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No.655 広島市中区 S様邸 マンション全面リフォーム事例

寒さ解消と間取り変更で祖母のマンションを夫婦理想の住まいに

　奥様のお祖母様が住んでいたマンションを受け継いで暮らしていたＳ様ご一家。築40年超で「冬は屋外よりも寒かった」というほど気密性が低く、間仕切りが多かったり、お祖母様が七宝焼きのアトリエとして使っていた作業室が物置状態だったこともＳ様の悩みだった。そんなときにリフォームイベントに参加し、雑誌で見たことがあったマエダハウジングと出合った。スタッフの印象も良く、まずは雨漏りと劣化が目立っていた外壁リフォームを行い、その後自分たちが暮らす室内リフォームを遂行した。
　これまでの悩みの解消に加え、広いＬＤＫを中心としたシンプルな間取り、憧れだった無垢材の採用、洗面室の拡大、書斎新設、寒く設備が劣化していた浴室の一新などをプランに反映。特に、孤立していたキッチンで作った料理を、離れた部屋の食卓まで運ぶわずらわしさの解消は奥様にとって必須だったため、キッチンと作業室、応接室、廊下の間仕切りをなくしてＬＤＫとするよう間取りを変更。キッチンを対面型にしたことで配膳が劇的にスムーズになり、娘さんから目を離さずに済むようになったことが、奥様にとって何より喜ばしかったという。書斎は、独立させるとリビングが狭くなる懸念があったため、リビングの一角に壁を隔てて書斎コーナーを確保することにした。

　床材には明るさと開放感が感じられる色合いのレッドパインを選び、白い壁の中に鮮やかなターコイズブルーを差し色に使って爽やかな印象にコーディネート。「色はできるだけ使い過ぎないようにしました」と奥様。
　出窓にはカウンターを造作して窓際をミニギャラリー風にし、奥様の手作り作品やお祖母様が手掛けた染色作品を展示するなど、思い出も大切にしたリフォームを実践。外壁工事やペアガラス窓のおかげで、断熱材の施工なしでも気密性が向上し、無垢材の採用や、随所で壁を室内側に出すことで外壁との間に空気層ができ、快適性も高まった。
　「家族の成長に合わせて家もフレキシブルに変えていくつもりです」と、今後もマイナーチェンジしていくことに前向きなＳ様。見違えるように生まれ変わったＳ様邸も、これからさらに自分たちらしい色に染めていくことになりそうだ。

キッチン、作業室、応接室、廊下をLDKにし、浴室と洗面室、トイレはそれぞれ少しずつ位置を変えて拡大。キッチンは対面型にして背後に広い作業台を設置。リビングの一角に書斎を設け、出窓にカウンターを設置。トイレと洗面台は既存のものを再活用し、内装を一新。浴室を含む水回り設備で排水に問題があったため施工をし直し、給湯管も新しくして給湯器から最短距離で給湯できるようにした。外壁は御影石調のシート建材を張って雨漏りも解消。

リフォーム後

クリナップのシステムキッチンを採用し、まわりを囲むキッチンの腰壁をターコイズブルーにしたのはご主人の発案。奥様はスギ板で造った天板がお気に入り	アイロンがけなどあらゆる家事に便利なキッチンの作業台。「パン作りが得意な母と一緒にパンを作りたい」と奥様。つり戸とカウンター収納で収納力もたっぷり
ウォルナット調のダイニングテーブルに合わせて造作のつり戸やキッチンカウンターの天板を塗装。構造上残した柱にはさらに下地補強を行った。いずれ飾り棚などを付けたいとのこと	リビングと壁を挟んだ半個室感覚の書斎は、ご主人だけでなく家族みんなの共用。壁面いっぱいに造作した書棚には、ご主人の本以外におもちゃや絵本も収納
中に一歩入ったときからリビングを見渡せるようにしたいと願った玄関。収納扉には身支度に便利な姿見を設置	LDKに合わせて壁をターコイズブルーにし、靴がまるでディスプレーされているように並んだシューズクローク
出窓カウンターを新設し、窓際のディスプレーも楽しめる洗面室。大きな窓から光が射し込み清潔感あふれる仕上がりになった。洗面台は既存のものを再利用	トイレも既存のものを再活用し、手洗い器を新設。ペーパーホルダーとタオル掛け、鏡は施主自ら調達
ステンレス浴槽とタイル張りで寒かった浴室。足を伸ばして冬でも快適に入浴できるようになった

リフォーム概要