新たに窓を設置する場合には、方位に注意しましょう。太陽の向きを考慮して窓を配置しないと、早朝から朝日が差し込んだり、西日が強烈だったりと、理想の空間とはかけ離れた寝室になりかねません。
間取りに関しては、生活音によって睡眠を妨げられる場合があるため、リビングやキッチンの横には配置しないことも大切です。


子ども部屋リノベーションの注意点


一般的に子ども部屋が必要な期間は10年前後といわれています。そのためリノベーションをする際には、子どもが使わなくなったあとのことまで考慮して、間取りや収納スペースを設置するのがおすすめです。
また玄関から直行できる場所に子ども部屋を設置すると、家族とのコミュニケーションの機会が減ってしまいかねません。そのため子どものプライバシーを重要視しつつも、家族と顔を合わせられるよう配置するとよいでしょう。


和室リノベーションの注意点


和室から洋室へリノベーションする人が多い傾向にありますが、あえて和室を作りたいとう人もいます。フローリングを畳に張り替えたら済みそうなイメージですが、和室の場合、畳を敷くために床を一段低く作らなければならず意外と手間がかかります。
床面の高低差を埋めずに和室を作りたい場合は、小上がりを設置するのもおすすめです。


収納スペースのリノベーションの注意点

収納扉には、引き戸・折れ戸・観音開きなどさまざまなタイプがあります。
大きな収納スペースが確保できたとしても、扉の選択を間違ってしまうと、収納スペースの内側にデッドスペースができてしまう、生活動線の邪魔になるなどの支障が出てしまうことがあるため注意が必要です。


その他の部位別リノベーションの注意点

ペットのためのリノベーションや玄関・外構リノベーションに関する注意点をご紹介します。


ペットのためのリノベーションの注意点


ペットのためのリノベーションの場合、工事期間中に特に注意が必要です。工事中は、どうしても大きな音や施工業者の出入りなどが避けられないため、ペットが大きなストレスを感じてしまう場合があります。
工事中は、自宅の中でも比較的静かな部屋に移したり、ペットホテルを利用したりと、ペットの健康と安全を守りましょう。


玄関リノベーションの注意点


照明や防犯カメラ、掃除機など、玄関は意外と多くの電化製品を使用する場所でもあります。そのため玄関のリノベーションをする際にはコンセントの設置を忘れないよう注意してください。また既存の配線の位置によっては、玄関の間取りの変更が不可の場合もあります。


ベランダリノベーションの注意点


ベランダに屋根を設置し、サンルームに作り替えるリノベーションなどが人気です。
しかし、ベランダをサンルームにリノベーションすると、サンルームが建築面積に含まれることになり、結果的に指定建ぺい率を上回ってしまうケースも。指定建ぺい率を上回る建物を建てることは違法になります。事前に民間確認検査機関などへの確認申請が必要になる場合があるため、施工業者などのプロに相談するのがおすすめです。

またマンションの場合、ベランダは共用部分に設定されているため個人で自由にリノベーションをすることはできません。管理組合の許可を得てリノベーションを行えるケースも少なからずありますが、ハードルは高いようです。


部位別の注意点を事前に押さえておくことが大切!

フルリノベーションに比べ、手軽なイメージの部分リノベーションですが、事前に押さえておくべき注意点がいくつかあります。しかし配線や配管の位置、間取りの変更ができるか否か、費用面など、わからないことも多いでしょう。だからこそ、プロを頼るのがおすすめです。広島で部分リノベーションを希望する方は、ぜひマエダハウジングにご相談くださいね。


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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。