中古住宅購入×リノベーション

No.1159 固定観念にとらわれない ワンルーム化プランで 家族を緩やかにつなぐ

2022.12.20
広島市西区 F様

壁の赤とテレビボードの黒の配色は奥様の当初からの希望で、ここをベースにインテリアを計画した。ダイニング側の棚には、今後、家族のお気に入りのグラスを増やしていく予定


キッチンから見たリビングダイニング。対面式のキッチンにしたかったが、スペースを有効活用するために壁付きのままとした。「リビングダイニングとキッチンをオープンな空間にしたので、対面式ではなくても十分、家族を感じられます」とご主人


つり戸棚と仕切り壁を除いたキッチン。壁に付けた照明が空間を明るく照らす。背後のカップボードは扉を付けずに見せる収納にした。「作業しながらサッとしまえるのでラクですね」とご主人


浴室のブルーの壁は当初は1面のみだったが「もっと色で遊びたい」という奥様の希望で全面ブルーに。気持ちの上がる鮮やかな浴室になった


トイレのコーディネートはご主人が担当。クッションフロアを芝生のようなグリーンにしたことからイメージが膨らみ、背後は海を思わせるブルー、側面はヨット柄の壁紙に。リビングの窓の外に広がる、海と緑の風景とリンクしている


リビングに隣接した洗面室には、造作風の使いやすい洗面台を設置。鏡の上部には横長のライトを付けたので以前より明るくなった


以前より幅が広くなり使い勝手が良くなったキッチン。色はインテリアとしてもなじむ、スタイリッシュなグレーを選択。つり戸棚をなくしたことでよりオープンな空間に


ウォークスルークロゼット内の壁はグリーンとパープルのクロスをセレクト


ウォークスルークロゼットは上部を開けることで圧迫感を軽減。リビングダイニング側の壁には暗くなるとキャラクターが浮き上がるクロスを張って遊び心をプラス。「今は食事をとるタイミングがバラバラなので」と、棚と一体化したコンパクトなカウンターテーブルを造作した


「大きい本棚がほしい」という奥様と娘さんの希望で、たっぷり入る家族共用の本棚を造作


 


 

リフォームのポイント

 海と山を見渡す見晴らしの良い高台に建つマンション。娘さんが東京の大学に行くことが決まり、子育てが少し落ち着いたこともあり「家を買いたい」と考えるようになったというF様。窓からの景観に一目ぼれして購入したマンションを自分たち好みの空間に変え、これからの暮らしを思い切り楽しめる場所にしたいと、物件探しから親身に考えてくれたマエダハウジングにリノベ―ジョンも相談することにした。

 奥様の希望は「せっかくならありきたりの改装ではなく、型にはまらない、大胆なリノベーションがしたい」というもの。その上で「帰って来て顔も見ることなく自分の部屋に入られるのは嫌」との思いから、廊下をなくし和室も取り払ってワンルーム化することで、室内全体が緩やかにつながるように。さらに利便性を良くするため、リビングダイニングにウォークスルークロゼットを設置。クロゼットの玄関側の壁にカーブをつけることで、帰宅した家族の姿が見えるように見通しを良くしている。「和室がなくなったことでダイニングからの眺めが良くなりました。ここからの眺めが好きなんです」とご主人。またLDKの壁収納は扉で隠すのではなく「見せる収納」を選び、印象的な赤いクロスと造作の黒いテレビボードの配色で印象的に仕上げた。

 夜は間接照明をつけ、ご夫婦が出会ったバーのような雰囲気の良い空間で家飲みをする。「とにかく家族のやりたいことを全て伝えました。それをプランナーさんがうまくまとめてくださって、私たちらしい家になり、とても感謝しています」とご主人も満足そうだ。

間取り

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リフォーム概要

種類 マンション
築年数 21年
延床面積 70㎡(21.2坪)
施工面積 66㎡(20坪)
施工箇所 玄関を除く全面
工事期間 2カ月
家族構成 夫婦+子ども1人
施工 マエダハウジング五日市店

リフォーム前

リフォームを終えて

プランナーさんに、「やりたいことをとにかくたくさん教えてください。万が一、ダメなときはそう言いますから」と言われたので、安心して希望を言いたい放題伝えました。ウォークスルークロゼットは上部を開けて造り、窓側に物干しを付けたので、そこで干した衣類をそのままクロゼットに収納できて便利です。バーのようなカウンターテーブルも気に入っているので、将来的にはビールサーバーを導入して楽しみたいですね!