~体験者が本音で語り合う~
リフォームよもやま
座談会 第21回
今回集まっていただいたのは、三者三様のリフォームを経験された3組のご家族。
親世代から受け継いだ築100年の古民家をリノベーションした郷田様。中古マンションを購入してLDKと水回りを改装した加藤様。住み慣れた自宅マンションを、趣味を楽しむカフェ風に生まれ変わらせた門田様。
それぞれのこだわりやアイデアには、これからリフォームを考える方に役立つヒントが詰まっています。
ご主人の実家近くの中古マンションを購入し、家族が長い時間を過ごすLDKと水回りをリフォーム。LDKは気に入った家具に合わせ、白とナチュラルなブラウンで統一し、フロアはあえて木の風合いを抑えたものにすることで上品に仕上げた。見た目と使いやすさで厳選した造作洗面台がこだわり。
「孫たちが集まれる場所を」と、ご主人の生家である古民家をリフォーム。床や壁、天井に断熱材を入れ、窓にペアガラスを採用して寒さ対策を徹底し、薪ストーブを導入。間仕切りの多い間取りを変更し、開放感のある吹き抜けのリビングを実現した。古い建具は有効利用して味わいのある空間に。
独立型だったキッチンを明るい光が差し込む対面式のアイランドキッチンに。レンガのデザインやカウンターを取り入れ、趣味のコーヒーを満喫するカフェ風にした。ものを極力減らし、キッチンの中に奥様が家事やパソコンを操作するためのカウンターも設置。玄関には趣味の自転車を置く土間をつくった。
門田様
築26年のマンションで水回りの劣化がひどかったのがきっかけです。主人は3年間の再任用中でしたが、完全にリタイアした後だと億劫になるから、やるなら今しかない! と思ったんですよね。そのとき、どうせリフォームをするなら水回りだけではもったいないと感じました。昔ながらの間取りで、キッチンが狭くて風が通らないという不満がずっとありました。キッチンを対面式にして家族の会話に私も参加したかったんです。それで間取り変更を含めた全面リフォームに踏み切ったのですが、まわりにマエダハウジングでリフォームして大満足している知り合いが3人いたので、会社選びは迷いませんでしたね。
どこに依頼しようかとあちこち探していたのですが、ちょうど立ち寄ったマエダハウジングで対応してくれた方が妻と同郷で、とても親身に話を聞いてくださったのでお願いすることにしました。
加藤様
私たちは社宅暮らしで転々としていたのですが、子どもが成長するとともに社宅では手狭になり、購入を検討し始めました。しかし、将来的には実家を譲り受けることになっているので、今は費用を抑えつつ、自分たちのしたい暮らしが叶えられる中古マンションのリフォームを選択しました。他社に相談すると値段ばかりが膨れ上がっていったのですが、マエダハウジングは私たちの要望を聞いた上で必要なところだけリフォームして費用を抑える提案をしてくれたので、信頼できると思いました。
郷田様
うちはとにかく断熱材とペアガラスで寒さ対策を徹底し、2部屋を1部屋にしてリビングを広くとり、空間を有効に使えるようにしました。部屋数や階段の位置を変えたプランを6つほど出してもらったのですが、その中から自分たちが使いやすく、子どもたちが帰省したときにも困らない内容を選びました。古い梁を生かしたり、書院はそのままにしておくなど昔ながらの趣を残しつつ、開放的で住み心地の良い家にしてもらえたと思います。何より孫たちがすごく喜んでいて、遊びに来ると家中を走り回っています。プランナーの方が良いプランを提案してくれたので、最後には何でも「それでお任せします!」というような感じでした(笑)
加藤様
うちもそうです(笑)。リフォームを検討し始めてからインスタグラムや雑誌をいろいろ見て、自分たちでもある程度決めていたのですが、プランナーさんの提案の方がずっと良いんですよね。しかも、私たちの好みをすごく理解してくださって、「こういうのお好きではないですか?」「そうそう、そうなんです!」というやり取りを何度したことか(笑)。わが家は、まず優先順位をつけて手をかけるところとかけないところに分け、今回は寝室には手を加えず、リビングと水回りを中心にリフォームしました。最初に家具屋さんで気に入ったキッチンカウンターを見つけ、それに合わせてキッチンのテイストを決め、リビングのソファなどの家具を合わせていきました。あと、造作の洗面台は造って良かったと思いますね。洗顔中に水が飛び散っても問題のない広さがあり、コンタクトレンズが流れないように栓ができるタイプのシンクを探してもらいました。キッチンの下がり天井に間接照明を入れてもらったので、夜のんびり過ごすときに重宝しています。照明って思った以上に大事ですよね。
郷田様
うちは照明ではないのですが、担当の方が薪ストーブを提案してくれました。火を見ていると、とても癒やされますよ。それに、暖かさも柔らかくて、心地良いんですよね。一気に暖めたいときにはエアコンもつけますが、30分くらいすると消して、薪ストーブだけで過ごしています。扱いも簡単で、妻や子ども、孫たちもみんなで火の世話をするので、冬は薪ストーブのまわりに自然と人が集まってきます。前は冬にこの家で過ごすのが嫌だったのですが、今は冬ならではの楽しみができました。
門田様
すごくすてきな過ごし方ですよね。私たちは、カフェ風のキッチンに合わせて照明を選びました。コーヒーミルやケトルなどコーヒーの道具もそろえて、日常的に楽しんでいます。主人がこだわりの豆を買ってきて淹れるので、私がキッチンのミニ黒板に「本日のコーヒー」を書いておくんです。きれいになった家を見に友だちがたくさん来てくれるので、カウンター越しにおしゃべりも楽しんでいます。リフォームに合わせて徹底的に整理し、いらないものは捨ててすっきりと片付いているので、いつでも人を呼べるようになったのは良いですね。新しくものを買うときも、「待って、これは今の家に合う? どこに収納できる?」とよく考えるようになりました。
加藤様
それ、すごく分かります。ただ私の場合、好きなものに囲まれた家になったことで家に合う食器がほしくなったりして、厳選はするのですが物欲も出てきました。気に入ったものを探すのが楽しくて。あとはDIYが趣味なので、これから棚を付けたりしてより自分たちに合った家にしていきたいと思っています。
加藤様
写真だけ見るより、実際にリフォームされた家を訪れてみると感じ方が違いますよね。私たちも、実は門田さんのお宅に見学に行かせていただいたんですよ。
門田様
えっ、そうなんですね! どうりでお会いしたことがあるような気がしていました(笑)。
加藤様
その節はありがとうございました。造作の洗面台も門田さんのお宅で見て感動して、ぜひうちでもやってみたいと思ったんです。
郷田様
私も見学は行きました。古民家リフォームはそんなに数がないのですが、自分たちのイメージとは違うな、と分かることも参考になります。雑誌を見たり、リフォームのイベントに参加したりもしました。やっぱり勉強しないとだめですね。実際にできたものは、マエダハウジングさんのおかげで想像よりずっと良いものになりましたけどね。
門田様
自分たちの希望を伝えた上で、プロのアドバイスを聞くことも大切ですよね。私たちも当初は床の色を薄いグレーで考えていたのですが、その色だと全体のカラーバランスが悪くなるとプランナーさんに言われて、少し濃いめの色に変更しました。全体の中での兼ね合いを考えるのは素人には難しいので、プロの意見が聞けて良かったです。
加藤様
そうですよね。うちも床は無垢が良かったのですが、床暖房や防音の関係で張れないことが分かり悩んでしまって。プランナーさんに幅の広いフローリングにすると雰囲気が良くなるとアドバイスをいただいて、サンプルだけでは分かりにくかったのでマエダハウジングのショールームに実際に張ってある床を見に行きました。今では床の素材が1番気に入っています。床は面積も広いので、イメージが変わりますね。リビングと水回りを気に入ったものにしてもらったので、寝室をリフォームしなくても生活の満足度がかなり上がりました。