長期優良住宅とはどんな住宅?認定条件やメリット・デメリットを詳しく解説

長期優良住宅とはどんな住宅?認定条件やメリット・デメリットを詳しく解説
家を建てたい、リフォームしたい、と考えている方たちのなかには「長期優良住宅」という言葉を目にしたことがある方もいるでしょう。しかし、なんとなく意味は想像できるものの実際にはどういう住宅なのか、またどのようなメリットがあるのか、までは知らない…という方が多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、長期優良住宅とはどのような住宅かを詳しく解説するとともに、そのメリット、デメリットについても紹介していきます。

長期優良住宅とはどんなもの?


長期優良住宅とは、その名の通り、長い期間にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられている住宅のことを指します。
条件は以下の通りです。
1. 長期にわたって使用するための、構造・設備を有していること
2. 居住環境への配慮が行われていること
3. 一定面積以上の、住戸面積を有していること
4. 維持保全の方法・期間がきちんと定められていること
この1~4の措置を講じたうえで、都道府県、市または区の所管行政庁に認定申請を行うことで、長期優良住宅として、認定を受けることができます。
長期優良住宅の認定対象は、戸建てはもちろん、マンションも含まれます。


長期優良住宅のメリットは税率が優遇されること


長期優良住宅の最大のメリットは、「長い期間安心して暮らせること」と「税金面が優遇されること」です。具体的に解説していきましょう。


所得税の住宅ローン減税及び投資型減税

借入した住宅ローンの年末の残高の1%が所得税より控除される「住宅ローン減税」。一般住宅の場合、控除対象額は4,000万円なのですが、長期優良住宅の場合、5,000万円控除されます(ただし、2014年以降に住み始めた場合)。
控除は10年間適応されるため、最大で100万円ほど差額が生まれます。
また、長期優良住宅にかかった費用(上限は500万円)の10%が、年末の所得税から控除されます。


登録免許税の軽減

不動産を取得した場合、登記の申請が必要となりますが、長期優良住宅であれば登録免許税が軽減されます。


不動産所得税の軽減

不動産を所得したとき及び、新築・増築した際、「不動産所得税」がかかります。新築住宅の不動産所得税は「(固定資産税評価額-1,200万円)×3%」となりますが、長期優良住宅の場合は、「(固定資産税評価額-1,300万円)×3%」と軽減されます。


固定資産税の軽減

新築住宅を建てると、戸建ての場合で3年間、マンションの場合は5年間、固定資産税が1/2に軽減されますが、長期優良住宅の場合は、戸建てで5年間、マンションで7年間と、軽減期間が長くなります。

これら税率の優遇の他にも、長期優良住宅は、フラット35の金利優遇や、フラット35s・フラット50といった、好条件の住宅ローン借り入れができること、地震保険料の割引など、さまざまなメリットがあります。
ただし、税金面の優遇に関しては、購入時期などにより内容が変わったり、終了予定のものもあったりするため、詳しくはプロに相談するようにしてください。


長期優良住宅のデメリットは時間とコストがかかること


続いて、長期優良住宅のデメリットについて解説していきましょう。


申請コストがかかる

長期優良住宅の認定を受けるためには、審査及び認定の手数料など、ある程度の費用が掛かります。また、申請をすべて自分で行おうと思うと、図面や審査書類などの各種書類も自分で準備しなければいけないため、時間と手間がかかってしまいます。


建てる期間が長くなる

長期優良住宅は、一般の新築住宅よりも数週間から1ヵ月、もしくはそれ以上の期間がかかってしまいます。ただし、長期優良住宅の実績があるハウスメーカーや工務店なら、比較的スムーズに進めることができます。


ランニングコストがかかる

前述した通り、長期優良住宅は「維持保全の方法がきちんと定められていること」が認定基準のひとつとなっています。
そのため、最低でも10年ごとに点検をしなければいけません。点検にかかる費用は建物により異なりますが、何もしない住宅に比べると、ランニングコストがかかるのは間違いありません。


長期優良住宅にするための補助金制度もある

長期優良住宅は、新築したり、リフォーム・リノベーションしたりすると、補助金の交付を受けられる可能性があります。


新築住宅の場合

木造の認定長期優良住宅を建てた場合、「地域型住宅グリーン化事業」という補助金が受けられます。金額は最大110万円で、条件は、国土交通省から採択された中小工務店に依頼すること。地域材を利用した場合、加算金が認められるケースもあります。


中古住宅の場合

耐震性・耐久性・維持管理のしやすさ・省エネルギー性といった観点から住宅のリフォームを行った場合、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」という補助金が受けられます。受けられる金額は、「評価基準型」が100万円、「認定長期優良住宅型」が200万円、「高度省エネルギー型」が250万円です。また、三世代同居対応改修工事をする場合や子育て世代もしくは令和3年4月1日時点で40歳未満である若者が工事をする場合、既存住宅を購入した人が購入後1年以内に改修工事を行う場合は、それぞれ50万円上乗せされます。

これらの補助金の申請方法や補助の要件は複雑なため、事前にプロに相談しておくと安心です。


長期優良住宅ならマエダハウジングにおまかせ

長期優良住宅は、長く安心して暮らせるうえに税金面での優遇も受けられる、というメリットがあります。しかし、その申請方法はとても複雑で手間もかかるため、プロに依頼することがスムーズです。マエダハウジングは、広島で多数の長期優良住宅施工・リノベーションの実績を誇る会社です。長期優良住宅について疑問点や不安がある場合は、是非ご相談くださいね。


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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。