リフォームの引き渡し後でも修正は可能?不具合があった際の対処法や注意点

リフォームの引き渡し後でも修正は可能?不具合があった際の対処法や注意点
今回は、リフォームやリノベーションの引き渡し後、不具合が見つかった場合の対処法や注意点をご紹介します。念願のリフォーム、リノベーション。喜びいっぱいで新居に住み始めたところ、思わぬトラブルがあとから起きてしまったら、どのように対応すれば良いのでしょうか? この記事を読めば、万が一のトラブルの際も慌てずに対応できるようになりますよ。現在、リフォーム工事を進めている方、これからリフォームを依頼しようと検討中の方は参考にしてみてくださいね。

リフォームやリノベーションの施工後に起きる不具合とは?

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まずは、リフォームやリノベーションの施工後に起きる不具合にはどのようなものがあるか、知っていきましょう。よく起きる不具合には、以下のようなものが挙げられます。

・リフォームで屋根の葺き替えた後、しばらくしてから天井に雨漏りのような染みができた
・リノベーションした壁紙がはがれてきた
・新居に住み始めてから体調が悪くなった(めまい・頭痛・吐き気など)

いずれも、引き渡しの時点では、分からない内容ばかりです。
では、このような不具合があった場合はどう対処していけばよいのでしょうか。次で流れをご紹介します。


不具合があった場合の対処法は?流れを紹介!

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ここからは、リフォーム、リノベ―ションの引き渡し後に不具合が見つかった場合の対処の流れを具体的に紹介していきます。


1.契約書の保証内容・期間を確認!健康被害があれば速やかに受診を

まずは、契約書に特約として保証内容や保証期間が定められているか確認しましょう。
契約時に、特に保証内容を定めていない場合は、民法の定めに従うことになります。従来の民法では、リフォーム事業者に責任請求が可能な期間は工事完了から1年以内(防水工事や耐震工事などの構造上の欠陥の場合は5年以内)と定められていました。しかし、2020年4月の民法改正により、欠陥を見つけてから1年以内に変更されています。

頭痛や吐き気といった健康被害がある場合は、早急に病院を受診しましょう。必要なら、シックハウス症候群の専門医を受診し、診断書の作成をお願いします。原因となる化学物質の種類や濃度の調査は、リフォーム業者と調査内容や費用負担を確認してから行うようにしましょう。


2.リフォーム事業者に連絡する

保証内容を確認したら、リフォーム事業者に不具合があったことを報告しましょう。優良なリフォーム事業者であれば、この時点で、修繕対応を行ってもらえるはずです。


3.リフォーム事業者から対応がなければ、修補請求を行う

リフォーム事業者に不具合箇所を対応してもらえなかった場合は、修補請求を行いましょう。修補請求を行うときのポイントは、保証期間内に修繕依頼を行った証拠が残るように、内容証明郵便を使うこと。内容証明郵便とは、いつ、誰が誰に、どのような内容の文書を送ったのかを、日本郵便株式会社が証明する制度です。電話での問い合わせは証拠が残らないため、おすすめしません。


4.第三者機関や専門家に相談する

リフォーム事業者の対応が充分でなければ、当事者同士で無理に解決しようとせず、専門家に相談しましょう。リフォームやリノベーションでトラブルが起きたとき、心強い味方となってくれる第三者機関をご紹介します。

・住まいるダイヤル
住まいるダイヤルは、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する、国土交通大臣指定の相談窓口です。リフォームを含め、住宅に関するあらゆる相談を電話で受け付けており、知識と経験豊富な専門家に無料で相談できます(電話料金は別途必要)。必要に応じて、お近くの弁護士や建築士との対面相談も受けられます。

住まいるダイヤル


・お住まいの地域の住宅相談窓口
各都道府県には、地方公共団体によるリフォーム相談窓口が設置されています。公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営するリフォーム支援サイト「リフォネット」では、都道府県別に相談窓口が一覧でまとめられています。

お住まいの地域の住宅相談窓口


・独立行政法人 国民生活センター
独立行政法人 国民生活センターでも、リフォームに関するトラブルの相談が可能です。専門の相談員による電話相談のほか、弁護士の法律相談も行っています。複数の窓口があるので、ご自身に合った窓口を選べるのが魅力です。

独立行政法人 国民生活センター


リフォーム・リノベーション施工後の不具合が起きたときの注意点

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リフォームやリノベーションの施工後に不具合を発見したら、放置せず、すぐにリフォーム事業者に連絡することが大切です。施主とリフォーム事業者間での解決が難しいと判断したら、第三者機関への相談も検討しましょう。

リフォームやリノベーションによる健康被害で病院を受診する場合、シックハウス症候群の診療が可能かを事前に確認してください。神経学的眼科検査や採血など、正確にシックハウス症候群の診断が行える医療機関は限られているためです。発疹・じんましん・目の充血など、目に見える症状があれば、写真で記録を残しておきましょう。


リフォーム後のトラブルを防ぐには信頼できる業者選びが大切!

リフォームやリノベーションの引き渡し後に、不具合が見つかった場合の対処法について紹介しました。もしもの事態に備えて、契約書の保証内容や保証期間、相談窓口は事前に確認しておきましょう。
リフォーム後のトラブルを防ぐには、なにより信頼できるリフォーム業者選びが大切です。
マエダハウジングは、施工前から引き渡しまでしっかりお客様をサポートいたします!広島でリフォームやリノベーションをお考えの方は、是非マエダハウジングをご検討ください。
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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。