リノベーションで二世帯住宅にする前に知っておきたいこととは?

リノベーションで二世帯住宅にする前に知っておきたいこととは?
「そろそろリノベーションで実家を二世帯住宅にしようか」と考えている人や「いつか二世帯住宅を視野に入れないといけないかな」と考えている人もいるでしょう。そこで今回は、二世帯住宅のメリットや気をつけるポイントについて、紹介します。二世帯住宅にリノベーションしてから、「こうすれば良かった」や「知らなかった」では遅すぎるため、考えられることを事前に知っておきましょう。

リノベーションで二世帯住宅にするメリット

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まずは、増築やリノベーションで二世帯住宅にするメリットについて紹介します。費用面はもちろん、子育てや介護などさまざまな面で良いことがありますよ。


コストを抑えられる

二世帯住宅であれば、一般的に親世帯と子世帯で住宅を建設することになるため、1世帯当たりの建設負担額を軽減できるでしょう。また、実家をリノベーションして二世帯住宅にするとなれば、新たに土地を購入する必要がないため、さらにコストを抑えられます。 他にも、1つの家に住むことで生活費などを支え合えるだけでなく、節約しやすくなるというメリットもあるでしょう。


子育てしやすい環境になる

幼い子どもがいる場合、子どもだけで留守番させることは難しく、必要に応じて保育園やベビーシッターなどにお願いしなければなりません。しかし、二世帯住宅であれば親に子どもの面倒を見てもらえることもあるでしょう。
また、子どもが急に熱を出して学校にお迎え、でも仕事で行けない...なんてこともあると思います。そんなときも、二世帯住宅なら親世帯に子どものお迎えやケアを頼ることが可能です。


介護をしやすい

子世帯が親世帯に対してお願いができるというメリットばかりではありません。二世帯住宅にしておけば、万一、親世帯の誰かが介護を必要とした場合、介護をしやすいというメリットもあります。
遠く離れていると、帰省のたびに交通費がかかったり、帰省できない間の介護費用を負担したりしなければなりません。お互いにとって、いざというときに頼れる存在が近くにいることで安心感を得られるというのは、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。


税金上のメリットがある

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通常、不動産取得税は一世帯ごとにかかるため、控除に対しても一世帯のみです。しかし、二世帯住宅で2戸分と認められれば、二世帯各々で控除を受けられます。

固定資産税においては、土地の200平方メートルが軽減対象になりますが、二世帯住宅となれば400平方メートルまでが対象になります。さらに、建物に関しても120平方メートルのところ最大240平方メートルまでが減税対象です。

また、住宅ローン減税では、住宅ローンや登記の方法によって親も子も住宅ローン減税を受けられます。その他に、相続税でのメリットもあるため、二世帯住宅を建設する際には、どうすれば最大限のメリットを享受できるのかを専門家にしっかり相談することが大切です。


二世帯リノベーションで気をつけるポイントは

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次に、二世帯リノベーションで気をつけたいポイントについて紹介します。


プライバシーが確保しにくい

世帯ごとに独立している完全分離タイプではなく、共用部分が多いタイプの二世帯住宅にすると、プライバシーを確保しづらいというデメリットがあります。二世帯住宅を考える際は、親世帯も子世帯もストレスを感じにくい構造になるよう設計すると良いでしょう。


生活時間にズレがある

同じ家族であっても生活時間にズレはあるものですが、親世帯と子世帯となると、さらに時間のズレを感じるかもしれません。例えば、起床時間や就寝時間、食事、お風呂の時間は人によって違います。また、仕事をしている場合は日中不在で夜在宅になるケース、夜勤の場合はその逆パターンが考えられるでしょう。
事前に、生活時間にズレが生じそうなことが分かる場合は、どうしたらお互いが気にせず生活できるようになるのかを考えておく必要があります。


共有部分を使いにくい場合も

二世帯住宅では、世代が違うだけでなく、育った環境の違う人と一緒に暮らすことになります。そのため、考え方が違うことはもちろん、部屋の片付けや掃除の方法、家事などさまざまなことが異なるでしょう。
しかし、これらの違いを見つけて指摘してばかりいると、指摘された人は共有部分が使いにくくなってしまいます。また、指摘する人もイライラして疲れ、お互いに嫌な気分になることでしょう。

こだわりが強いと感じている人やあまり自分の生活空間に入ってほしくない人は、共有部分が少なくなるような設計や、完全分離タイプの二世帯住宅を検討した方が良いかもしれません。


生活費の取り決めが必要

二世帯住宅では、電気やガス、水道の料金を一世帯というくくりでまとめて請求されることがあります。そうなると、どちらが多く使ったのかもはっきり分からず、またどちらが支払うのかとモヤモヤすることも。
二世帯住宅で生活を始める際には、生活費や光熱費の負担などについて、できるだけ詳しく決めておきましょう。そうすると、費用面でもめず、お互い不満なく生活が送れるでしょう。


二世帯住宅にリノベーションするには事前の話し合いが重要

二世帯住宅は、建てるときも暮らすときも通常の家とあまり変わらないと思っている人もいるかもしれませんが、今回紹介したように、二世帯住宅ならではのメリットや注意点があります。二世帯住宅を建てる際には、特徴を知って事前に家族全員で話し合い、さまざまな意見を交わすことが重要です。
家の間取りによっては、二世帯住宅の難点を転換することも可能。二世帯住宅の実例や事例をチェックして、良いポイントを取り入れていくと良いですね。広島でリノベーションによる二世帯住宅を検討している方は、是非マエダハウジングにご相談ください。
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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。