子育て世代のリノベーションポイント!失敗しない間取りや費用とは

子育て世代のリノベーションポイント!失敗しない間取りや費用とは
新築より初期費用が抑えられることもあり、最近では中古物件の需要が伸びています。とくに子どもがいる家庭は、育てやすい環境や生活導線に配慮した間取りに造り替えることも少なくありません。そこで今回は、子育てのしやすいリノベーションポイントについて紹介します。リノベーションにかかる費用例のほか、補助金についてもチェックしていきましょう。

【住宅タイプ別】子育て世代のリノベーションのポイント


戸建てと中古マンションでは、リノベーションのポイントが異なります。まずは、それぞれの特徴を押さえていきましょう。


戸建てはプランニングの幅が広く庭も活かせる

戸建てのリノベーションポイントは、プランニングの幅が広いところです。築浅、築古のどちらでも、元の骨組みを活かしたリノベーションができるほか、増築や配管を変えることもできます。また、中古マンションでは共有部分とみなされる外装やベランダのリノベーションができるのは、戸建てならではの利点でしょう。
さらに、庭を活かしたウッドデッキやサンルームをつけることもできます。また、庭の一部分を削って住宅に組み込む増築工事も可能。自由度の高いリノベーションが叶います。


中古マンションリノベは防音がマスト

集合住宅である中古マンションのリノベーションで気を付けたいのは、足音や声などの生活音に対する近隣住民への配慮です。とくに子どもがいる世代であれば、リノベーションの際に防音性能をプラスする家庭も少なくありません。壁へ遮音シートを入れたり、床材を工夫したりして防音対策をしましょう。
また、中古マンションは建物の構造によってリノベーションの自由度が変わります。物件購入前にどの程度リノベーションすることが可能かを調査することも大切です。


子育て世代の中古リノベーションでおすすめの間取り


ここからは、子育て世代が過ごしやすい間取りの特徴を紹介します。


対面型キッチンのあるLDK

子育て世代に人気なのが、対面型キッチンのLDKです。赤ちゃんや小さい子どもがいる場合は、料理をしながら様子がわかるため安心できます。また、子どもが学校に通うようになると、リビング学習を見守りながらご飯の支度をすることも可能です。


家事導線を考慮した水回り

最近の住宅では、家事導線を考えられた間取りが人気です。料理や洗濯、掃除などの家事は、ほぼ毎日当たり前のように繰り返されます。洗面所から物干しまでが遠かったり、掃除がしにくい間取りだったりすると、ストレスの原因となるでしょう。
また、最近では男性が家事に参加する機会も増えています。スムーズな家事導線を作っておくことで、家族で家事を協力しやすくなるというメリットもありますね。


子どもの成長に合わせた可変プランを考慮

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子育て世代では、子どもの成長に合わせて部屋の造りを変えたくなることもあるでしょう。まだ子どもが小さいうちは、リビングで家族一緒に過ごすことも多いですが、学校に通うようになると子ども部屋が必要になります。さらに思春期に入れば、子ども一人に一部屋必要になることもあるでしょう。
また、子どもの独立後は夫婦で暮らすことがメインになります。生活の流れに合わせて組み替えられるような柔軟性のある間取りも視野に入れておくと良いですね。


リビング横の和室

子育て世代には、リビング横に和室を設置するのもおすすめです。畳はフローリングよりクッション性があるため、赤ちゃんのオムツ替えスペースやハイハイの練習場としても安心です。


玄関収納の設置


リノベーションの際には、玄関収納も合わせて見直しましょう。家族の数だけ履物が増えるほか、三輪車やサッカー、野球など子どもの外遊び道具も増えていきます。また、キャンプやBBQなど、子どもとアウトドアを楽しむ日も来るかもしれません。そのようなレジャーグッズも収納できる玄関を設置しておくと便利ですよ。


子育て世代の中古リノベーションにかかる費用目安

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中古物件をリノベーションするときに気になるのが、お金の問題です。決して安い買い物ではないため、慎重に考えたいですよね。ここでは、築年数別にかかる費用の目安を紹介します。


築年数10年未満:100~200万円

築年数10年未満の物件は、あまり老化が進んでいないため大幅なリフォームは必要ないでしょう。築年数が少ない分、少し購入費用は高くなってしまうかもしれませんが、その分リノベーション費用は安くすむことが多くなります。最低限の修繕となる、クロスやフローリングの張替程度で済むこともあるでしょう。
クロスの張替は50~100万円、フローリングで100万円程度かかることが多いようです。そのため、100~200万円程度を目安に準備しておくと良いでしょう。


築年数15~20年:約500万円

築年数が15~20年経つころには、劣化による水回りや床、壁のリフォームが必要になってきます。水回りのリフォームには、キッチンや浴室、トイレが該当します。それぞれの費用目安の内訳は以下の通りです。

・キッチン:150万円
・浴室:15~25万円
・トイレ:20~60万円

水回りだけで約200万円かかると思っておきましょう。また、築浅のリフォーム同様、クロスやフローリングの張替は必須です。そのため、かかる費用は300~500万円程度となるでしょう。


築年数25年以上:約700万円

築年数25年以上の中古物件になると劣化している箇所も多いため、大掛かりなリフォームをすることが増えてきます。しかし、物件自体の価格が安くなっていることも多いため、その分の予算を使って全面リノベーションに踏み切る家庭も多いです。
この場合、間取りは変えずに内装や設備を新しくする「リフレッシュリフォーム」や、骨組みだけ残して間取りや設備をすべて変える「スケルトンリフォーム」を採用することが一般的。

70平方メートルのマンションの場合では、リフレッシュリフォームで500~700万円、スケルトンでは700~1,000万円程度の費用目安となります。しかし、築年数が経過しているぶん、施工中に腐食やカビ、白アリなどの被害が見つかるケースも。そうなると、さらに修繕費がかかってくるため、こういうケースも想定しておくことが大切です。


広島県でもらえる補助金

リノベーションにはたくさんのお金がかかるため、地域によっては補助金制度を取り入れていることもあります。ここでは、広島県内で活用できるリフォーム、リノベーションに関する補助金を紹介します。


広島市子育て世帯住替え促進リフォーム費補助事業

「広島市子育て世帯住替え促進リフォーム費補助事業」は、小学生以下の子どもがいる家庭が一定期間空き家となっている住宅団地に住替えることで、リフォーム費を補助してくれるというもの。リフォーム費用の2分の1以内、1戸につき50万円を上限に利用できます。対象住宅は戸建てのみ、対象となる住宅団地のみに使える補助金であるほか、申し込みは書類のみのため、利用の際にはしっかりと条件を確認しましょう。


「ひろしまの森に木づかう家」融資制度

「ひろしまの森に木づかう家」融資制度は、広島県の産材を一定量以上使用することを条件に、通常より低金利でローンの借り入れができるというものです。適用条件には、増築、改築により指定産材の最低使用量を越えていることや、登録事業者での施工があります。
リノベーションにかかる費用は高額になることが多いため、低金利で借り入れができる制度はうれしいですね。


子育て世代のリノベーションは長く使えることがポイント

賃貸と違い、自分好みにアップデートしやすいのが持ち家のメリット。とくに子育て世代のリノベーションでは、生活のしやすさや時間の経過とともに変化できる家の需要が大きいのが特徴です。
子どもとだけでなく、夫婦でコミュニケーションの取りやすくなる家づくりは、長く愛せる住まいの必須条件といえるでしょう。また、リノベーションには多額のお金がかかってくるため、やりたいリノベーションと費用はしっかり検討したいところ。リノベーションについて知りたい点がある方は、是非マエダハウジングへご相談ください。

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PROFILE この記事の監修者

前田 政登己
代表取締役社長 
前田 政登己
自動車メーカーからリフォーム業界に入るも「何ていい加減な業界なんだろう」という思いから1995年にリフォーム専門でマエダハウジングを創業。30年間、3万件以上の夢の住まいづくりに携わり、現在(2023年1月時点)9年連続広島県総合リフォーム売上1位(リフォーム産業新聞調べ)となる。「リフォームで家族の明るい会話を増やしたい」という思いから、リフォーム専門紙「広島の安心安全リフォーム」「広島リノスタイル」を出版。また、「中古を買ってリノベーション!」「困った空き家を生きた資産に変える20の方法」「漫画 失敗しないリフォーム・リノベーション」などの書籍も発行。 「経済産業大臣表彰 先進的なリフォーム事業者表彰」「中国地域ニュービジネス大賞優秀賞」にも選ばれた。