No.880 東広島市 K様邸 戸建全面リフォーム事例

家の歴史をうまく残しつつ 安全で暮らしやすいよう 減築リフォームを実践

リフォーム前

和室 和室
キッチン 玄関
洗面所 外観

 リフォームや増築を何度か重ねてきた築60年を超える家で、家族3人が愛犬と暮らしていたK様一家。経年による劣化や、間仕切りの多い昔ながらの間取りのため不便に感じることもあったが、豪雨災害で被災。すぐ近くを流れる川が増水し、床上浸水に見舞われてしまったのだ。そこで、被害の修復と今までの悩み解消を行うべく、K様はリフォームすることを決めた。業者は、娘さんがネットで調べて選んだマエダハウジングに相談。担当者の人柄や、要望に対する的確なプランニング、予算が想定内に収まっていたこと、そして家から近いことで迅速な対応が可能だろうとの判断から同社にリフォームを依頼することにした。
 川に近い側に建っていた古い家屋にはダイニングキッチンがあったが、耐震性への不安があったことからこの部分は思いきって減築。5室あった和室のうち仏間を含む2室を残し、広いLDKを中心とした間取りに変更した。玄関近くの土間にあった浴室は、以前はなかった洗面室とともにキッチンの奥に新しく配置。以前は和室に食器棚があって家事がしにくかったが、キッチンにパントリーと背面収納ができたことで悩みを解消し、家事動線がスムーズになった。ひどかった結露に対しては、断熱材の施工や窓のサッシを新しくするなどの対策を講じている。 
 暮らしやすい間取り変更や段差の解消で生まれ変わったLDKは、天井が高く開放感が増幅。以前は暗かったが、白を基調とした明るい空間に一変した。プランニングの段階では、減築することで屋内が狭くなるのではと不安を感じていたお母様だったが、完成してみるとまったく狭小感がなく、K様一家に適した広さであることを実感できたという。また、K様の要望で質の良い木材が使われていた梁や柱、欄間などをうまく再利用できたことも満足度を高めた。「和室には家の思い出を色濃く残し、LDKは既存部分を上手に残しつつ新しい空間をつくり上げてもらい、それぞれ違う雰囲気が感じられるのもうれしいです」とK様。断熱性と耐震性を高め、段差を解消し、浸水の被害を受けたため床下の防蟻処理も万全に行ったK様邸。家族全員が安心して快適に暮らせるようになったことが、何より大きな喜びに違いない。

キッチンと土間のあった古い家屋部分を減築。5室あった和室は2室を残し、玄関側の2室と廊下をリビングダイニングに変え、反対側の1室があった位置にはキッチンとパントリー、浴室、洗面室を配置。水回り設備は全て一新。仏間のある和室は床下の土砂を撤去し、畳の取り替えと欄間横のクロスを張り替えた。柱や梁、欄間など、既存部分はできるだけ再利用。外壁は塗装し直し、断熱材の施工、耐震性の向上、床下の防蟻処理を実行した。

リフォーム後

和室2室をつないで誕生した広いリビングダイニングは既存部分とうまく融合。柱と梁を残して垂れ壁をなくし、梁の上には間接照明を設置した。 既存の欄間はそのまま再利用。リビング側にはアクリル板を入れることで、和の雰囲気が出過ぎないよう工夫。
独立していたキッチンが対面型になり、リビングダイニングにいる家族とのコミュニケーションも円滑に。 背後には奥行きのあるパントリーも確保したキッチン。収納スペースが増え、家事動線がスムーズになった。
浴室の位置を移動し、念願の洗面室を新設。勝手口ができて洗濯物をすぐ外に干せるようになった。 建具と土間は生かし大容量のシューズクロゼットを造作した玄関。収納棚の上を間接照明の光が照らす。
縁側のサッシは全て一新。玄関横の壁のモルタル塗りは、単調に見えないよう縁取ったような塗り方に。 手前の川に近い側にあった古い家屋を解体して減築。外壁は上を漆喰塗り、腰壁は車が通る際に土が跳ねるため既存部分と同じモルタル塗りに。

リフォーム概要

リフォーム費用 約1,460万円
種類 戸建て
築年数 60年以上
施工面積

125㎡(37.8坪)

施工箇所 1F和室1室を除く全面
工事期間 約4カ月
家族構成 母+子ども2人+犬
施工 マエダハウジング東広島店
お客様

リフォームを終えて

数多くの要望を踏まえて提案をしてもらい、迷ったときには私たちが決めやすいよういくつかの選択肢を与えてもらえたのがありがたかったです。要望があっても構造的に可能かどうか解体してみないと分からないこともあり、随時相談しながら決めていきました。現場で感じた不安や疑問もその場で相談して解決できたのも良かったです。安全面も向上し、家族が安心して暮らせる家になり、今後もずっと快適に過ごせそうです。