No.861 広島市中区 オリガミンビル マンションリフォーム事例

築33年の雑居ビルをココロオドル場所へ


リフォーム前

外観

 会社の事務所と両親の自宅があった建物を売却するため、新しい拠点となる場所を検討し、探していたH様。近くにあった築30年以上のビルを気に入り、現在のオフィスを移すだけでなく、今までにない付加価値を加えたいと計画。以前から親交のあったマエダハウジングに相談したのが今回のきっかけだった。もともと旅行が好きで、周りからは「ホテルマンにもなれる雰囲気」と言われていたというH様が、広島で増えている海外からの観光客に滞在してもらえたらと、宿泊施設にチャレンジ。2階にオフィス、3階から7階をゲストルーム、1階には自社の社員やスタッフが優先して使える保育園を視野に入れたスペースという複合ビルへコンバージョンさせた。
 特にゲストルームは、よそと違う空間づくりにこだわり、アーティストとして活躍するmais(マイス)さんの壁画と、アートポスターを採用。テーマは広島の平和を象徴する折り鶴から発想した名称「オリガミン」をイメージしたもので、部屋ごとに印象を変えた作品を楽しめる。壁画は壁に直接描かれ強さと優しさが伝わる。ポスター作品も上品な迫力があり、ここでくつろぐ特別な時間を想像させてくれる。
 マエダハウジングを中心に、さまざまな役割の協力会社が集まり、H様の熱い思いに応えた。宿泊施設のオープンに誰もが心を躍らせる。


 ビルの2階に新しい事務所が誕生。「社員が出社したい、来客が訪ねたくなる、そういう空間にしたいと思いました。私自身がカフェで仕事をする機会もあり、手本にしたいとマエダハウジングさんと相談しました。イメージ通りの仕上がりになりました」と笑顔を見せるH様。
 ビル名は「折り紙」とホテルや滞在を意味する「イン」を合わせた、「オリガミンビル」という広島らしい造語。観光で訪れるゲストがシングルやツインを複数予約しなくても、ファミリーやグループで長く滞在可能な施設にしたいとH様は期待を寄せる。地元の人もグループでのパーティーや宿泊など、普段使いが楽しめそうだ。ビルオーナーの思いが詰まったコンバージョンとなった。


リフォーム後

3階から7階のゲストルームは異なる表情が楽しめる造り。畳コーナーにこたつやベッドを置き、木の雰囲気をあしらうキッチンや家具、アート作品に癒やされるタイプの部屋 各部屋にフルオーダーのキッチンを設置。IHの調理器は卓上でも使えて、多目的な食事スタイルにも対応
広島市内の利便性と資産価値に恵まれたビルを購入。
新しい事業オフィス、宿泊対応のゲストルーム、保育園スペースを有する多目的ビルへ用途変更(コンバージョン)させたオーナーのH様。
心も躍る楽しみな場所へと生まれ変わりました。
浴室はゆったりとリラックスできるよう独立して確保。洗濯機も設置している
折り鶴をテーマとしたアートポスターのある部屋。明るい色調が一層広さを実感させる。木の優しい風合いを演出する建具が、和モダンのインテリアにもよくなじむ 最大6人が宿泊可能な部屋。ホテルライクな満足度が得られるスペースを実現した。外国人だけでなく、日本人にも受け入れられる居心地の良さも魅力
ユニットバスではなく独立したトイレ。空間としての心地良い広さを考慮した快適設計 高さを調整できる多目的な可動棚を出入り口のそばに設置。タオルなどのリネン類や履物などもスッキリ整理
建物の2階フロアはH様が代表を務める会社のオフィスにリノベーション。デスクを仕切るグリーンが効果的なアクセントに。明るく爽快な空気の広がるオフィスになり、スタッフのコミュニケーションも弾むとか 同じフロア内に確保した専用の会議室。壁のブルーと引き戸収納がコントラストを演出。グリーンのオブジェも個性的
会議室の壁一面は文字を書いたり消したりできる素材を採用。ホワイトボードを置く場所、移動する手間もなく効率的に

リフォーム概要

リフォーム費用
種類 鉄骨構造ビル
築年数 約33年
施工面積 858㎡(260坪)
施工箇所 全面(1〜7階)
工事期間 約5ヵ月
形態 オフィス・ゲストルーム・保育園
施工 マエダハウジングプラス

リフォームを終えて

私のやりたい夢に共感いただいた会社が、マエダハウジングさんのネットワークで集まり、それぞれのアイデアや役割を積み重ねながら、とても満足度の高い建物へリノベーションできました。法律上の制限や構造の問題など、多くのハードルもクリアしながら、理想に近い建物と施設が完成できました。この場所を大切に活用・発展させていきたいですね。これからもココロがオドルような挑戦を続けていきます。