No.1065 広島市西区 U様邸 戸建全面リフォーム事例

寒さ対策をしつつ眺望の良さを生かし家事のしやすさも追求した愛着ある家

リフォーム前

リビング キッチン

U様ご夫婦が結婚を機にリフォームした家は、築34年を数え、経年による傷みや使い勝手の悪さが気になり始めていた。特に、古いキッチンはリビングダイニングから独立していた上にカウンターが低く、背の高い奥様にとって使いづらいのが悩みの種で、「リフォームをするなら対面式に」と考えていたという。そんなときに奥様のお母様から勧められたマエダハウジングを訪ね、悩みを相談。建て替えや新たに物件を購入して引っ越すなども選択肢に入れたが、「建て替えるのはもったいない」と担当者に助言され、「リフォームして住む価値があるのなら」と大がかりなリフォームを行うことを決断した。「どの選択をしてもマエダハウジングさんなら信頼してお任せできる」と感じたという。
U様邸は高台にあって広島市内中心部を一望できる好立地で、周囲には豊かな緑も広がる環境にある。 プランニングではまずこの眺望の良さを生かしながら、悩みの1つだった寒さ対策としてリビングの既存の出窓を断熱性の高いペアガラスに変更。もう1つの窓も天井高まで大きく開口して、景色を存分に楽しめるようにした。
奥様の1番の悩みだった独立型キッチンは、リビングダイニングと一体化して対面型にし、身長に合わせたシステムキッチンに一新。寒さが苦手な奥様のため、洗濯物を外に干さないで済むよう、テラスを完全室内干しが可能なサンルーム扱いにできるようにした。もともとキッチンがあった位置には家事室を新設し、キッチンと洗面室を同じ直線上に配置してスムーズな家事動線にも配慮。トイレは広くし、寒さ対策として内窓を取り付けた。
さらに、コストダウンの一環として、担当者から提案された施主施工による壁の漆喰塗りにも挑戦。仕上がりが気になりにくいテラスからトイレ、家事室、LDKの順に塗っていった。「少々失敗してもそれが味わいになったし、塗っていくうちにだんだん楽しくなっていって、良い思い出になりました」と振り返るU様。
漆喰の効果なのか、梅雨でもジメジメ感がなく、キッチンの回遊性や家事室のおかげで家事もしやすくなったという。「いつか庭もリフォームできるといいですね」と、U様の夢は広がり続けているようだ。



REFORM PLAN

独立していたキッチンをLDKに取り込んで一体化し、対面型に変更。窓は断熱性の高いものに替え、リビングの開口部は高さを増して拡大。キッチン横に家事室、洗面室を配置して家事動線をスムーズにし、洗濯物は開口部を大きくしてリビングとの段差をなくしたテラスで完全室内干しできるようにした。暗く寒かったトイレは広さを増し、内窓を設置。LDKとテラス、トイレの壁は施主施工による漆喰塗りにし、リビングの床には無垢材を採用するなど快適性の高い住空間づくりを行った。



リフォーム後


コーナーの出窓からは見事な眺望が広がり、以前より開口部を約50cm高くした引き違い窓からは周囲の緑の美しさも望めるLDK。断熱性の高い真空合わせガラスの採用で、寒さ対策も万全。 LDKの天井には美しい木目のクロスを、床には柔らかいカラマツの無垢材を採用し、手持ちのダイニングテーブルとともに温もりが感じられる空間にコーディネート。壁の漆喰は2度塗りすることで美しく仕上げた。
キッチン、家事室、洗面室を一直線に並べて家事がしやすい間取りに。IHクッキングヒーター前のキッチン壁には、間取り変更後も建物の強度を維持するため、内部に筋交いが入っている。キッチンの背後の壁には、奥様の好きな紅茶の缶を置くためのディスプレー棚を設置。 家族から孤立しがちだった独立型のキッチンをLDKに移して対面型にし、家族とコミュニケーションを取りながら家事ができるスタイルに。その上で「手元が見えないように」「リビング側の床に油が飛び散らないように」という奥様の要望は、キッチン壁を設けることでクリア。キッチンの側面にはメラミン製の造作カウンターを設置し、配膳がスムーズにできるよう工夫した。
天井の木目クロスと床の無垢材が、違和感なく既存部分のドアとなじむLDK。テレビは壁掛けにし、周辺機器は上部に設けた棚に載せて配線を壁の中に収めることですっきりとした印象に見せている。テレビ台を置く必要がないため、リビングの省スペース化にもつながっている。 リビング横にあるテラス。リビングと同様に開口部を大きくして床にフロアタイルを敷き、リビングとの間にあった大きな段差を解消して以前よりも使いやすく快適な空間に。日当たりが良く乾きが早いため、洗濯物は全てここで室内干しにしている。
キッチン横の家事室には収納スペースも確保。天井から設置したホスクリーンは、翌日に着る予定の衣類をハンガー掛けしておくのに便利。 洗面室。
トイレは隣の浴室のデッドスペースを取り込んで広さを増し、斜めに設置されていた便器を壁に沿って配置。トイレの壁の漆喰塗りはU様にとってかなり難しかったそうだが、養生をきっちり行いながら根気強く施工。内窓の新設で寒さからも解放された。 外壁の色は、一新した窓に合わせて黒く塗装し直した。雨樋も同じ色で塗装。

リフォーム概要

リフォーム費用 約1,000万円
種類 戸建て
築年数 約34年
施工面積

74㎡(23坪)

施工箇所 LDK、洗面室、家事室、トイレ、玄関収納、テラス、外壁
工事期間 2.5カ月
家族構成 夫婦+子ども1人
施工 マエダハウジング八丁堀店


リフォームを終えて

家づくりを行う間は妊娠中でしたが、楽しく打ち合わせができました。梅雨時期のムッとした不快感はないし、キッチンとテラスが激変して家事がとてもしやすくなったのがうれしいです。コーディネーターさんの提案も細かい部分まで考えられたもので、さすがプロだなと思いましたね。最後まで信頼して任せられました。