築浅と築古のリノベーションは何が違う?メリット・デメリットを紹介

築浅と築古のリノベーションは何が違う?メリット・デメリットを紹介
近年、物件を購入しリノベーションして住むという方が増えてきました。リノベーション物件は、新築よりも低価格で、自分好みのキレイな住まいが手に入るという点で人気が出ているようです。とはいえ、実際に中古物件を購入するには注意点や押さえておきたいポイントも多く、簡単に決められるものではありません。そこで今回は、リノベーションすることを前提に中古物件の購入を検討している方に向けて、一般的に築5年以内とされる築浅物件と、築30年以上とされる築古物件のメリット・デメリットを紹介していきます。

リノベーションのメリットとデメリット


中古物件を購入する際に、築浅と築古のどちらを購入するのか迷いますよね。それぞれの物件にメリットやデメリットがあることは、購入前に把握する方がほとんどでしょう。しかし物件を購入するときだけではなく、リノベーションをしようと考えたときにも、築浅と築古でメリットやデメリットに違いがでてきます。一般的に考えると、築浅の方が安心して住むことができ、築古はリスクが多いように感じますが、人によってはそうでない場合もあります。自分が物件購入に対して何を重要視し、どこがポイントなのかはっきりさせて比べてみると、物件選びの選択肢が変わってくるかもしれません。


築古物件のメリットとデメリット


まずはじめに、築古物件のメリットとデメリットを紹介します。


築古物件のメリット

物件は通常、築年数が経過するほど価格は下がるため、築古だと築浅よりも安価の場合が多いです。また、築古物件は資産価値が下がりにくい傾向にあるのも、メリットといえます。物件は一定の年数を経過すると、資産価値がほぼ0になるとされています。木造戸建ての場合は、法定耐用年数が22年のため築25年以上の物件だと建物の価値は、ほとんどなくなります。つまり、それ以上築年数が増えても価値は下がりにくいということです。さらにメリットとして、物件の選択肢が豊富にあることも挙げられます。日本は人口減少によって空き家が増えている状況なため、築古物件の取引数が多くあります。また、新築物件や築浅物件では手が届かないような立地であっても、築古なら手頃な価格で手に入るかもしれません。希望の価格と条件に合う物件に出会える可能性が高いのは、築浅よりも築古といえるでしょう。昔ながらの風情のある建物が好みという方は、その雰囲気を残したまま設備をリノベーションすることも可能です。また、土地が多くあった時代に建設されたマンションは、敷地が広く設計にゆとりがあることも特徴です。敷地が広ければ、それに応じて区分所有者に対しての土地の持分面積も大きくなる傾向にあります。立地が良く広い敷地を持った築古物件のマンションは、住み心地が良く値崩れのリスクもさらに小さくなるでしょう。


築古物件のデメリット

旧耐震基準である1981年5月31日まで建築確認の物件は震度5強程度までが倒壊しないとなっており震度6~7程度の大規模地震には規定がありません。耐震化工事が必要でコストがかかることを頭に入れておきましょう。築古物件でよく起こることとして、解体して初めて基礎などの老朽化や破損に気付くケースがあります。事前にインスペクションで床下や屋根裏を点検してもらいましょう。それでも、全てが把握できるわけではありません。
リノベーションは、一定条件を満たしていれば住宅ローンの減税制度を受けることができます。しかし、その条件の1つに木造戸建て住宅は築20年、マンションは築25年の制限が設けられているため、築古物件は減税を受けられない可能性があります。


築浅物件のメリットとデメリット


続いて、築浅物件のメリットとデメリットをみていきましょう。


築浅物件のメリット

築浅物件は、年数と住んでいた人の扱い方にもよりますが、室内外ともにキレイな状態であることが多いです。特に築年数が5年以内だと、それほど劣化が進んでいないことがほとんどでしょう。大きな修繕が不要になるため、リノベーションにかかるコストを低く抑えることができるといえます。修繕に費用がかからない分、こだわりたい部分に予算を回せるというのもメリットです。また、修繕箇所が少ないと、工事期間が短くなります。


築浅物件のデメリット

中古物件は、立地や条件などが同じようであれば築浅であるほど価格が高くなる傾向にあります。マンションなどは新築よりも高いものも出ています。築古物件よりもリノベーション代がかからなくても、物件自体にコストがかかってしまう可能性があるということです。また、築浅物件はそもそも市場にあまり出ていなくて希望通りの広さや立地のものを探すことが難しい場合もあります。築浅にこだわって物件探しをすると、選択肢が少なくなってしまうこともあるようです。


後悔のない物件購入をしてリノベーションしよう

中古物件をリノベーションすることで、新築と比べて低価格で希望の条件の家に住むことが可能になります。土台となる中古物件を購入する際に、築年数による違いを把握しておくことで、より後悔なく理想のマイホームを手に入れることができるでしょう。広島でリノベーションを検討している方は、是非一度マエダハウジングにご相談くださいね。


理想の暮らしがきっと見つかる、
事例集・資料集をプレゼント

お電話でのお申し込み

PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。