No.705 安芸府中町 I様邸 マンション全面リフォーム事例

修繕ではなく 今の自分に合った “暮らし”をデザイン


 ご主人と3人の子どもとマンションで暮らしていたI様。これまでフローリングの張り替えや和室の広さ変更、トイレやキッチンといった水回りの一新など、設備の経年劣化や子どもたちの成長に伴って大小さまざまなリフォームを何度も経験。複数の業者でリフォームを行い、マエダハウジングとは約15年前に洗面化粧台を新調したのが最初の出合いだった。
 その後、子どもたちは独立しご主人が単身赴任となったことから、家族みんなが家に集まったときにくつろげるようにと、約8年前に大がかりな和室リフォームを同社で行った。好きなアンティーク家具を生かして古材を張った床や珪藻土壁で構成した、イメージ通りの空間づくりに成功。また、ヨガに目覚めたI様は、この広いリビングダイニングで完全予約制のヨガのレッスンを開いていた。
 それから数年後、今の暮らしに合ったより快適な住まいを実現すべく、I様は再度リフォームを決意。以前のリフォームですっかり意気投合した、同社女性コーディネーターへ全幅の信頼を置くI様に、新たな業者選びの選択肢はなかったという。

 I様が最初に挙げた要望は、手持ちの円形こたつを生かすこと。「丸テーブルを食卓として使っていたのですが、床に座るスタイルは娘たちにとってあまりくつろげないようで...」とI様。さらに、部屋の雰囲気を変えるのが好きなI様は、柄の異なるクロスを空間によって使い分けることを希望。ご主人の部屋の収納を使いやすくすることや、ヨガの最中に視線を向けることが多い天井の照明の変更など、以前にも増して細部にまでこだわったリフォームをイメージしてプラン作成に着手した。

リフォーム前

リビング 洋室


 I様の要望を踏まえながらプランニングを進めていく中で、新たなアイデアも続出。丸テーブルの活用方法を考えるうちに小上がりの新設を思い立ち、打ち合わせを重ねた末に、和室の一角に教室の生徒さんの休憩場所にもなる小上がりを設けることを決定。その流れで和室の収納をなくすことや、和室の雰囲気をガラリと変えることなどをプランに反映していった。部屋の印象を変えるクロスを選ぶのはI様で、女性コーディネーターがそのクロスを使う場所を決めたり色の選択を助言したという。



 女性コーディネーターと共にアイデアを出し合い、I様の理想空間がついに完成。一番のお気に入りが、小上がりを設けた和室。3種類のクロスを張り分け、アンティークな雰囲気が一変した和室は教室の生徒さんに好評で、「私の冒険的な色柄のクロス選びを、プロのセンスでうまく空間に生かしてもらえました」とI様。膝への負担を避けたい生徒さんは、小上がりができたことをとても喜んでいると言い、洋室の収納スペースの分割やリビングダイニングの照明変更などにも満足度は申し分なしとのこと。
 現在のI様の暮らしを満足させてくれるリフォームは成功したが、「リフォームに終わりはないはず。何年か経って、またリフォームしたくなるかもしれませんよ」と笑うI様。次のリフォームもそう遠くないかもしれない。

リフォーム後

ヨガの生徒さんにも居心地良さが感じられるようなリフォームを実践したI様 収納をなくして小上がりを設けた和室。小上がりの高さは府中店のショールームで実際に座って決定。結果的に、掘り込み床と壁の距離が壁にもたれて座るのにちょうど良くなったとか
畳の色に合う無地のモスブルーなど3種類のクロスが和室に表情をプラス。壁にあしらった古材の長押(なげし)は、もともと1本だったものを2本に分割。ハンガーを掛けやすいよう溝を深くしてもらった テーブル下の掘り込み床は、ゴムの木を集成して造った框(かまち)で縁取った
青空柄のクロスを勾配天井に張ったI様の部屋。壁を隔てた向こう側のご主人の部屋と収納スペースを分け合い、壁にはレンガ柄、収納内部は黄色いゾウ柄のクロスを採用 ご主人の部屋の収納。ドアと干渉した部分はI様の部屋で活用
コンクリート柄のクロスが印象的なI様の部屋。押し入れの中は棚の高さと壁の位置を変え、布団が収納できるようにした 本物のようなレンガ柄のクロスはI様の部屋の一部に張った
I様の部屋の天井に張った青空柄のクロス。勾配天井に張ることで視覚的に一層の開放感を感じさせる効果を発揮 小上がりの壁にあしらった個性の強い色柄のクロス使いはプロならでは。境目の塗装の色にまでこだわったという
I様の部屋の収納内部にはユニークなアニマル柄のクロス

リフォーム概要

種類 マンション
築年数 約30年
施工面積 45㎡(13坪)
施工箇所 リビングダイニング、和室、洋室2室
工事期間 3週間
家族構成 夫婦
施工 マエダハウジング府中店


リフォームを終えて

何度もリフォームを経験した者として、やはり大切なのは「リフォームの質」。以前のリフォームで私の好みを把握してくれて、信頼の置けるコーディネーターさんとの打ち合わせは、まるで女子会のような雰囲気で楽しくできました。お金の使い方って、子どもや家、趣味など人それぞれですから、日々の生活を豊かにしてくれるリフォームに使いたい人は、我慢せずに思う存分やりたいことをやればいいと思いますね。生活の拠点を再び移して、ここで暮らすのが今から楽しみです。