No.017 広島市安佐南区 O様邸 古民家再生施工事例

今よみがえる日本の伝統 平成ルネッサンス

トップ画像

リフォーム前

廊下もキッチンにとりこみます 昔ながらの流し台
和室と台所をダイニングキッチンに ガラスを変えて色を塗り、古民家から再利用する建具
昔ながらの玄関 寒くて暗いトイレ

リフォーム中

まずは傷がつかないように養生 天井を開けたら大きな梁が出てきました
100年間この家を支えた梁。急遽設計変更で見せるように 施主と詳細な打ち合わせ
お客様もスタッフも一緒に珪藻土塗り 照明が付きました。白い天井にひび割れガラスが幻想的

古民家再生プロジェクト

柔らかな光に照らされて夜の闇に浮かび上がる夜の桜下亭。昼間とはまた違った表情を見せ、ひときわ豊かな情熱を醸し出す。日本の四季の美しさを如実に示す見事な日本庭園に、名匠・森重三玲の美学が凝縮されている

広島を拠点に活動するバンド・koyumikoと、アコーディオン奏者・桑山哲也さんを招いてのディナーライブ。丸みを帯びたような温もりあふれる音に優しく包み込まれた観客は、心地良いひとときに酔いしれていた


先代がこよなく愛した伝統の日本家屋を大人が愉しめる場に

趣のある日本庭園に溶け込むように佇む「桜下亭」の建物。今でも、大正、昭和、平成の世を生き抜いてきた歴史がそこかしこに息づいている。「亡き先代が愛した、日本庭園と茶室、大正ロマン漂う家屋を大人が愉しめる地域のコミュニティの場にしたい」との岡本さんの熱い思いが実を結び、究極のやすらぎ空間に生まれ変わった。

座敷
日本の「粋」が随所に漂う、小上がり風の座敷。真ん中に収まる囲炉裏が日本人の心をくすぐる。ここが、かつてのダイニングキッチンかと見間違うほどの変身ぶり
カウンター
日本庭園を目の前に望む窓際のカウンターには、趣のあるケヤキ板を採用
キッチン
機能性に富んだアイランドキッチン。動線がスムーズで、料理教室にはピッタリだ。フレンチにふさわしい内装とフィックス窓がオシャレ

漆喰と梁の大空間に、フレンチにふさわしいアンティークなしつらえ

最も様変わりしたのは、キッチン、ダイニング、和室を一体化して新たに誕生した大空間のキッチン&ダイニング。天井を取り除くことで何倍にも増した開放感と、縦横に張り巡らされた太い梁の重厚感、さらには壁からあらわしまでを覆う漆喰のしっとりして落ち着きのある雰囲気が相まって、日本の伝統建築らしい風格を醸し出している。核となるフランス料理の舞台がアイランドキッチン。床に敷き詰めたテラコッタ、壁に張ったアンティーク調タイル、特注の取っ手やステンドグラスをはめ込んだ木製扉が、フレンチにふさわしい統一感のある空間を創り出している。ダイニングの床にはシックな印象の無垢のクリを採用。タモの天板に金属の脚を組み合わせたテーブルがぬくもりの中にシャープさを吹き込んでいる。

両親が暮らしていた築百年の純日本家屋。当主の岡本忠文さんは、しばらく眠っている館を何とかして目覚めさせたいと思っていた。そんな折、さまざまな文化を愉しむ場にとリフォームを決断。テレビ局の紹介から、ショールームを訪れ、その雰囲気を見て即決断。マエダハウジングにリフォームを依頼し、かつてない大人の「悠々空間」を造り上げることになった。

囲炉裏のある座敷でフレンチを味わう大人の時間を存分に

奧に設けた小上がり風の座敷には囲炉裏を設置。すす竹や自在鉤が日本の「粋」を感じさせる。和紙を張ったアンティーク建具や第二厨房入り口のアールをつけた壁もまた、味わい深いくつろぎの空間を演出。キッチン、ダイニング、座敷のすべてが一体となり、五感をくすぐる空間になっている。「囲炉裏の前でフレンチを味わうって、どうですか?伝統とモダンがクロスする、大人の時間を存分に愉しんでほしい」と岡本さん。幡地シェフは「初めて料理教室に参加された方はどなたも、キッチンに足を踏み入れた瞬間、驚きの表情で室内を見渡されます。それを見るのが、私の愉しみ。古民家でフレンチを学ぶって、他ではなかなか味わえない気分だと思います。最後のデザートを食べ終わっても、居心地がいいのか、みなさん、お帰りにならないんです」と、想像を超えた出来映えに満足する。

和室
レトロ&モダンなムードに包まれた二間続きの和の空間。リバーシブルの襖を使い分けることで、違った趣を醸し出す。造作テーブルの組み合わせの妙で、桜の花やブドウの房を表現できるのも愉しい
庭園
茶室の土間越しに広がる、石のつくばいや石灯籠を配した日本庭園。その先には風流な待合い腰掛けがひっそりと佇んでいる
庭園
京都の造園師、名匠・重森三玲が造り上げた日本庭園。手入れが行き届いた静寂の庭を眺めているだけで、心が癒やされる

名匠による庭園を望む大正モダンな和室。斬新なインテリアも

京都の造園師、名匠・重森三玲が手掛けた日本の美の縮図ともいえる日本庭園。この見事な庭を望む二間続きの和室もまた、岡本さんの「遊び心」が巧みに盛り込まれている。押し入れの襖は、なんとリバーシブル。ひとつは上品なエンジ色の地に桜を描いたもので、もうひとつは落ち着きのあるグリーンカラーの地にブドウを描いたもの。大阪と京都の襖紙専門店から取り寄せたもので、季節や催しの内容によって使い分けられる。傍らに置かれた年代物の姿見鏡が、溶け込むように調和。アンティークな印象のシャンデリアとの組み合わせが、大正ロマンの趣を醸し出している。雪見障子には、炭を混ぜた淡いグレーの色調の障子紙を採用。周りの景観を乱すことなく馴染んでいる。そんなしっとりとした「和」の空間とは対照的な、モダンな形の造作テーブルとスケルトンのチェアが目を引く。利用人数によっては、桜やブドウの形にテーブルを並べ替えるという斬新なアイデア。テーブルの脚には、岡本さんが勤めていたガス会社にちなんで、ガス管が用いられている。ここにも、手作りのオンリーワンにこだわる思いが感じられる。

廊下の飾り棚
間接照明を受けて浮かび上がる廊下の飾り棚。上品でしとやかな趣を感じさせる
玄関
玄関ホールの飾り棚をトリコロールブルーの色彩を施した塗り壁がオシャレに彩る
洋間
市街が一望できる2階の洋間。1階とはガラリと違った雰囲気に仕上がっている。アートフルな柄の壁紙とじゅうたんが品のよさと格調の高さを印象づける、もてなしの空間
パウダールーム
漆喰壁にガラスブロックをはめ込んだパウダールーム。鏡に映る廊下も一つのアート
トイレ
間接照明を施した和紙パネルと手洗いボウルが斬新な印象を与える大人のトイレ

リフォーム概要

概要画像
住宅形態 戸建
築年数 築100年
施工部位 LDK、トイレ部位
施工費用 1,000万円

心静かなひとときや愉しい語らいの時間を心ゆくまで愉しむ

建物の一番奥には、「桜下享」の由来となった茶室がある。にじり口の障子には生成りの障子紙を採用し、川砂利を混せて固めた土間には浅野家の踏み石を配置。安土桃山時代の石灯籠をはじめ、石のつくばいや待合い腰掛けなどを配した日本庭園が、目を輸しませてくれる。離れ風の2階の洋間は、壁紙を全面張り替え。グレーがかったブラウン色の地に、パラの花一輪一輪を一筆描きした絵柄がなんともオシャレ。鈍く光るピンクグレー色の優しいタッチが、しとやかで品格のある空間を創り出していて、輸しい語らいの場にふさわしい。

信頼できるメンバーと夢を実現できたことに感謝

素晴らしいシェフやリフォームのプロとの出会いがあり、皆さんが私のコンセプトに同調してくださったおかげで、夢に向かって突き進むことができました。施工に際しては、私の要望を満たす材料を探し回ったりと最善の努力を尽くしてくれたおかげで、満足のいくカタチになりました。今後は、フランス料理教室をはじめ、落語の会やバンドネオンのコンサートなどさまざまなイベントを開催して、多くの方々に喜んでいただきたいと思っています。


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