H様邸は戦前に建てられた母屋に、少しずつ増改築をしてきた一軒家。95歳のお父様とH様が一緒に暮らす住まいであり、H様が講師を務める織物教室のアトリエでもある。3年前にマエダハウジングで行ったリフォームでお父様の安全性と暮らしの快適性を上げるため、LDKと廊下、玄関などと、生徒さんが気兼ねなく使えるようにトイレを新設した。 新しくなったLDKは、マッサージチェアとソファが悠々と置けるゆったり感。傾いていた廊下は、室内を押し車で歩くお父様がつまずくことなく歩けるように安全性を確保した。廊下とトイレにはセンサーで点灯する照明機器を付け、深夜のトイレも安心になったという。新設したこのトイレはH様1番のお気に入りで、引き戸を開けると広々とした和風の空間で落ち着くのだという。ヒノキの一枚板の手洗いカウンターは手すりも兼ねていて、「介助なくトイレを使えるのが父も私もうれしいです」と満足そう。キッチン裏側の大きなパントリーも、収納量の多さと出し入れのしやすい点が気に入っているとか。「このパントリーは部屋から見えないから生活感が出ないし、ササッと片付けたいときに、ものを隠せるから便利なんですよ」と笑う。 H様は自宅の織物教室の他に、講師として教えに出掛けることもある。お父様は日中はデイサービスに。そんなお2人が顔を合わせるときは、快適でゆったりとした時間でありたいもの。「リフォームをした後は父が家の中でよく歩くようになったんです」と思わぬ効果に驚いている。新しくなった対面キッチンは、お父様の様子を見ながら炊事ができるので安心だ。「このきれいな状態を保たなきゃと、断捨離をして暮らし方もスッキリしました。よりシンプルなライフスタイルへと見直しています」。お父様もH様も、そして教室に通う生徒さんにとってもうれしいリフォームとなった。
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