戸建住宅全面リフォーム

No.1183 これからの暮らしを考えた 50代の等身大リフォーム

2023.04.18
広島市安芸区 K様

健康寿命をまっとうしたいと願うなら、住まいの性能を上げることが大切。自宅における事故件数は交通事故の4~5倍といわれるほど多く、家の中の温度差をなくし、「温度のバリアフリー化」をするためのリフォームの重要性が見直されている。断熱リフォームなどの住宅性能向上リフォームを行うことで、各種補助金の活用や税金の控除を受けることが可能だ。


外壁はホワイトだけでなくブルーをアクセントにしたツートンカラーに。屋根も葺き替えることで耐久性を高めた


 


玄関ドアは断熱性能が高いものに変更。ブルーの外壁に明るいブラウンの玄関ドアが映える。長期優良住宅化リフォーム補助の対象となるには耐久性、断熱性、省エネ性などをそれぞれ高める必要があり、その一部だけでは補助金が得られないことがあるので注意。外壁塗装や屋根の葺き替えのみでは補助金の対象とならないが、断熱性や省エネ性を高める工事と合わせて実施する場合は、補助対象となるためお得になる


元の窓を取り換えるのではなく、内窓をプラスすることで効率良く断熱性を高めた。


隙間風を感じやすいキッチンの窓にも内窓を付けたことで、明るさをキープしながら快適に。


リフォーム前は入浴中に2度ほど追い炊きが必要だったが、「魔法瓶浴槽」にしたことで驚くほどお湯が冷めず、追い炊きが不要になったという。シャワーは節水タイプを設置


入り口の開口部を広くすることで、より快適に出入りできるように。将来、入浴介助が必要になった場合にも安心


入り口の段差を解消してバリアフリーに。バリアフリーにすることで対象となる補助金もある。補助金の対象はそのときの補助金の内容によっても異なるので、リフォーム会社に細かく確認したい

 

 


洗面とトイレは設備を一新。節水タイプにしたことで補助金の対象となった。


 


キッチンにはシンクに節水シャワーを設置。


 

リフォームのポイント

 30歳で戸建てを購入し、家族とともに25年暮らしてきたK様。独立した子どもたちのために、帰って来ることのできる実家を残したい。何より、これからも元気に安心してこの家で暮らしたい。そんな思いからリフォームを決意した。

 意識したのは各種補助金や控除制度を活用したリフォーム。断熱性能を向上し、省エネや「温度のバリアフリー化」を叶える健康住宅を目指した。耐久性を高める工事も補助金の対象となるため、屋根の葺き替えと外壁の塗り替えを合わせて行い、内窓の新設と共に長期優良住宅化リフォーム支援事業の補助を受けた。

 洗面やキッチン、トイレなどの水回りは、節水タイプの器具の採用、断熱窓への交換、バリアフリー化により、グリーン住宅ポイントを活用。壁はクロスの上から漆喰を塗装。元の床の上にフロアタイルを張り、天井に塗装を行うなどして費用と廃材を抑え、家計にも地球にも優しい等身大リフォームを実現した。

間取り

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リフォーム概要

リフォーム費用 約900万円

[補助金(補助額)]

長期優良住宅化リフォーム推進事業 100万円
グリーン住宅ポイント 23万円

[減税(控除額)]

所得税減税 30万円
固定資産税減税 2万円

合計155万円

リフォーム前