リフォーム よもやま座談会 第8回

~体験者が本音で語り合う~
リフォームよもやま
座談会 第8回

マンションの全面リフォーム、戸建てのトイレリフォーム、マンションの和室リフォームと、3者3様のリフォームを経験した施主の皆さん。
それぞれの工夫やこだわり、今後リフォームを考えている人へのアドバイスなど、ざっくばらんに語り合っていただきました。

今回ご参加いただいた方々

岡本様

安芸郡海田町

伊達様

広島市安芸区

伊藤様

安芸郡府中町

満足リフォームの秘訣は、担当者への確かな信頼

司会者

皆さんがリフォームをしようとしたきっかけは何でしたか?

岡本様

20年暮らしてきたマンションなのですが、キッチンに一番不満をもっていたのが一番の動機です。壁に向かってキッチンが付いていたので、孤独感があるし、暗いから昼も照明をつけて料理していることに嫌気が差していました。ちょうど主人が定年退職を迎えた時、思い切ってこのタイミングでリフォームをしようということになったんです。

一番の要望が対面キッチンだったのですが、マンションの配管の都合上、段差を付ける必要性が判明しましてね。主人は「段差が出るくらいなら、しない方がいいんじゃないか」と言っていたのですが、とにかく私は開放的なキッチンにしたくて...。マエダハウジングの担当の松本君にも、「主人を説得して!」とお願いして(笑)、私の希望を叶えてもらいました。

伊達様

なるほど、マンションだとそういった問題も関係してくるんですね。

司会者

最初、ご主人は岡本さんほどリフォームへの関心は高くなく、お二人のリフォームに対する価値観が少し合っていなかった部分がありましたよね。

伊藤様

だいたい旦那さんはあまり台所に立つこともないでしょうからね。

司会者

その後、話し合いをするために少し緊張しながらご主人を訪ねたのですが、話してみると結構気さくな方で、かなり盛り上がった末、最終的にリフォームに納得していただけました。

岡本様

主人は頑固者ですから(笑)、どうなるかなと思っていましたが、うまく話を持っていってもらって、ようやくリフォームにこぎつけました。

こだわり抜いた空間を見学ツアーでじっくりと!?

伊藤様

私は以前、リビングのリフォームをした時、和室との段差が3センチぐらい出たことが気になっていました。しかも和室の方が低かったので、これは絶対いつかはやらなきゃと思って。ちょうど子どもが独立したので、これを機会に子ども部屋をきれいにすることと、リビング隣の和室はたまに帰って来た時にお婿さんも含めて楽しめる空間にしたいと思いました。

岡本様

(完成写真を見ながら)和室の色がいいですね。柔らかくて。

司会者

和室入り口の上にあった収納部分は、今回取り去りたいというご要望がありました。ただ、取っただけでは空間的に寂しいので、梁のように見える古材を入れてみたんです。

岡本様

これは素敵なアイデアですね。

伊達様

木の色もいいですね。素晴らしい。現物を見てみたいです。見学ツアーを組んでもらえませんか?(笑)

伊藤様

伊達さんのトイレは、以前のタイルもお洒落ですね。

伊達様

我が家は男子トイレと女子トイレが別々でした。内装はまだきれいだったし、気に入っていたのですが、女子トイレの水圧があまり調子良くなくて。これを直そうと思い始めたら、他の部分も変えたくなったんです。母も車いすですし、思い切って男女の仕切りを取って広くし、収納スペースをつくりました。ただ、「細くていいから一本バーを付ければ良かったな」という思いもあります。

司会者

村上様のお宅は和室やカーペットを無くして室内をフローリングのフラットな空間にされましたよね。

村上様

構造上取ることができる段差なら可能です。一度調べてみると、できる所できない所がすぐに分かりますよ。部屋の壁をとったので光も風も入るようになりましたし、少しですが海も見えるようになりました。同じマンションの人が遊びに来るとみんな驚きます。

連絡帳を作成することでイメージ共有&不安解消

司会者

工事中の生活はどうでしたか?

岡本様

近くに住んでいる娘のマンションで一緒に生活をしていました。毎日、工事現場を見させてもらった上、松本君が連絡帳をきちんと作って連絡体制をうまくとってくれました。自分のイメージが本当にうまく伝わっているかどうか、不安に思うこともあったのですが、それも解消できて非常に助かりましたね。途中から、私たちが思っていた以上のことを提案して下さったこともありがたいことでした。

伊藤様

確かに、自分のイメージがあっても、工事で実際に付けてみないとなかなか分からないということってありますよね。私は何か1つ付く度に「わあ!」っていう驚きがあって、完成してみるとイメージ以上のものができたと思います。

工事中は、私一人でしたからなんとか乗り切れましたが、家族がいたらもしかしてできなかったかもしれません。

伊達様

私のところのイメージは、最初にマエダハウジングの担当の佐々木さんがデザイン画を描いてくれて、ほとんどそのイメージ通りにつくっていきました。完成への過程においても私なりのこだわりがあって、そのこだわりが佐々木さんの考えと一致したことは楽しかったですね。壁一つにしても、職人さんが普通の塗り方だけでなく、刷毛目をつけて塗る方法があることも教えて下さり、この方法で塗ってもらうことにしました。私も伊藤さんと同じで和モダンな雰囲気が好きなのですが、この刷毛目の線が空間にマッチしてとても気に入っています。

岡本様

手洗い場も洒落ていますね。これはどこかで探したのですか?

司会者

私がインターネットで探しました。R型にしたカウンターは大工さんにつくっていただいたものですが、アイデアは伊達さんが出されたんですよね。

伊達様

はい。優しい丸みが温かい雰囲気を出していて、とても気に入っています。ちょっとした部分ですが、「ああでもない、こうでもない」と悩みながらつくり込んでいったので楽しかったですよ。

岡本様

窓のシェードが優しい感じでいいですね。外の光の当たり具合で色が違って見えるし、照明も素敵。

伊達様

ニッチの部分の大きさや高さなどにもこだわって、一つずつ佐々木さんと一緒につくりあげていった実感があったので、今回のリフォームには100%満足しています。

岡本様

以前のトイレに比べると、とっても暖かい感じが出ていますね。

伊達様

以前はモノトーンで、30年前のものにしては斬新なデザインでした。

伊藤様

すごい!30年前とは思えないくらいモダンですね。

伊達様

ずいぶん楽しみながら、いい"作品づくり"ができたと思います。

お客様の好みや感覚をリフォーム提案に反映

司会者

イメージを伝える時、例えば写真を見せるなど何か工夫はしましたか?

岡本様

私はしませんでした。玄関については、「もう少し広く見えるようにしてほしい」という要望を伝え、角をR型に加工してやわらかく見えるようにしてもらいました。

司会者

こういった細かい要望は、でき上がっていく過程でお客様と随時すりあわせていくポイントですね。プランニングの完成パースではなかなかそこまで細かい話はできません。しかし、工事中に現場で何度も顔を合わせるので、その時に細かく確認するようにしています。

岡本様

リフォーム途中で、キッチン横の幅が余ってしまった時、ここをどうしようかという局面がありました。

主人からは、わずかなすき間でもあれば、引き出しなどをつくって収納スペースにしてはどうかと言われましたが、結局はマエダハウジングさん側の提案で、飾り棚にすることでまとまりました。結果的にはこれで正解だったと思います。

司会者

何度も話し合いをしていくうちに、お客様の好みや感覚がなんとなく分かってきます。それらを提案に取り入れることは大切なことだと思っています。

岡本様

それを早く読み取っていただけるとうれしいですね。前とは変わった我が家を見た友人からは、やはりこだわったキッチンの評判がいいです。

伊達様

素敵になったから、キッチンに立つことがすごく楽しいでしょうね。次々にいろいろな料理も作りたいし、友達もいっぱい呼びたいでしょう?

岡本様

そうですね。コンロは今回IHに変えたのですが、ガスに比べて油汚れの程度が断然違い、お掃除がとても楽になったこともうれしいです。

施主側も勉強することが納得リフォームへの近道

司会者

今度、リフォームされる方に対してアドバイスをお願いします。

岡本様

自分がやりたいと思っていることは、たとえ「できないだろうな」と思うような要望でも一応全部言ってみるものだなと、今回つくづく思いました。「これは無理だろうから今回は我慢しようかな」とは考えない方がいいと思います。結果的に実現できないかもしれないけど、一応自分のイメージや要望はしっかり全部お話しした方がいいと思いますね。

司会者

その方が、施工側としてもやりやすいですし、わかりやすいですね。

伊藤様

昔とは違って、今のリフォームではいろいろなことができますし、材料も新しいものがどんどん登場しています。もちろん、マエダハウジングさんの方もいろいろなものを提案・提供して下さいますが、リフォームする側も少しは勉強して知っておいた方がいいのではないでしょうか。後から「これもあれもあった」ということでは、残念な気持ちが残ってしまうと思います。でも、勉強することで、より満足のいくリフォームができるし、そのぶん楽しさも大きいと思います。

伊達様

皆さんがおっしゃった通りです(笑)。あと、リフォームというものはやっぱり怖い。一つ終わっても、次はどこをリフォームしようかと考え始めてしまいますからね(笑)。

司会者

いつでもご相談に乗らせていただきます(笑)。本日は楽しいお話をありがとうございました。