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No.1211 退職後の全面リフォームで 自分たちらしく暮らす 理想の住まいを実現

熊本県産の小国杉を使ったフローリングが心地よい和みの空間。限られた空間を有効活用できるロフトの下に、開放的な寝室が誕生

キッチンとアトリエの間の垂れ壁は、緩やかなアーチを描いたアール仕上げに。キッチン上のつり戸棚にはオールドノリタケの食器やウェッジウッドのプレートコレクション、輪島塗などが飾られ、上部にダウンライトを設置して美しく見せている。

将来、椅子に座りながらでも無理なく料理ができるよう、通路を広く確保したキッチン。大容量のミーレの食洗機をIKEAのキッチンと組み合わせることで、小さめのシンクでも十分機能的に使える。引き出しの取っ手は革製に変えるなど、細かいこだわりも徹底。キッチン側面のパネルは愛用の食器棚と色や風合いを合わせたものにし、一体感あるキッチン空間を演出

クラシックカーの運転が好きな奥様のミニカーコレクションを飾るショーケース、貴重な和洋食器を見せつつ収納するつり戸棚などを新設。


ロフトの下には目覚めとともに日の出を眺められる寝室があり、将来電動リクライニング式ベッドに替わっても2台並べて置ける広さと出入り口を確保。照明には憧れのマリンランプを採用し、引き違い窓には親族の画家が愛猫を和紙で表現した作品が使われている

余った無垢材を使ってご主人が造った縁台や収納棚が置かれたバルコニー

奥様が着替えやメークをするためのドレッシングルームは、普遍的な美しさをもつウィリアム・モリスのクロスでコーディネート。余ったクロスをかつて洗面脱衣室やキッチンで使っていた収納の引き出しに張って再利用する工夫も凝らした

ビューバスの窓を生かし、浴室があった場所をご主人のアトリエに。奥行きのある造作カウンターのおかげで大きいサイズの版画板を制作途中でも置いたままにでき、道具が少々散らかっていてもリビング側からは見えない

洗面脱衣室には横長のカウンターの下にビルトインタイプの洗濯機を据え、洗面台の下は愛猫のトイレコーナーに

土位置を変更した浴室には、介護が必要になったときも入浴しやすいようベンチになるカウンターや手すりを設置

老後も必ず使用するトイレ空間はバリアフリーに。アームレストを両サイドに取り付け、立ち座り時の動作をサポート。配管類は見えないよう背面収納に隠してスタイリッシュに仕上げた

ロフトの上には、日常的に使わない物や思い出がある物を収納。落ち着いて読書するのにも適した空間

ロフトの側面はキャットウォールになっていて、愛猫が登りやすいようステップの形や間隔も考えて設計


カヌーを室内から外に運び出せるよう拡大した玄関ホール。出窓部分は奥様の作品を含むステンドグラスなどを並べたギャラリーとして活用。納戸の建具には意匠性が高く通気性も期待できる組子細工をあしらった

リフォームのポイント
浴室と洗面脱衣室をトイレ横に配置し、窓際にご主人のアトリエを新設。リビング横の和室と収納は寝室と納戸に変え、上部に階段付きのロフトを設けた。洗面脱衣室とひと続きのドレッシングルームは壁を斜めに取って玄関側のホール部分を広げ、通路の幅も広げて高さとゆとりある玄関に。キッチンの周囲には食器やミニカーなどを見せる収納スペースを設け、回遊性のある間取りに変更した。窓には結露防止のためペアガラス、玄関の出窓には内窓を採用して断熱性を向上させ、床には小国杉の無垢材を全面に張って心地よさも高めた。
間取り

リフォーム概要
リフォーム費用 | 約1,180万円 |
---|---|
種類 | マンション |
築年数 | 18年 |
延床面積 | 80㎡(24.24坪) |
施工面積 | 80㎡(24.24坪) |
施工箇所 | 全面 |
工事期間 | 5カ月 |
施工 | マエダハウジング五日市店 |
リフォーム前





リフォームを終えて
