階段リフォームの費用を大公開!種類別の相場と最適な工事内容を事例ごとに解説

階段リフォームの費用を大公開!種類別の相場と最適な工事内容を事例ごとに解説
階段をリフォームするなら、痛み・不具合の修繕はもちろん、安全性や使いやすさ、デザイン性も捨てがたいですよね。とはいえ「あれこれ要望をつめ込むと、リフォーム費用がかさみそう……」と不安になる方も多いのではないでしょうか。施工内容や建物の立地・構造によって相場が異なるものの、リフォーム会社へ相談する前におおよその費用感を掴んでおくと安心です。

そこで今回の記事では、階段リフォームの種類ごとの費用や工期をご紹介します。費用負担が軽くなる方法や施工内容に関するアドバイスもお伝えしますので、階段をお得にリフォームしたい方はぜひ参考にしてください。

なお、弊社「マエダハウジング」は、中古住宅の階段リフォームの実績も豊富です。無料で資料をお取り寄せいただけますので、施工内容や費用が気になる方はぜひ以下のフォームからお問い合わせください。

階段リフォームの種類ごとの費用や工期は?

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まず、階段リフォームの種類ごとに価格と工期を詳しくご説明します。


リフォーム費用5〜20万円:階段まわりのバリアフリー化

階段まわりのバリアフリー化を目的とするリフォームの費用は、約5〜20万円が相場です。具体的な施工内容は、階段横の手すり設置やすべり止めの貼り付けなどがあります。

階段自体に手を加えないため費用が比較的安く、作業時間も1日程度しかかかりません。ただし、コーナーが多い階段や壁の補強などの複雑な工程を要する場合は、費用が相場より高くなるでしょう。

リフォーム費用5~30万円:階段床の上貼りによるリフォーム

階段下に収納を増設するリフォームの費用相場は、約5〜30万円です。主な施工内容として、階段下の壁の撤去と棚・扉の設置、収納内部の湿気対策などがあります。

収納のサイズによっても費用が大きく変わるため、相場にも幅があるのが特徴です。

なお、工期は一般的に2日ほどかかります。

リフォーム費用15~40万円:階段の勾配や幅の変更

階段の上貼りを依頼する場合の費用は、約15~40万円が相場です。古い階段の表面を補修する方法には、主に上貼りと塗装の2種類があります。

上貼りとは、階段の床板を剥がさず、上から新たに板を重ねたり側面の蹴込み部分に貼ったりするカバー工法の一種です。一方、傷んだ部分の塗装だけなら20万円以内に収まるでしょう。また、一般的な工期は1〜2日程度です。

いずれの方法も作業が手軽なため、大手メーカーの専用床材を使ってDIYにチャレンジする方も少なくありません。ただ、仕上がりの美しさはやはりプロにはかないませんので、よりきれいな状態を長持ちさせたいなら専門業者に依頼することをおすすめします。

リフォーム費用25~50万円:階段の位置や向きの変更

階段の段数を増やしたり、踏み面を広げたりするリフォームには、25~50万円程度の費用がかかります。工期は3~5日ほどが目安です。

建築基準法施行令で階段の規格に関するルールが定められる以前に建てられた古い家屋は、急勾配になっている傾向があります。転落・踏み外しのおそれがあるため、特に小さなお子さまや高齢者の方がいるご家庭では傾斜を緩やかにするリフォームが必要です。

段数が1〜2段増えるだけでも、勾配や幅が大きく変わります。安全な階段になるよう、安全性と予算の兼ね合いを見つつリフォームを検討しましょう。

リフォーム費用50~150万円:階段のかけ替え

階段の撤去およびかけ替えは、50〜150万円程度の費用がかかります。おおよその工期は2週間ほどです。安いとはいえない金額ですが、安全性や使い勝手に問題がある場合や、デザインをガラッと変えたいときなどは階段自体を一新してしまうのも一つの手です。

一般的な住宅にかける階段の種類には、主に次の6種類があります。

直階段 まっすぐな階段
かね折れ階段 途中でL字に折れ曲がっている階段
折り返し階段 U字にターンする形の階段
らせん階段 ループを描く階段
カーブ階段 緩やかな曲線になっている階段
スケルトン階段 段板を垂直につなぐ蹴込み板がない階段


それぞれデザインだけではなく特徴・機能が異なるため、家族構成やライフスタイルに応じて適した階段を選びましょう。

リフォーム費用50~300万円:階段の下に収納を増設

階段の位置や向きを変えるリフォームは、床や壁・天井に至る広範囲の工事が必要になるため、費用相場は約50〜300万円と幅広くなっています。また、工期も1〜2週間と長期に渡るでしょう。

費用や工期は手を加える箇所や階段を新たに設置する場所によっても異なりますが、位置変更リフォームは大掛かりな工事です。家の真ん中に階段があることで動線を妨げられるなどのお悩みがある方は、全体をリフォーム・リノベーションするタイミングで一緒に見直すのがベストなタイミングかもしれません。

なお、マエダハウジングでは間取り変更を含む大規模な施工にも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。

階段のリフォーム費用を抑える方法?

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階段リフォームの費用相場を見て、金額が高いとたじろいでしまった方も多いのではないでしょうか。しかし、階段リフォームの際は、費用負担が軽くなる次の制度を利用できる可能性があります。

    ・住宅リフォーム支援制度
      ・バリアフリーリフォーム減税(住宅特定改修特別税額控除)

      古い階段のリフォームを検討している方は、条件に合致するかチェックしてみましょう。

      住宅リフォーム支援制度

      要介護認定を受けている方が要件を満たすバリアフリー工事を行う場合「介護保険法にもとづく住宅改修費の支給」で最大20万円が受け取れます。

      対象となる工事は、手すりの取り付けや段差の解消などです。詳しい要件や申請方法は地域によって異なる場合があるため、自治体の窓口へ相談してみてください。

      バリアフリーリフォーム減税(住宅特定改修特別税額控除)

      バリアフリーリフォームをする際は、その年の所得税に最大200万円の控除を受けられる可能性があります。なお、減税が適用になるためには、次の項目にすべて該当しなければなりません。

      【対象】
        ・50歳以上
          ・要介護または要支援認定を受けている
            ・所得税法上の障がい者
              ・65歳以上、上記(2)(3)のいずれかの方と同居している

              【要件】
                ・当該建物に居住している
                  ・バリアフリー工事完了から6カ月以内に居住する
                    ・合計所得が3,000万円以下
                      ・工事後の床面積が50m2以上かつ2分の1以上を居住に使用している
                        ・工事費が50万円以上
                          ・工事費用の2分の1以上が居住用部分のリフォームに使われている
                          引用|No.1220 バリアフリー改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除|国税庁

                          上記を満たす場合、既存階段の撤去をともなう手すり・階段の新設や勾配の緩和などの工事費は控除の対象となります。あらかじめ、施工業者や自治体の窓口に確認してみるとよいでしょう。

                          階段のリフォームで注意すべきポイント

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                          階段をリフォームするときには、以下4つのポイントに気をつけてください。
                            ・階段には建築基準法で定められた基準がある
                              ・勾配が緩やかなほど上りやすいとは限らない
                                ・階段まわりの照明の見直しも忘れずに
                                  ・工事中の安全な生活を確保する

                                  ルールやコツを知らずやみくもに計画を立てると失敗して後悔するかもしれませんので、事前に注意点を確認しておきましょう。

                                  階段には建築基準法で定められた基準がある

                                  階段のサイズは自由に決められるわけではなく、実は建築基準法で基準が定められています。一般住宅の場合、階段と踊り場の幅は75cm以上、蹴上げ(階段一段の高さ)は23cm以下、踏面(足をのせる面)の幅は15cm以上です。階段のリフォームは、この基準に沿って階段サイズを考える必要があります。

                                  また、最新の建築基準では耐震強度に関するルールも盛り込まれました。加えて、大規模な階段リフォームの際には、事前に建築確認を申請しなければならないケースもあります。計画の段階で、施工業者に確認しておきましょう。

                                  勾配が緩やかなほど上りやすいとは限らない

                                  階段の上りやすさや安全性を考えて勾配を変える場合、勾配が緩やかなほど良いというわけではありません。勾配を緩くすると一段ごとの高さは短く、踏面は長くなります。そのため、一歩の幅を大きくする必要があり、かえって歩きづらくなりかねません。階段の最適な勾配は計算式から簡単に算出できるため、お気軽にご相談ください。


                                  階段まわりの照明の見直しも忘れずに

                                  階段をリフォームする際は、あわせて階段まわりの照明も見直しましょう。特に安全性を考えてリフォームする場合は、夜でも足元がきちんと見えることも重要たです。そのため階段リフォームとあわせて、フットライトなどを設置するのも良いでしょう。

                                  工事中の安全な生活を確保する

                                  リフォーム施工中は、基本的に階段および2階以上のフロアが使用できません。したがって、工事を始める前に生活基盤を整えておく必要があります。

                                  工期を確認のうえ、安全な生活スペースを確保しておきましょう。複雑な工事や工期が長引くなどの場合は、仮の住まいを準備しておくことも考えておいてください。

                                  階段リフォームの事例

                                  ここからは、弊社が手がけた階段リフォームの実例をみていきましょう。かかった費用がわかるものはあわせて紹介しますので、古い階段をリフォームする際の参考にしてください。

                                  【事例1】既存デザインを活かしたDIYでより思い入れの深い階段に

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                                  出典:マエダハウジング

                                  中古戸建てによくある断熱性と耐震性の問題から、階段を含めた1F全面改装で解決した事例です。

                                  家の中心にある階段の位置は変えず、蹴込板の部分にモザイクタイルをあしらい軽やかでおしゃれな印象に仕上げました。壁の塗装はご依頼主さまによるDIYでコストダウンを実現。結露対策や調湿効果のため、漆喰系の素材を使っています。

                                  リノベーション費用 約1,400万円
                                  工事期間 約3.5カ月
                                  家族構成 夫婦+子ども3人
                                  築年数 築43年
                                  種別 戸建て
                                  施工 マエダハウジング五日市店


                                  【事例2】家の真ん中にある階段を移設し安全で開放感のある空間へ

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                                  出典:マエダハウジング

                                  生活スペースの狭さや、子どものケガ・転落の原因になっていたリビング中心にある階段を大胆に移設したリフォーム事例です。

                                  階段の形は、安全なP字型に変更。場所が変わっても、家族同士の顔が見える構造になりました。階段の入り口は引き戸で閉じられるため、冷暖房の効きを妨げません。階段下スペースは、洗濯干しや物置として活用できる場所に生まれ変わりました。

                                  リノベーション費用 -
                                  工事期間 3カ月
                                  家族構成 夫婦+子ども2人
                                  築年数 約10年
                                  種別 戸建て
                                  施工 マエダハウジング東広島店


                                  【事例3】急な階段を緩やかにして将来的にも安心して暮らせる住まいに

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                                  出典:マエダハウジング

                                  勾配が急な階段の位置と形を思い切ってかけ替えた実例です。 傾斜が緩やかな階段をリビングの隅に設置し、楽に昇り降りできる階段になりました。踏み面の幅も広く、将来的な安全対策としても安心だとお喜びいただいています。

                                  リノベーション費用 約2,500万円
                                  工事期間 6カ月
                                  家族構成 夫婦
                                  築年数 約50年
                                  種別 戸建て
                                  施工 マエダハウジング安佐南店


                                  階段リフォームで生活をより快適に

                                  階段をリフォームすることで、室内のインテリアをおしゃれな印象にしたり、移動時の安全性を高めたりできます。現在お住まいの住宅の階段が古くなっている場合や、上り下りしていて不便を感じている場合などは、階段のリフォームを検討してみると良いでしょう。
                                  リフォームの種類によって費用の相場は大きく異なるため、気になる方は是非一度、マエダハウジングにご相談ください。
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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。