戸建住宅全面リフォーム

No.1179 広々とした使いやすいリビング 和室を残してリラックスできる空間に

2023.02.21
廿日市市 I様

もともと居間と台所に分かれていたが、壁を取り払って広々としたリビングダイニングに。構造上外せない柱と筋交いはカウンタースペースとして生かしている


玄関ホール。位置などは変えず、昔の茶室建築などに採用された船底天井を中央の磨き丸太とともに生かした。もともと窓の多い明るい玄関だったが、収納を大きくしてより機能的になった


ソファ側から見たLDK。木の風合いが優しく居心地の良い雰囲気を醸し出している


キッチンはLIXIL「アレスタ」を導入。背面には天井までの高さがある収納と腰高のカウンター収納を設けて使いやすさを向上させた


洋室の障子は和モダンな雰囲気に合う雪見障子を再利用した


8帖の和室は床をフローリングにし、天井は木目調に。床の間の趣は残しつつ、テレビを置いて背後にグレーのアクセントクロスを張り、間接照明を設けた。柱は濃い色に塗り直して全体のトーンを合わせた。左手の襖も金混じりの黒っぽいモダンなデザインに


ご主人の趣味部屋も兼ねた和室。畳に座って釣り竿の手入れをするのが楽しみなのだそう


階段は既存のものを生かしながら、表面をきれいに。廊下も含めて全面リフォームしているが、間取りはLDK以外ほぼ変えずに残している


トイレはストライプ×パープルのクロスで華やかに。奥様の好きな色や柄でコーディネートしたお気に入りの空間。手洗いも新たに設置した


浴室は、LIXILのユニットバス「リノビオV」に一新


洗面室も奥様の好みを反映した色使いに。水回りを好きなデザインにすることで家事をする際にも心が弾む。洗面台もLIXILを採用した。「テーマとしては古いものを生かした和と洋のミックスです。懐かしさもありながら、機能的で使いやすい家になりました」と奥様

 

リフォームのポイント

 ご主人の祖父母の家を譲り受けることになり、「子どものころからよく遊びに来ていた家だから、大切に残したい」という思いでリフォームを考えたI様。知人の司法書士からの紹介でマエダハウジングを知り、家を見てもらったところ、思ったよりも状態が良く、構造そのものの修繕はほぼ必要ないことが分かった。「しっかりした家を建てていた祖父母に感謝ですね。ちょうどわが家も3人目が生まれるところなので、お金はできるだけ残しておきたい。それもあって、もともとあるものを極力生かし、思い出を大切にしながら予算も抑えたリフォームにしたいと思いました」とご主人は言う。

 とはいえ、リフォームを機にきれいな家に住みたいという憧れもあり、家族が集まるLDKは元のダイニングキッチンとリビングの壁を取り払い、使いやすい洋室に一新。家族が心地良く過ごせる明るい空間にするため、ライトカラーの床を採用し、ナチュラルテイストが好きだというご主人の意向で天井も木目調に。奥様がインスタグラムで見つけて気に入ったというレンガ調の壁も取り入れ、古さを感じさせないモダンな空間にした。

 一方、和室は元の雰囲気を生かしつつ、襖を設え直し、床をフローリングに張り替えてセカンドリビング扱いの洋室に。床の間のあった場所にテレビを設置して祖父母が使っていた椅子とテーブルを置いたら、しっくりきたという。「祖父母が住んでいたころの名残があって落ち着きますね。子どもたちも気に入って、よくここで遊んでいます」とご主人。隣接する和室には畳を残し、ご主人の趣味の釣り道具を保管したり、手入れをする部屋として使っている。

 奥様のお気に入りは、壁紙に遊び心を加えたトイレや洗面室。「洗面室の床はタイル調にして、紫の天井に合わせた色にしました。入るたびにかわいいと思えるので、生活が楽しくなりましたね」と、うれしそうだ。本当はかわいらしいものが好みだという奥様は、LDKは家族のことを考えてシンプルにした分、よりプライベートな空間である水回りには好みを存分に反映させている。

 ご主人も「両親が初めて来たときは『モデルルームみたい』と驚いていましたが、和室などに前の家の面影があり、安心したようです。わが家らしいリフォームになり、大満足しています」と話してくれた。

間取り

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リフォーム概要

リフォーム費用 約1,470万円
延床面積 132㎡(40坪)
施工面積 132㎡(40坪)
施工箇所 全面
工事期間 4カ月
築年数 約35年
種類 戸建て
家族構成 夫婦+子ども2人
施工 マエダハウジング五日市店

リフォーム前

リフォームを終えて

マエダハウジングの担当の方がとても親切で、古いものを残しながら、自分たちの希望も全て反映させることができました。心配なのは予算でしたが、それについても一つ一つ細かく確認しながら進められたので納得しています。水回りには妻の好みを取り入れましたが、派手すぎず家族も満足できる仕上がりになりました。妻と子どもは特に和のテイストが好きというわけではなかったものの、今ではとても落ち着く空間で気に入っています!