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No.536 広島市　M様邸 戸建全面リフォーム事例

既存部分を生かしながら手持ちのアンティーク家具と調和したレトロモダンな空間

　以前のアパート暮らしでは、家事を楽しんだり、本来好きなはずのインテリアにこだわってみたり...という気が起きなかったM様。
　「私らしい生活がしたい」と挑んだ中古物件×リノベーションで手に入れた住まいは、「お気に入りの椅子に座って、1杯の珈琲を飲むだけでも幸せです」というほど満足な仕上がりに。
大成功に終わったM様邸のリノベーションだが、途中の過程で一番苦労したのが"やりたいこと"と"予算"との兼ね合いだったという。
「計画当初、金額をあまり気にせずにやりたいことをどんどん伝えていき、改めて見積もりを見てびっくり！ 予算が大幅にオーバーしていました」とM様。それからは、やりたいイメージに近づけながらもコストダウンする方法をコーディネーターの岸田さんと模索していった。例えば、TVボードには足場板を4本入れたかったがバランスを考えて2本にしたり、壁の一部にガラスブロックを入れたかったが、それは重要ではないと考えなおしたり――。
しかし、結果的には「諦めた感じがしない」仕上がりになった。それは、飾りたいインテリアが多かったM様にとっては、引き算をしたシンプルな空間がベストだったということだ。
　2人のお子様たちは、リノベーション前は古い家に不安を感じていたようだが、工事の途中から「なんかよくなる気がする。いいじゃん母さん」と言ってくれ、今では2人とも自分の部屋よりもリビングにいるほうが多いとか。家族みんなのお気に入りの空間が誕生したようだ。

リフォーム前

リビング	リビング
玄関	廊下
トイレ	洗面
キッチン

元々のDKと2間続きの和室だった部分を、垂れ壁を残しながら壁を撤去したり、建具や鴨居を外すことで、3DKから広い1SLDKに間取り変更。キッチンは対面キッチンを採用し、大容量のウォークインクロゼットも新設した。既存のものを最大限活用したいとのM様の要望もあり、手を加える部分と残す部分をしっかりと見極めてリノベーションを行った。

リフォーム後

対面式のシステムキッチンはトクラスを採用。ペンダントライトはインテリア&DIYショップmamé decoで購入したもの	リビング空間にあるTVボードと飾り棚は、全体の雰囲気に合うよう足場板で造作。アクセントクロスはコーディネーターの岸田さんのアドバイスで採用した
リノベーションの際によくある"構造上抜けない柱"。M様邸は１本抜くことはできたのだか、「空間のアクセントになるから」とあえて2本とも残す形に。床はミモザの無垢材を採用。障子は障子紙だけ貼り換えた既存のもの	3間一続きになった空間に、それぞれ個性の違うソファとローテーブル2セット、机と椅子1セットが絶妙に配されている。M様のコーディネートセンスに脱帽
階段下の押し入れを取り込み、シェルフとPCデスクを配して書斎コーナーに。写真右上の天袋は奥行きを浅くしてもらい、本棚として活用している	頻繁に洗濯をしないデニムのパンツなどを一時的に収めておく、見せる収納。クロゼットの中で洗濯したてのものと一緒にしないためのM様のアイデア
床にはアクセントとしてデザイン性のあるクッションフロアを採用	洗面台は造作。縦に配したアメリカンスイッチもポイント
家全体の雰囲気に合わせてシステムバスの一面も木目調を選んだ	アルミの引き戸を開き戸に変更。予算はかかったが玄関は"家の顔"なので外せないポイントだった
床の大部分や天井、立派な框などはそのまま使用。壁は白いクロスに貼り換え空間を明るく	玄関の一部に大きな破損があった。床材で修繕をすると同じ質感のものがないため、修繕箇所だけ浮いてしまう。そこで、M様のアイデアでタイルを施工し、問題をクリアした
予算の関係で改修できなかった階段はDIY用のマスキングテープを組み合わせて装飾	mamé decoで購入したアイアンのフックにお気に入りのかごバックをかけて
シューズクロゼットの中には、汚れた靴を室内で洗えるようにとマルチシンクを設置

リフォーム概要