中古住宅購入×リノベーション

No.1151 間取りは大きく変えず 空間を効率的に使えるように

2022.12.06
広島市中区 T様

リビングには大容量の収納棚があったが、大量のビデオテープやアルバムなどで占められていたため、整理して撤去。その代わりにLDKで使う物をコンパクトに収納できるよう、キッチンカウンターを造作した


 


吹き抜けの玄関にあるカウンター収納は、内部の棚を使いやすく作り替えて再利用。洗面化粧台はもともとこの位置にあったが設備を一新


壁で仕切られていた和室はリビングと一体化。引き戸を閉めれば完全個室にできる。長押や障子はそのまま使い、かつての家の懐かしさを残した


システムバスを一新した浴室には、ルーバー窓の内側にインナーサッシを新設。寒さをシャットアウトするとともに、隣家の換気口が近いため排気を避ける目的もある


ご実家リフォームの際、採用して良かったとのことからトイレの壁は上半分をクロス、下半分を掃除がしやすいようキッチンパネルにし、設備とクロスは奥様好みのピンクとパープルに


脱衣室では既存の浴室暖房機を移設して再利用。基本的にシンプルな内装コーディネートを行う中で「遊べるところは遊びたい」と、床のクッションフロアはタイル張りしたような柄を選択


棚を設けて上部にスーツケースなどが収められるようにし、空間を最大限活用したファミリークロゼット


重厚な木製のキッチンはつり戸棚とともに撤去し、システムキッチンを採用して明るく使いやすいものに。カップボード下に生ゴミ処理機を載せるキャスター付き専用台を造ってもらい、簡単に引き出せるようにした


現在は子どもたちのプレールームとして使っている洋室。木目調のフローリングは反りが生じず風合いも良い


将来は子ども室として使う予定の洋室。押し入れと天袋を撤去し、新しく2つの壁を設けて3つの収納スペースを創出。左側に固定棚を造作し、中央と右側は必要に応じて開閉できるようロールスクリーンを設置


 


 

リフォームのポイント

 結婚後は奥様の実家で暮らし、イベントやセミナーで相談に乗ってもらったマエダハウジングでその家のリフォームをしたT様。ご主人の実家である築33年の4階建てマンションが広島市内中心部近くにあり、娘さんの就学前にはここに戻って暮らしたいと考えていた。2階で暮らしていたお祖父様とお祖母様が亡くなり、4階にいたお父様とお母様が2階で暮らすようになったことで、リノベーションに踏み切った。「マエダハウジングはスポーツ施設の命名権取得などで地域貢献をしているし、ホームページの施工事例を見てすてきだなと思っていました」とT様。

 玄関を挟んだ間取りは大きく変更せず、使えるものはできるだけ再利用し、家族が暮らすにあたって使い勝手の良さと機能性を追求するリノベーションを実践。収納スペースは十分あったが、逆にあり過ぎることでたくさんの物をためていたと実感し、必要な場所に必要なだけ確保することに。LDKはできるだけ広さが感じられるよう、隣の和室をリビングと一体化して使えるようにし、重厚感のあったキッチンは思い出深いものではあったが、思い切って一新。震災ボランティアの経験から、従来以上に物を大切にしているT様は、処分する椅子や家具に感謝の言葉を書き入れた。

 住み始めてからは、開放的なリビングの心地良さや掃除のしやすさ、そして収納スペースが効率的に確保できていることを実感しているT様。お父様とお母様は既存部分に残る家の懐かしさに目を細めているそうだ。

間取り

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リフォーム概要

種類 マンション
築年数 約33年
延床面積 90㎡(27.2坪)
施工面積 90㎡(27.2坪)
施工箇所 全面
工事期間 3カ月
家族構成 夫婦+子ども2人
施工 マエダハウジング八丁堀店
リノベーション費用 約1,000万円

リフォーム前

リフォームを終えて

間取りを変えずに既存を生かすことで暮らしやすくなりました。畳やトイレなどの色を選ぶ工程が楽しく、要望に対してプランをタブレットで見せてもらえたのでイメージを共有しやすかったですね。父母はかつての家の名残を喜んでいるようです。