リフォームで床暖房の後付けはできる?方法や費用など徹底解説

リフォームで床暖房の後付けはできる?方法や費用など徹底解説
足元から寒さを和らげてくれる床暖房は、空気を汚さず、乾燥しにくい暖房器具として幅広い世代から人気です。そんな床暖房に対しては、「設置してみたいけれど、床暖房の後付けはどのような住居でも可能なの?」「費用や工期はどれくらい?」など、いろいろな疑問が浮かぶ方も多いはず。そこで、今回は数多くのリフォーム・リノベーション実績を誇るマエダハウジングが、床暖房設置に関する気になる疑問にお答えします!

リフォームで床暖房の後付けはできる?


床暖房は、戸建てやマンション、木造や鉄筋コンクリート、1階か2階かなど、住宅の種類に関わらず、基本的に後付けすることができます。

暖房器具としては、取り付けが簡単な温風が出るタイプを使っている方も多いかもしれませんね。しかし、このタイプのものは、すぐに暖かさを実感することができますが、温風は上に上昇するため、なかなか足元まで暖かくならない、乾燥しやすいという特徴が挙げられます。一方、床暖房は床下に熱源となるパイプを設置し、部屋を暖めるタイプの暖房器具です。この構造であることから、温風タイプとは違うメリットがたくさんあります。


床暖房のメリット

床暖房は、寒い空気が溜まりやすい部屋の一番下から広い範囲で部屋を暖めます。心臓から遠い足先や足首といった、体の中でも冷えを感じやすい足元から暖めてくれるので、暖かさを実感しやすいというのが魅力のひとつです。スイッチを入れて暖まるまでに少し時間はかかりますが、切ったあともすぐに冷えることはなく、徐々に冷めていくので、暖かさをキープしやすいという点もメリットとして挙げられます。

また、日頃のメンテナンスが必要ない点も床暖房の魅力です。掃除や給油などのお手入れは、忙しいときにはわずらわしさを感じることもあるでしょう。時間や手間を節約できるのは嬉しいポイントに入るはず。


床暖房を設置するときの注意点

床暖房は、床面積の50~70%に設置していれば、暖房効果が得られると言われています。部屋全体に行き渡るように設置する必要はなく、生活スペースを中心に設置するのがおすすめです。また床暖房を設置するときには、床材選びも重要なポイント。床暖房用のフローリングや熱に強い床材を選ぶなどの配慮が必要です。


床暖房の種類


床暖房は、電気式と温水式の2種類に分けることができます。まずは、それぞれの特徴を紹介しましょう。


「電気式床暖房」の特徴とは

電気式床暖房は、電熱線など発熱体が通ったパネルを床下に設置し、床を通して部屋全体を暖めるタイプです。工事内容はシンプルなので、初期費用は比較的安く済ませることが可能です。

一方、スイッチを入れてから温まるまで時間がかかる、長時間使っていると高温になり床に触れていたところが低温やけどをする恐れがあるなども電気式の特徴のひとつ。
トイレ・脱衣所など狭い範囲で短時間使う場合や、工事費用を安く抑えたい方におすすめです。


「温水式床暖房」の特徴とは

温水式床暖房は、電気やガスなどで温めた水を床下に設置したパイプに流して部屋を暖めます。温水式は立ち上がりがスピーディなため、部屋を均等に暖めることができ、ランニングコストを低めに抑えることが可能です。

一方、床下に配管設備を設置しなければいけないので、電気式に比べて工事費用は少し高くなります。具体的な費用としては、配管や熱源機の設置など。費用だけでなく、時間も掛かります。他にも、定期的な点検や部品交換などメンテナンスが必要などの特徴も。
こちらは、長時間過ごすことの多いリビングや個人の部屋などにおすすめです。


床暖房のリフォーム方法や費用は?

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床暖房のリフォーム方法は、大きく分けると直貼りと全面張替えの2種類あります。ここでは、それぞれの内容や費用について解説します。


直貼り

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直貼りは、既存の床の上に床暖房の設備を設置し、上から床材を重ねて仕上げる方法です。
費用相場は、1畳あたり約5~8万円。床の解体や撤去といった作業が不要のため、直貼りは比較的工事費用を抑えることができる方法です。
工事期間は、種類によっても異なりますが、撤去や解体といった大がかりな作業がない分、1~2日程度で完了することがほとんどです。

直貼りで床暖房を設置した箇所は、設置前に比べ床が1~2cmほど高くなり、他の箇所と段差が生じてしまいます。高齢者や小さな子どもがいる家庭などは、段差部分につまずき防止のクッション材を取り付けるなど対策が必要です。


全面張替え

全面張替えは、床材を撤去して床暖房の設備を設置し、新しい床材を貼り付ける方法です。
費用相場は、1畳あたり約8~11万円。これは、床暖房設備の設置費用なので、プラスして約10~15万円程度の床材の解体・撤去費用がかかります。
直貼りに比べて費用が高くなりますが、段差が生じるなどの心配はありません。全面リフォームやリビングリフォームなど、床材を張り替えるタイミングに合わせて行えば、撤去費用を抑えることが可能です。

工事期間は、設置範囲によって異なりますが、1~4日程度が一般的。場合によっては、5~7日かかることもあるので、スケジュールは見積もり時などにきちんと確認しておくことが重要です。また、リビングのみなど部分リフォームの場合には、既存の床材との色ムラが生じないよう、色合いや見た目に気をつけながら新しい床材を選ぶのがポイントです。


熱源機の設置

電気やガスを使って温水を作って部屋を暖める温水式を採用した場合、床暖房の設置費とは別に、熱源機の設置費用として約25~100万円が必要となります。
費用は、エネルギー源に何を使うかによって大きく変わってきますが、電気なら50~100万円程度、ガスなら25~50万円程度が一般的な設置費用です。また、熱源機は屋外に設置するため、設置するのに十分なスペースがあるかどうかを事前にチェックしておくことも重要です。


床暖房設置のご相談はマエダハウジングへ!

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床暖房は、マンションや戸建てなど住宅の種類に関わらず後付け可能です。種類によってそれぞれ特徴がありますので、自分の設置したい箇所にはどちらの種類が合うか、どの工事方法がいいのか、設置する際にはしっかり検討することが大切です。
広島のマエダハウジングでは、これまでに床暖房の設置を含むリフォーム工事を多数取り扱っています。床暖房の設置を検討している方は、是非マエダハウジングへご相談ください。

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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。