猫との生活がさらに楽しくなる部位別リノベーション事例4選
ペットは、飼っている人にとってかけがえのない家族です。むしろ話せないからこそ、「ペットにとって快適だろうか」「こうした方が動きやすいだろう」などと、住環境もペット中心で考えてしまうこともあるでしょう。今回は、猫を飼っている方で、リノベーションを検討中のご家庭に向けて、広島のマエダハウジングのリノベーション事例から部位別のポイントをご紹介します。
ペットがいる世帯でのリノベーションで多い傾向とは?
ペットがいる世帯では、ペットと人が、共に暮らしやすい住環境を整えなければなりません。両方を備えるのは難しいように感じる人もいるかもしれませんが、ペットの立場に立って考えてみると意外と簡単です。例えばペットが、家の中を走っても滑りにくい床材にしたり、壁に爪を立てても汚れたりキズがつきにくい壁材にしたりなどが挙げられるでしょう。この他には、ペット専用スペースの確保や防音効果が期待できる内窓、ペットのにおいが気にならない壁材の使用なども考えられます。
こういったことを取り入れると、ペットが快適に過ごせるのはもちろん、家族や周りの住民の方への配慮もでき、より生活がしやすくなるでしょう。
事例1:猫5匹に優しい床材を採用
購入から23年ほど経過した、広さは82㎡のマンションのリノベーション事例です。猫5匹と生活をしているご家庭で、今回リノベーションに至ったのは、猫が汚した床や壁が気になり始めたとの理由から。
大きな間取り変更はないものの、こちらのリノベーションでのポイントは床材です。ペットの生活範囲に合わせて、猫が滑りにくく、防音・キズがつきにくい床を採用し、落ち着いたモダンな雰囲気に仕上がっています。
事例2:コンセプトは「愛猫の部屋」!猫専用出入り口の遊び心
築年数13年、80㎡の中古マンションのリノベーション事例です。リノベーションのコンセプトは「愛猫の部屋」。人にも猫にも優しい無垢材を取り入れ、木のぬくもりを感じる部屋になっています。
高い所が好きな猫がゆっくりくつろげるように壁に棚を設けたり、猫がトイレへ行き来がしやすいように、壁にはアール仕様の専用出入り口を設けたりするなど、いたるところに猫が快適に過ごせる工夫を凝らしています。
事例3:猫も人間も安心して暮らせる家
築年数38年、81.84㎡の戸建てをリノベーションした事例です。家主様が、これまで猫と暮らして感じた経験をふんだんに活かした家に。たとえば、猫が飽きないように、天井に取り付けたアイアンフックにおもちゃをぶら下げるなど、猫への思いがあふれています。
特におすすめのポイントは、コンセントの位置。猫の目線にコンセントがあると、どうしても好奇心で触りたくなるものです。コンセントを高い位置に配置し、その他には、猫がキッチンのIHでやけどしないように、キッチンを独立型にしました。
事例4:天井や壁にキャットウォーク
「猫ちゃん9匹と暮らす家」をコンセプトにリノベーション。
部屋の一部にキャットウォークを作ることは多いですが、そこは猫9匹と暮らす家です。
すべての猫に楽しんでもらえるように、天井や壁にさまざまな形状のキャットウォークを作りました。
窓際には座面下が収納スペースになるベンチを配置し、猫や人がくつろげるのはもちろん、機能性もバッチリです。
猫にも人にも寄り添った家づくりをしよう
猫にとっても、人にとっても優しい家づくりは可能です。ただ、猫に寄り添いすぎると、生活がしづらくなることもあるため、専門家の意見を聞きながら考えていくと良いでしょう。賃貸物件でもリノベーション可能な物件であれば、今回のような事例を取り入れられるケースもあります。是非参考にしてみてくださいね。PROFILE この記事の監修者
代表取締役社長
前田 政登己
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。
「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。