No.157 広島市南区 I様邸 マンション全面リフォーム事例

居室の一体化と緻密な収納プランで光と風が行き渡る開放空間が出現

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引き戸を全開すればLDKを中心に全空間が段差なく、つながる快適仕様

明るい日差しが降り注ぎ、心地よい風が住まいを貫き、吹き抜けていく。60代のIさんは、そんな爽快リノベーションを実現した。
自宅は、31年間住み続けてきた3LDK。壁紙がはがれるといった劣化が進んでいたが、何よりの不満は風通しの悪さだった。川に面したLDKの窓近くは風が入るものの、居室を仕切る壁や家具が邪魔をして奥まで届かない。加えて、廊下とLDK、洋室の間に約15㎝も段差があるのも悩みの種だった。
「これからの歳月を快適に暮らせる住まいにしたい」と、1年前にリノベーションを決意した。住宅関連の書籍などでリフォーム会社を調べ、対応に誠実さを感じたマエダハウジングに依頼した。


リフォーム前

ダイニング・キッチン リビング
和室 洗面
浴室 トイレ

見取り図
床の段差をなくしたバリアフリー仕様に。西側にあった2つの和室の壁をなくし、LDKと畳スペースに統合するなど、間仕切りを最小限に抑えることで、空間に開放感を創出した。また洋室をクローゼット専用室として使用するほか、廊下やキッチン横をはじめ、さまざまな箇所に収納スペースを設けることで、家具を少なくし、光や風が家中に行き渡るよう配慮した。

リフォーム中

システムキッチン設置完了 クロス施工中

この夏はクーラーをほとんど使わなかったほどの風通しの良さでした

室内の風通しを良くするポイントは二つある。壁をできるだけ少なくすることと、収納を充実させて、すっきりした空間に仕上げることだ。そこでまず、元のLDKと2つの和室を仕切る壁を取り払って一体化。ただし北側6帖分を畳スペースとし、引き戸を設けて開閉を自在にした。さらに畳スペースとウォークインクローゼットの間にも出入り口を設置。すべての引き戸を開くと、住まい全体が、フルフラットな床でつながる大きなワンルーム空間になるよう工夫した。
収納に関しては洋室をウォークインクローゼットにしたほか、廊下やLDKの随所に収納スペースを配置。Iさんは、家具や食器類、人形などの置物に至るまで、どの場所に何を納めるか、マエダハウジングの担当者と徹底的に話し合ったという。その結果、収納棚のすべてをオリジナル製作し、納める物のサイズに合わせ、高さや段数を調整した。そのほか、LDKの床に足触りの良い無垢材、壁には調湿性に優れた珪藻土を使うなど自然素材にもこだわった。浴室や洗面室、トイレも一新。2012年4月、まったく新しい住まいに生まれ変わった。
「この夏はクーラーをほとんど使わなかったほどの風通しの良さでした。収納力が高まり、不要な家具がなくなったぶん、家そのものが広くなったように感じます」と、Iさんは喜んでいる。



リフォーム完成

以前からあったタンスのサイズに合わせて、壁の凹みを調整。右側の細長い扉の中には掃除機が納まる TVボードも上部の飾り棚も、中に入れる物の大きさや背の高さなどに合わせて造作
LDKと和室の壁をなくすことで、南側の視界が開け、緑と川のパノラマ眺望を楽しめるほどに オーニングは、夏は降ろして直射日光を避け、冬は角度を上げ光を取り込む
樺のムク材を使用したフローリング。将来はベッドで寝ることも考え、取り外しが簡単な「置き畳」に 風通しの悪かったマンションも、間仕切りを抑えることで、ウォークインクローゼットからLDKの南窓を貫き、風が一直線に吹き渡る爽快空間に
廊下側に加え、キッチンからも出入りできるよう工夫。洗面化粧台は配管が奥にあり、収納力も充実 浴槽は以前より10cm広い上、保温性に優れた断熱浴槽を採用。壁はお手入れしやすく清潔
タンクレスの省スペース設計。フタはセンサ−で自動開閉する。壁の模様はIさん自ら選んだ

リフォーム概要

概要画像
リノベーション費用 1000万円
種類 マンション
築年数 31年
施工面積 72.5㎡
施工箇所 全体
工事期間 2ヵ月
家族構成 1人
施工 マエダハウジング府中店

リフォームを終えて

「まさかこんなに快適な住まいになるなんて」というのが実感です。担当の菊田さんとは週に一度、2時間の打ち合わせを2ヵ月間繰り返しました。キッチンなどの設備、床や扉の素材や色などはもちろん、スイッチの位置、そして家財道具の一つ一つの置き場所まで話し合いながら、じっくりとプランを固めていきました。まるでジグゾーパズルのピースを埋めるような緻密さを求められましたが、新生活をはっきりとイメージでき、希望をしっかり伝えられるようになりました。